スペインだけじゃない!イタリア・イヴレアで投げまくりフェス[オレンジ投げ合戦]とは

 2017/02/05

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イタリアのオレンジ投げ合戦

イタリア北部・イヴレアでは、華やかなカーニヴァルの期間最後の3日間、ひたすらオレンジを投げまくって闘います。オレンジ投げというと、スペインで開催されるオレンジ投げやトマト投げが有名ですが、イタリアにも似たようなお祭りがあることは知られていません。

本記事では、祭りのルールやオレンジを投げる理由、歴史や動画などでこのお祭りを紹介してみたいと思います。

オレンジ投げ合戦の特徴

オレンジ投げ合戦は、ただオレンジを投げまくるだけではなく、しっかりとしたルールに則っています。合戦と呼ばれることから想像できるように、いくつかのグループが闘い、その武器がオレンジなのです。

居住地ごとに9つのグループに分かれた民主戦士たちは、チームごとに揃いの衣装を身にまとっています。そこへトラックに乗って現れるのが完全防備の「敵」である貴族たち。

トラックに満載され、広場にも山積みされたオレンジは、合戦開始の合図と戦士たちの雄叫びと共に飛び交います!

オレンジは普通に皮が厚く硬いため、頭や目、鼻に当たればかなりのダメージを負いますし、血だらけになりながら戦う戦士たちがあちこちで誕生します。そして、路上に叩きつけられたオレンジのせいで町はオレンジ色に染まり、オレンジの香りでむせかえりそうです。

参加者以外はネットが張られた「安全地帯」に逃げ込んで、合戦の様子を観戦します。ネット越しであってもかなりのオレンジを浴びてしまう迫力です。

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オレンジ投げ合戦の開催会場・開催日

場所はイタリアのトリノから電車で1時間ほどの小さな村イヴレア。バス便もありますが、通常は本数が少なく、カーニヴァル中は増便されても大変な混雑となることが予想されます。

また、小さな村だけに宿泊施設が限られ、カーニヴァル中の宿の確保はかなり困難です。開催日は1月から2月の約2週間。日程は毎年変わるため、公式ホームページで確認を。

オレンジ投げ合戦の歴史

では、このオレンジ合戦はなぜ行われるようになったのでしょう?この合戦の歴史には、イヴレア地方を牛耳っていた暴君領主と、見初められた村の娘、そして民衆が登場します。

中世、この地域の独裁者の魔の手が伸びた村娘と民衆とが独裁者や貴族たちを追い詰め、城を破壊したという史実に基づき、暴君VS民衆のオレンジ投げ合戦が行われるのです。

オレンジ投げの前後には村娘役の女性が現れて、花やキャンディを見物客に投げ与え、勝利する民衆たちを祝福します。

古くは白インゲン豆を投げ合っていたともいわれています。中世、貧しい民衆にとって白インゲンは貴重なタンパク源でした。それを施政者たちが民衆に対して投げて施したことに由来しているという説もあります。

インゲンの次にはリンゴを投げていた時期もあるとか。リンゴはかなり痛そうですよね...。

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