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古代ローマへの思いを馳せて ヴィッラ・アドリアーナの歴史・見どころ・アクセスを完全解説

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ヴィッラ・アドリアーナとは?

ヴィッラ・アドリアーナ(Villa Adriana)とは、ローマ郊外ティヴォリの外れにあるヴィッラ(別荘)のことです。ティヴォリはかつて古代ローマ帝国時代の貴族に愛された別荘地とされ、それはローマ皇帝であっても例外ではありませんでした。

紀元118年頃にローマ皇帝・ハドリアヌスの命によって建設が進められたこのヴィッラは、広大な敷地を誇り、彼の時代の繁栄ぶりを伺うことができるでしょう。1999年にはユネスコの世界文化遺産にも登録されています。

そんなヴィッラ・アドリアーナの見どころや特徴、アクセスなどについて紹介していきたいと思います。

見どころ

その1 ギリシア式劇場跡

入り口を左手に歩くと最初に出てくるのはギリシア式の劇場です。

このような劇場はかなり大きいものを想像してしまいますが、ここにあるのは小ぶりなもの。夏の演劇に用いられていたようですが、かなり草が生い茂ってしまいあまり面影は感じられませんでした。

その2 ギリシアを再現した庭園

ヴィッラの中でも最も広大な面積を持つのはギリシア庭園のポイキレです。最初に目に入るのは大きな池と綺麗に整えられた樹木。思わずデカいと呟くほどです。

そして左手にはギリシア式の神殿跡が立ち並びます。ゆったりと散策するのにピッタリの場所です。ちなみに右手に向かえば、高地であるティヴォリから、山間の絶景を拝むこともできますよ。

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その3 ハドリアヌスの愛した浴場

『テルマエロマエ』を見たことのある人であればピンとくるかもしれないハドリアヌスと浴場の組み合わせ。テルマエを愛したハドリアヌスは、この別荘にも浴場を作らせました。

小浴場と大浴場の2つからなる浴場は、どちらも十分に大きく、きっとハドリアヌスのみならず多くの貴族が疲れを癒したのかもしれません。また、ハドリアヌスがエジプトの雰囲気をイメージして作らせたとされるテルマエも、この辺りに存在しているはずです。

その4 ハドリアヌスの愛した少年が眠る墓

男色、少年好きであったとされるハドリアヌスには、その中でも特に愛した少年がいました。その名はアンティーノ(ラテン語でアンティノウス)といって、彼は溺愛していたようです。

ですが彼はハドリアヌスに同行したエジプトへの周遊中に溺死してしまいました(理由は不明)。深く悲しんだハドリアヌスは彼のために広大な墓を立て、死を悼んだとされています。

実際に見てみると、その大きさにはかなり度肝を抜かれました。何といっても大きな墓を取り囲む広大な土地も全て墓の敷地として保存されているのですから。いかに彼の愛が大きかったか分かるかもしれませんね。

その5 ヴィッラの絶景が広がる神殿

「ヴィッラ・アドリアーナといえばこの写真」という場所が広がっているのが、敷地内で一番奥にある神殿ゾーンです。

先ほどの池との違いは、周囲を取り囲むギリシア式の柱でしょう。大きさはないものの、古代への思いを馳せるには十分すぎる場所です。その先にあるニンフェウム神殿も荘厳な雰囲気を持っています。

また、左手からは展望台に登ることができ、そこからはヴィッラ・アドリアーナの神殿部分や浴場部分や一部が見渡せるようになっていてオススメです。

その他 金の広場や貯蔵庫など

金の広場

ここまでに挙げたもの以外にも、敷地左手奥にある広大な金の広場や、現在は廃墟となっている図書館跡、かつての貯蔵庫、海のものなどがあります。見るものが多くて疲れてしまいそうなヴィッラ。草むらで緑を感じたりベンチでゆったりしながら、のんびりとした時間を過ごせるかもしれませんよ。

図書館跡

修復作業でみれない遺跡も

ヴィッラ・アドリアーナは多くの建築物が廃墟のような状態になってしまっているのが非常に残念です。

それはローマ帝国滅亡後、蛮族の略奪にあったこと、中世時代に放置され続けたこと、近代の発掘作業以前には、廃墟となったために一般人のコレクターなどによって収集されてしまったことなどが原因と挙げられているようです。

そのため現在でも様々な建築物で修復作業が進められており、地図には表示されていても一部近くで見ることができないものも存在します。

解説

所要時間

何と言ってもヴィッラ・アドリアーナは驚くほど広いです。見どころも全体に広がっているため、ゆっくり歩きながら隅々まで見れば、約2-3時間程度かかります。

基本情報

開館時間:

5-8月9:00-19:30/9月9:00-19:00/10月-10月最終土曜9:00-18:30/10月最終日曜-1月9:00-17:00/2月9:00-18:00/3-3月最終土曜9:00-18:30/3月最終日曜-4月9:00-19:00

料金:€8

定休日:1/1、5/1、12/25

行き方・アクセス

ヴィッラ・アドリアーナへのアクセスは

  1. ローマ郊外を走るCOTRAL
  2. 電車Regionale線

の2種類が代表的でしょう。詳細に紹介していきます。

1.ローマ郊外を走るCOTRAL

地下鉄B線Ponte Mammoio駅からTivoli行プレネスティーナ経由Via Prenestinaまたはアウトストラーダ経由Via Autostradaのプルマンに乗車し、Villa Adrianaのバス停で下車して徒歩500mほど(€2.5、約1時間に1本、所要時間約1時間)。

ティヴォリ行バス停の場合はバス停から約1km。

2.電車Regionale線

中距離バスなどは時間が変わりやすく(1月はダイヤ変更あり)、予定を立てづらかったのです。その点電車はTrenitaliaのホームページでも確認できるため、私はこちらの方法を使いました。

ヴィッラ・アドリアーナはティヴォリの郊外にあるため、ティヴォリ駅からは市営バスに乗って目指すことになるはずです。

よく分からない土地で大切なことは、とにかく現地の人に聞いてみることです。何が何だか分からなくても辿り着けてしまうことはたくさんあります。

チケット

タバッキなどでCATと呼ばれるバス会社のチケットを買いましょう。念のため往復分の2枚買うと良いです。値段は1枚€1.3です(2017年1月現在)。

2枚チケットを買う時の尋ね方は「Due biglietti per Villa Adriana per favore(ドゥエ・ビリエッティ・ペル・ヴィッラ・アドリアーナ・ペル・ファヴォーレ)」です。

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チケットの購入場所

町中でタバッキお馴染みのTマークを見つけるのは難しかったのですが、バス停の近くに「チケット販売してます」という記述のあるバールを見かけたのでここで購入しました。

バス停までのアクセス

私は「地球の歩き方」を参考にしてGoogleマップでバス停を探しました。

バスの路線

LINEA4か4Xに乗ることになります。ヴィッラ・アドリアーナは郊外にあるため、終点かと思いましたが、途中なので注意です。

バス停の表示

バス停には「TIVOLI地区のバス停」としか書かれておらず、どこに向かうかも時刻も分かりません。そのため、バス停で待っている人、もしくはバスの運転手に「このバスはヴィッラ・アドリアーナへ行きますか?」と尋ねるのが最も正確だと思います。

尋ね方は「Questo autobus passa Villa Adriana?(クエスト・アウトブス・パッサ・ヴィッラ・アドリアーナ?)」です。

オススメルート

ティヴォリまで来たのなら、ヴィッラ・アドリアーナだけではなくヴィッラ・デステも訪れてみましょう。こちらも世界遺産に登録されているすばらしい庭園です。

ですが2つの世界遺産を1日で見るとなるとやや大変です。計画的な旅行をオススメします。

ルートとしては、朝にティヴォリに着き、最初にヴィッラ・アドリアーナを目指し、その後ヴィッラ・デステへ向かう順序です。

というのも、ローマ市内への帰りの電車・バスは1時間に1本しかなく、もし郊外のヴィッラ・アドリアーナを後回しにするとこちらもバスが3.40分に一本しかない(しかも遅れる)ため、電車を逃してしまう可能性があります。

その点ヴィッラ・デステを後回しにすれば、徒歩15分程度で駅まで辿り着けるためある程度自分で時間を読みながら行動することができます。なんにせよイタリアは色々なものが遅れるので、遅延前提で計画を考えると良いでしょう。

さいごに

いかがでしたか?ヴィッラ・アドリア―ナに関するあらゆることを徹底的に解説いたしました。同じ町のヴィッラ・デステについても詳しく知りたい方は「ヴィッラ・デステの歴史・見どころ・アクセスを完全解説」の記事を参照してください。

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  • この記事を書いた人

ゆうさん

『BUONO!ITALIA』の代表をしています。 ローマ・ラ・サピエンツァ大学に1年間留学。シチリア出身マンマが牛耳る大家族にホームステイし、様々な側面に触れる。イタリア語はCILS C1レベル。 現在は、イタリアの国民性と中小企業経営について卒論研究中。主な執筆記事は、社会問題、旅行、カルチョ、ポップ・ミュージックなど。

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