イタリア・ナポリでのホームステイ前にやった4つの探し方

イタリア・ナポリでのホームステイ前にやった4つの探し方

編集者A

ナポリに留学し、方言の研究をする。 ナポリのことならお任せください。

私は現在ナポリで1年間の留学中です。留学をするにあたって、絶対これだけはしよう、と決めていたのが、ホームステイでした。

美味しい食事、やさしい家族、笑顔あふれる毎日...。そんな日々を思い描きワクワクしていました。実際、現在はその期待を裏切らず、毎日楽しく過ごしております。

しかし、それ以前にホストファミリーを決めるまでがとても大変だったので、今回は私がホストファミリーを探し始めてから現在のホストファミリーを見つけるまでにどんな方法を用いたか、その他にどのような方法でホストファミリーを見つけることが可能なのか、ご紹介いたします。

私たちのホームステイの探し方

1.留学エージェント:オススメ度★★★☆☆

メリット

自分の住みたい場所などのリクエストから、エージェントがいくつか提案してくれるので、手間がかからない。安心かつ安全。


デメリット

地方によってはそもそもホストファミリーがいない可能性がある。料金設定が高め。何度もエージェントへ足を運ぶ可能性がある。ほぼ短期留学者向け。

1番初めに試したのがこの方法です。

「留学・イタリア・ホームステイ」などのキーワードでインターネットで検索すると、いくつかの留学斡旋業者が出てきます。私はそれらの会社に、手当たり次第にホストファミリーを紹介してくれないかという旨のメールを送りました。

どの会社もとても親切に相談に乗ってくれたのですが、残念ながらほとんどのホームステイが最長で3ヵ月まで、という短期留学者向けだったこと、金額が予算オーバーだったこと、大学に通える範囲内に住んでいるホストファミリーがいなかったことから諦めざるをえませんでした。

また、丁寧な会社であればあるほど、何度も面談を重ねなければならない傾向が高いので、大学の授業と並行して留学の準備も進めなければいけなかった私にはスケジュール的にきついものがありました。

逆に言えば、3ヶ月以内の短期留学を希望している方や、学校に通う予定のない方であれば、自分の希望をできるだけ盛り込んだホストファミリーを紹介してくれると言ってよいでしょう。また、金額が高い分、サポート体制も整っているので、自分とホストファミリーの関係がうまくいかないなどのトラブルの際も、会社に相談することができるので安心です。

2.語学学校からの紹介:オススメ度★★☆☆☆

メリット

契約は語学学校が授業のコースとセットでやってくれることが多いので手間が省ける。ビザ取得に関しては特に効率がよい。


デメリット

語学学校のコースを受講するのが前提。細かい条件に関しては要望が通らないことが多い。

大学に通う前にひとまず語学学校に通ってある程度のイタリア語を身につけようと考えている方にはオススメ。

イタリア語の語学学校は、コース受講期間の宿泊先を選べることが多く、アパートや寮に加えて、ホームステイも選択肢の一つに入っていることが多いです。

また、ホストファミリーはすでにその語学学校と提携を結んでいるので、比較的信用できる家庭です。立地条件もよいところが多いです。

語学学校のコース受講者向けに紹介されているので、契約は授業に関するものと一緒に済ますことができます。契約書類などもすぐに手元に届けてくれるので、ビザ関連に必要な書類の準備は非常に楽だと言えるでしょう。

語学学校のコース終了後、大学に通っている間も、交渉次第でずっとホストファミリーの元で暮らすことも可能です。しかしながら語学学校が最低限の条件(ペットアレルギーなど)を除いてランダムにステイ先を決めることが多いので、ホストファミリーと合わなかった場合が懸念されます。

3.ツテをあたる:オススメ度★★★★☆

メリット

金額設定は交渉次第で安くなる。知っている人であれば始めから打ち解けやすい。


デメリット

書類の準備などを1から自分でしなければいけない。何かあったときのサポートがない。細かい点が曖昧。本当に信頼できる人からの紹介でないと不安。

私が今のホストファミリーを見つけたのはこの方法です。

大学でイタリア語を勉強していると、留学生の知り合いも増え、そこから何かと交友関係の輪が広がっていきます。そこで私は、某SNSに、ナポリでホームステイをしたいのでホストファミリーを募集している、というメッセージを投稿しました。

すると、それを見た友人の何人かが、「ちょうど姉が結婚して家を出たから部屋が空いてるよ」「おばあちゃんが今は一人暮らしなので話し相手も兼ねてホームステイする?」などとメッセージをくれて、意外といるもんだなぁと嬉しさ半分、驚き半分の気持ちでした。

メッセージをくれた友人らとは一緒に旅行に行ったり家に招いたりと信頼できる関係にあったので、まずは料金や立地などの基本的な項目について話し合い、その中から一番私の希望にあったご家族にホームステイを頼むことにしました。

ちなみに、私がホームステイをするにあたっての希望は

  • ナポリ方言がしゃべれる人であること(この点はどの家族もOK)
  • 大学からのアクセスが1時間以内
  • 自分の部屋がある
  • 家賃500ユーロ以内
  • 朝・夕食付き

どのご家族も快く受け入れてくれると言ってくれたので本当に断るのが申し訳なかったなのですが、今の私のホストファミリーご夫婦には娘さん(30代前半と20代後半)がおり、そのうちの1人が日本に留学経験がありました(この女性が私の友人の友人の友人にあたる)。

そのため、ご両親が日本文化に対して寛容興味がある点と、同性の近い世代が身近にいるというのが決め手となり、こちらのお宅でホームステイをさせてもらうことに決めました。

ホームステイの日常について簡単に補足します。ある程度お互いを知っている分、共通の友人・話題が多く、仲良くなるのに時間はかかりませんでした。

しかしながら、ビザの書類準備に関しては、お互い知識が全くなかったので、書類を受理されるまでに何度もメールで修正をお願いしたり、たくさん迷惑をかけてしまったのが申し訳なかったです。

ちなみにそのときのビザの書類に関してはこちらの記事を御覧ください↓

契約内容に関しても、家賃と部屋と食事以外のことはこれから自分たちでだんだんルールを作っていこう、という感じだったので、未だに小さな話し合いは頻繁に行われますが、その度にお互い納得行くまで意見を交換するので、今の所は順調に良い関係が築けていると思います。

4.その他:ホームステイ紹介サイト

上記3つの他に私の友人がホームステイを探した方法に、世界中のホストファミリーを紹介しているサイト経由、というものがありました。

イタリアに限らず、世界中でホストファミリーになりたい家庭が、不動産屋のカタログのように自分たちの情報を公開しているサイトが複数あるので、友人はそれらのサイトでイタリア国内に絞ってホストファミリーを探したところ、希望に沿ったホームステイ先が見つかったようです。

しかしながら、サイトの運営は海外エージェントなので、どのような条件をクリアした家庭が掲載されているのか曖昧、またはどんな家庭でも掲載出来てしまうというのが不安点。場合によってはお金だけが目的だったり、契約内容と実際が全く異なるという可能性もあります。

また、個人のブログなどで、大々的には知らせていなくともホームステイを受け入れている家庭(大体が日本人の奥さんにイタリア人の旦那さん)もありますので、メッセージを送ってみるのも手ではあります。ただ、長期となると難しい場合が多いです。

楽しいホームステイにするために

自分にぴったりの条件のステイ先が見つかっても、いざホームステイを始めてみると想像と違う点やうまくいかないことはあります。

そんなときに、すぐに助けを求められる存在がいること、またはその場で話し合うなどして解決できる関係にあることがとても重要です!

せっかく貴重な体験ができるのですから、ホストファミリーは慎重に、注意深く選んでくださいね。

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