ローマが観光都市として恥ずべき5つのこと

 2017/06/22

 709

世界有数の観光大国であるイタリア。もちろん首都のローマもその中で重要な役割を長年に渡って担い続けています。ローマといえばコロッセオやトレヴィの泉、ヴァチカン市国など、一度は見てみたいものに溢れています。

そんなローマですが、私は常日頃から「なんかローマって本当に観光大国の首都なのかな」と考えさせられることがしばしば。本記事ではそんな気持ちや考えをまとめてみました。なお本記事では、やや偏った、悪い側面(中には限定的なものも)を中心に取り上げていることを先にお伝えしておきます。

1.公共交通機関が整っていない

観光地を見て回るためには歩いてばかりもいられません。若いうちは良いでしょうが、年齢を重ねるにつれてバスや地下鉄の有用性が分かるはずです。さてローマの公共交通機関は一言で言えばめちゃくちゃです。

まず街の主要な移動手段になり得る地下鉄は、先進国の首都としてはあり得ないレベルのたった2本だけ(先日1本加わりましたが、観光客にメリットを与える路線まではまだ開通していないため、本記事では2本としておきます)。

関連記事

【コラム】6年遅れでごめんね...ローマの未完の地下鉄メトロCがもたらすもの
ついに完成したもう一つの路線 6年遅れでごめんなさい。待ちに待った地下鉄がいよいよひとまず完成しました。これまで2つの路線しかな...

同じヨーロッパの観光都市であるパリでは14本、バルセロナでは9本、などと比べてみても、いかに劣っているかが分かるでしょう。観光客にとってバスは地下鉄よりも分かりやすく利用できるため、これほどの観光資源を持つローマにおいては準備されて然るべきですが、ローマという街そのものがもつ歴史的特徴や、経済的な問題などを理由にいまだにこれほど乏しい状態になっています。

また地下鉄が使えない場合に頼みの綱になるのがバスですが、バスの使い勝手も非常に悪い。まずはバスの中でチケットが買えないことや、打刻という面倒な仕組みが必要にも関わらず、それに関して一切の注意がないこと、どの時間帯も中心地は非常に混んでいる、さらにバスが全然こないなど、いい状況とは全く言えません。

2.街が汚い

街にゴミが溢れかえり、道路は穴だらけ。さらに悪いことに中心部の空気も悪い。観光スポットがあるということを考えなければ、街に対して悪い印象を与えるための十分な要素が揃っています。

観光地を少し離れればゴミは投げ捨てられ放題、分別もめちゃくちゃなまま回収されないゴミが溢れかえって異臭を放つ。犬だけでなく人までもが糞尿による異臭に貢献してしまう。道路は歩道も車道も穴ぼこだらけで歩きにくく、スーツケースなんて引っ張っていた日には最悪。

早朝に街を歩けばある路地では清掃員がせっせと掃除しています。ですが別の路地では投げ捨てられて粉々になったビール瓶が散乱する。ちょっと外れた路地に入れば本当に謎の臭さがある。主要観光地の近くにある公園が荒れ放題。

例えばコロッセオやトレヴィの泉などの近くなんかは比較的よく掃除されてはいますが、多くの方がご存知の通り、ローマなんてこんなものです。ちょうどこの記事を執筆中に、ローマがゴミで非常事態に陥っているというニュースがテレビやネットで流れていたので驚きました。

【次ページ】スリやぼったくり、攻撃的な態度...

1 2 3


-,

関連記事