【ホームステイ】73歳のマンマが、10人の子どもと孫を育てるために犠牲にした5つのこと

 2017/06/12

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3.おしゃれ代

日曜のランチ。親戚が全員集まると約20人になります。

全てのお金を子どもたちに捧げてきたマンマには、自分がオシャレをするためのお金は全く残されていませんでした。自分で高い服を買うことは稀で、子どもたちにプレゼントしてもらったものも多いのだとか。そしてそれらもなかなか買うことができないので、だんだんよれてしまったりと大変です。

おしゃれな靴も買いたいけど、もはや最近のマンマは「部屋用の靴を買いたい」と、より実用的なものを求めざるを得ないように。

さらに、美容院へもなかなかいけません。50過ぎてからは白髪染めも必要になったマンマは、一回美容院に行くだけで€80ほどの出費になってしまいます。丁度週に1.2度の買い物がそのくらいのお金でできるので、マンマは髪を切りたくても、自分の生活のために買い物をせざるを得ません。一度、母の日に子どもたちから「これで美容院でも」ともらったお金も、「自分の生活のために」と貯金してしまい、結局母の日から1か月後にやっと美容院に行けました。

自分のことなんかはどうでもよい、とにかく生活のためにお金を使うマンマは、オシャレに気を遣う余裕さえもない時もあります。

4.食事代

自分のための食事代という意味です。子どもたちにいいものを食べさせるために、マンマは食費にはお金を決して惜しみません。パック詰めの肉よりも、迷わず肉屋の肉を買いに行くような人です。日本と同じように食品品質が問題になるイタリアですが、その一方で非常に厳しい品質検査を導入しているイタリア。その気持ちはマンマも同じです。

ですが肝心のマンマは、今となってはあまりご飯を食べません。「夜は消化のいいものしか食べられないから」と夕飯でも、私たちのために美味しい料理を作ってくれるのに、自分はソースなしのパスタや雑炊のようなスープだけしか食べません。本当に何も食べない時もあります。そういった意味では、いつも買い物をしていても、それは完全に夫や親戚たちやホームステイをさせてもらっている私のためにお金を使っているということです。

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5.親戚との時間

子どもたちが多いマンマはもちろん親戚との繋がりをとても大切にしています。ですが、常日頃「私のマンマにもっと色々なことをしてあげたかった」と口にします。というのも、マンマ自体はシチリア、アグリジェントの出身。そして若いうちにフィレンツェに引っ越しているので、もともとはローマの人ではありません。

そのため、若いうちは年に数回フィレンツェに足を運べたにせよ、年を重ねるごとにフィレンツェ、シチリアとの距離はどんどん離れていき、自分の兄弟などと会うこともあまりなくなってしまいました。

特にマンマは自分のお母さんには本当に愛情を感じていました。「自分が大変な状況にいたときにいつも助けてくれたのはマンマだった」と語るのです。そして「マンマに本当に助けてもらったのに、私は何もしてあげられなかった。もっと死ぬ前に何かしてあげられることはあったはずなのに、私にはそれをする時間も余裕もなかった。後悔しているの。」と目に涙を溜めながら私に話します。

きっと彼女のマンマは、愛情の見返りなんて求めていないのでしょう。だってマンマ自身、5人の子どもたちに何一つ見返りなんて求めていないのですから。それでも後悔してしまうところに、マンマ自身の恩、愛情の深さが表れているのではないでしょうか。マンマが子どものために割いた時間の大きさを感じましたが、同時にちょっと自分の親を大切にしなきゃいけないな、と思ったマンマのエピソードです。

さいごに

マンマの子育てに、皆さんは何を思ったでしょうか。誰もを愛し、誰からも愛される私の家のマンマは、「イタリアらしいマンマ像」であると同時に「こんなマンマはどこにもいないのではないか」と思わせてくれます。尽きることのない愛情と、並大抵ではない10人もの子・孫たちを育てたプライド。マンマが誰よりも強いのには、間違いなく理由があったのです。

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