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【セリエA2017-18】クラブ88年史上初!昇格組ベネヴェントを徹底解説

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オフシーズンに予習しよう

セリエAはちょうどいまオフシーズン。来シーズンに向けてチームが新たに動き出している時期です。

また、来シーズンの昇格組について、シーズン開始前に知っておくのもありかもしれませんね。そこで本記事では、セリエBの昇格プレーオフを勝ち抜いて昇格の切符をつかんだ、ベネヴェントというチームについて、セリエA開幕前に予習してみたいと思います。壮絶な歴史を乗り越えてきたクラブは、予習のしがいがあるかもしれません。

ベネヴェントとは?

ベネヴェント(Benevento)とは、南イタリア・カンパーニャ州にある小さな町ベネヴェントにあるサッカークラブです。ホームスタジアムの名前は、スタディオ・チーロ・ヴィゴリート。

チームの愛称は、町の旗に基づき、赤と黄色をベースとしたユニフォームを身に着けていることから、Giallorosso(黄色と赤)と呼ばれています。

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セリエAまでのストーリー

創設期

ベネヴェントは1929年に創設した、イタリアサッカーリーグに所属するクラブの中では、中堅どころの歴史を持つクラブと言えるでしょう。もちろん創設88年という歴史の重みはありますが、なんせイタリアにはそれ以上に歴史を持つチームもたくさんあるものですから...。

1929年に誕生したクラブは、初めは現在で言うところの4-6部あたりでプレーをしていましたが、1935-36シーズンに初めてのセリエCを経験することに。さらに1945-46シーズンにはクラブ初のセリエB昇格を決めたのですが、クラブの経済的な問題により、昇格は取り消しとなってしまいます。もしこの時セリエBに昇格できていたら、クラブの歴史は変わっていたかもしれません。

そうこうしているうちに1953年にはクラブは財政難によって破綻の危機に瀕し、7年間の間アマチュアクラブとしての活動を余儀なくされました。

終わらない財政不安

その後1960-61シーズンにセリエDから復活したベネヴェントですが、セリエBに肉薄していた時代はどこへやら。21世紀に入ってからもセリエCから抜け出せない状況は続き、2005年にはなんと3度目の破綻を経験してセリエDに降格するなど、苦しい時代は全くといって終わりが見えないものでした。

時代が変わったのは4年前

そんなクラブにおいて「勝利のサイクル」を作ったのは、恐らくファビオ・ブリーニ監督だったと言えるでしょう。2013-14シーズン後半戦から監督を任された彼は、何とかチームを7位でフィニッシュさせ、プレーオフを競えるレベルまで持ち上げることに成功。さらに翌年2014-15シーズンでは、セリエCで2位になり、昇格プレーオフに臨んだものの惜しくも敗退。

ですが、その翌年、ガエターノ・アウテーリ監督に率いられたチームはセリエCで優勝しクラブ史上初のセリエBに昇格。さらに今シーズンは新たなマルコ・バローニ監督のもと、セリエBを5位で終えたのち、昇格プレーオフに勝利して、まさかの88年のクラブの歴史で初めてのセリエA昇格を達成しました。

奇跡の2016-17シーズンを振り返る

さて、そんなベネヴェントにとっては奇跡のシーズンとなった2016-17シーズンでは、彼らはどんな戦いぶりを見せたのでしょうか。マルコ・バローニ新監督とともに初のセリエBを戦うことになったチームの目標はもちろん「降格しない」こと。

上位相手に好試合を続ける

ですが開幕当初からベネヴェントの戦いぶりはいい意味で不安定でした。開幕戦をセリエBで優勝を飾ったスパル(SPAL)に勝利すると、その後もセリエB常連のノヴァラやカルピ、ペルージャや、セリエAの経験豊富なヴェローナなどに勝利や引き分けなどの好試合を続けます。

ですがその一方中・下位相手との引き分けや敗戦もややかさんでしまったことは、痛手だったかもしれません。もっとも初挑戦のセリエBであることを考慮すれば、素晴らしい戦いぶりであることがお分かりいただけると思います。

堅守速攻で着実なシーズンに

 

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戦力が相当限られていたベネヴェントは、バローニという堅守速攻型の監督を据えることで、安定した成績を狙ったのです。シーズン全体を通して、連勝や連敗は非常に少なく、地味ながらも着実に勝ち点を掴んでいったあたりに、セリエB5位という結果があったと言えるのではないでしょうか。

激しいプレーオフを勝ち抜いて勝利!

その後ベネヴェントはセリエA昇格をかけたプレーオフに進出することに。セリエBのプレーオフは、3位から8位の6チームによる変則トーナメント式で行われます。簡単に説明すると、1回戦は6位vs7位と5位vs8位が対戦し、2回戦ではその勝者が3位と4位と対戦します。そしてそこでの勝者が決勝戦(3回戦)として最終的に試合を行い、6チームの中で勝利した1チームのみが昇格できるという仕組みです。

シーズンを5位で終えたベネヴェントは8位のスペツィア、4位のペルージャ、そして決勝では反対の山から勝ち上がってきた7位のカルピとの連戦を経て、昇格をつかみ取ったのです。しかも2回戦以降の試合は1st Leg, 2nd Legのあるホーム&アウェイ制。堅守速攻を目指すチームはどの3試合も点数差1というギリギリのところで戦い抜きました。

薔薇色だった今シーズン終了後、クラブはバローニとの2019年までの契約更新を発表しました。これからは彼らの躍進をセリエAで見ることができるようになります。

活躍した選手たち

堅守速攻のチームにおいて、活躍した選手たちを紹介していきます。

 

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まずは何といってもセリエB得点ランキング2位となる20得点を叩きだしたFWファビオ・チェラヴォーロ。7シーズン連続でセリエBで開幕を迎えた彼は、同じセリエBのテルナーナからこのチームに移籍するとすぐさまチームにフィット。30歳となる今年にキャリアハイの得点を生み出しチームに大きく貢献しました。

テクニックに溢れ、裏への抜け出しなどに優れる彼の主戦場はもともとは2列目でしたが、現在ではセンターフォワードとしての才能を開花させています。

また、2015-16シーズンからクラブに所属していたMFアマート・チチレッティの活躍も見逃せません。ローマ出身でプリマヴェーラ(下部組織)時代はラツィオやローマでプレーした彼は、今シーズン6ゴール12アシストの活躍で中盤から攻撃を引っ張りました。まだまだ23歳の彼は、これからビッグクラブへの移籍の可能性もあります。

その他にもキャプテンとしてチームを引っ張ったDFファビオ・ルチョーニや、中盤の要MFファブリツィオ・マレーラなどが躍進を支えました。

カンパーニャ=ダービーに注目

さてそんなベネヴェントはカンパーニャ州のクラブ。同州に本拠地を構えるイタリアきっての強豪SSナポリとのカンパーニャ・ダービーも非常に楽しみなところです。

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ゆうさん

『BUONO!ITALIA』の代表をしています。 ローマ・ラ・サピエンツァ大学に1年間留学。シチリア出身マンマが牛耳る大家族にホームステイし、様々な側面に触れる。イタリア語はCILS C1レベル。 現在は、イタリアの国民性と中小企業経営について卒論研究中。主な執筆記事は、社会問題、旅行、カルチョ、ポップ・ミュージックなど。

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