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イタリアでテロが起きていない5つの理由と、それでも安心できるはずがない理由

投稿日:2017-10-06 更新日:

未だテロはないイタリア

ヨーロッパ各地で起き続けるテロ問題。ドイツ、フランス、ベルギー、スペインと、その流れは止まるところを知りません。

特にイタリア国内でも、先日のスペイン・バルセロナでのテロ以来、より、「テロがイタリアにもやってくる」という視点を強く意識しているような論調をしばしば報道機関で見かけます。

ですがその中で、なぜイタリアは、未だにテロが起きていないのでしょうか?様々な要因は考えられると思いますが、かといってテロの恐怖はすぐそばまで忍び寄っています。

なぜイタリアでテロが未だに起きていないのか、イタリアの大手メディアなどの論調を追いかけながら、なるべく私個人の主観ではなく、イタリア人達の中で語られていることを中心に取り上げさせていただきます。

なぜイタリアでは、まだテロが起きていないか

1.移民の受け入れの多さ

一般的にイタリア社会では、「移民を受け入れたことによってテロの可能性が高まる」という主張が圧倒的に強いのは事実であり、当然のこととも言えるでしょう。ですがその一方で、移民受け入れ率の非常に高い国(イタリア:50%、スペイン及びギリシア:48%)において、テロがほぼ起きていないということはまた、興味深い事実です。

ですがそれでも、今回のバルセロナの一件により、ヨーロッパで起きるテロはもはや移民だけによって引き起こされるものではない、ということを確信させてしまった例としても挙げられるのではないでしょうか。

2.移民2世が少ない

イタリアはこれまでにテロが起きてきたヨーロッパ他国に比べ、移民2世・3世が少ない傾向にあります。現在のテロにおいては、外からやってきた人々が直接的にテロを起こすというよりも、現状に不満を持った、ヨーロッパにルーツを持たないがそこに住んでいる人々(もちろん、持つ人もいますが)が中心となった行動です。

多くのテロリストたちがヨーロッパ各国の市民権を持っていたり、正規の移民であることを考えると、いわゆるこれまであったハッキリとしたヨーロッパという形が崩れ、アメーバ化していると考えることができるのではないでしょうか。

3.ムスリムの失業率が低い

イタリアというと失業や不況などの文脈で語られることが多いのですが、一方でムスリムの失業率というのは、ヨーロッパ各国の11%に比べて低く、約8%となっていることも、社会への不満度を下げていると考えられています、もちろん、移民労働者に対する賃金問題などはついてまわりますが、それでも少なくとも職はあるのです。

また、イタリアの国民性が逆に役に立っているという、面白い論調もありました。イタリア人たちが積極的に働かないからこそ、移民たちは多少苦しい思いをしながらでも働くことはできているのではないか、と。

4.通信傍受

またイギリスなどと異なり、イタリアでは各人の携帯電話の情報を必要とあれば傍受することもできるため、それなどもテロ対策として効果を発揮しているのではないかと言われています。

5.マフィアの影響

これは日本のウェブメディアなどでも多く取り上げられていることですが、イタリア、特に南イタリアにおけるマフィアの重要性というものも、テロのなさに多かれ少なかれ考えられています。自身の勢力圏を死守するマフィアの存在感というのは、なくはないようです。

この可能性は、様々なイタリアのテロ研究においても論じ始められているようで、どのような影響があるのかは非常に興味があるところです。

【次ページ】2つの誤解と、安心な場所などない理由

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  • この記事を書いた人

編集者Y

1年間ローマに留学。マンマの家にホームステイをし、真のイタリア文化を身をもって体験。
観光学を専攻するために大学に通いつつも、大半の時間をローマっ子たちとの交流に費やす。
好きな街はタオルミーナとコモ。

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