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【資格】イタリア政府公認試験CILSの受験概要・試験内容・過去問を徹底解剖

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イタリア語を勉強している人にとって、様々な意味でモチベーションとなる「資格試験」。日本ではイタリア語検定が有名ですが、イタリアや世界でイタリア語を使って活躍したい方、自分の力をさらに試したい方にオススメなのが、CILSという試験です。本記事ではそのCILSを徹底解剖していきたいと思います。

CILSとは?

CILSとは、シエナ外国人大学が実施する、イタリア政府公認のイタリア語試験のことを指しています。CILSは略称で、Certificazione di Italiano come Lingua Straniera(外国語としてのイタリア語資格)の頭文字を取った単語です。日本では一般にチルスと呼ばれています。

受験概要

受験対象者

外国語としてイタリア語を勉強している人が対象となっています。そのため、受験対象者は、イタリア以外の国籍を持つ人、イタリア以外の国で生活する在外イタリア人(2世、3世など)、およびイタリアへの移民となります。

受験会場

イタリアでは主要都市を中心として、全国各地で受験可能です。またイタリアと外交を持つ国であれば、基本的に世界中どこでも受験可能です。

日本においては、イタリア文化会館が試験の斡旋を行っているため、東京のイタリア文化会館と、大阪のイタリア文化会館の2箇所のみとなります。

受験日・申込み期間

世界中どこでも6月と12月の年2回開催です。毎回必ず月の初旬になる傾向があります。

2017年の予定については、こちらを参考にして、2018年の試験計画を考えていただければ幸いです。

2017年の試験日程

夏期

  • 試験申込期間:2017年3月21日(火)~4月22日(土)
  • 試験日:2017年6月11日(日)

冬期

  • 試験申込期間:2017年9月19日(火)~10月21日(土)
  • 試験日:2017年12月10日(日)

試験内容

試験のレベル

CILSのレベルは6段階に分けられています。A1, A2, B1, B2, C1, C2の6つで、順にレベルが上がっていきます。各レベルの目安は、以下の通りです(イタリア文化会館のページ参照)。

レベル 学習の目安

A1 基礎

自己紹介や他者の紹介ができ、個人的な話題(どこに住んでいるか、何を持っているか等)について質問し回答できる。問題に使われる語彙は約850語で、うち600語は基本語彙。

イタリア語の授業を約50–100時間受講したレベル。

A2 初級

身近な話題(例えば家族、買い物、仲間、場所、仕事等)に関する言い回しや表現を理解し使うことができる。問題に使われる語彙は約1200語で、うち700語は基本語彙。

イタリア語の授業を約100–150時間受講したレベル。

B1 中級

日常生活のなかで頻繁に遭遇する場面で適切な言葉が使え、イタリア旅行が問題なくできる。

イタリア語の授業を約150時間受講したレベル。

B2 中上級

日常生活の、より広範囲な場所に対応でき、また勉強や仕事において的確に意志の伝達ができる。合格者はイタリアの大学入学時のイタリア語試験を免除される。

イタリア語の授業を約250–300時間受講したレベル。

C1 上級

日常生活のみならず公の場面や仕事でも状況に適したイタリア語を使いながら意志の疎通ができ、イタリアの機関や企業等と口頭および書面で交渉することができる。

イタリア語の授業を約400–500時間受講したレベル。

C2 最上級

公式、非公式のあらゆる状況だけでなく、仕事上でもコミュニケーションがとれる。ネイティブスピーカーと同等の能力を求めるものではありませんが、イタリア語を自由自在に使いこなす語学力が必要です。

イタリア語の授業を約750–1000時間受講したレベル。

試験の意義

CILSはイタリア政府公認試験なので、イタリア国内においてイタリア語力を示す際に重宝します。

特にB2以上の高いレベルになると、「大学入学時の語学試験免除」「修士・博士課程の語学試験免除」「仕事をする上で求められる語学力」等を証明する際に、非常に役に立つものです。

一方日本においては、ヨーロッパの言語基準であるCEFRを採用していないため、就職活動時に記載する際、やや説明が必要になるかもしれません。

試験の構成・合格点

試験は5つのセクションに分けられています。

  • Ascolto(リスニング)
  • Comprensione della Lettura(文章読解)
  • Strutture(文法)
  • Produzione Scritta(作文)
  • Produzione Orale(会話)

A1-2は各12点満点×5=60点満点、B1-C2は各20点満点×5=100点満点で構成されています。そして全てのセクションにおいて、A1-2は7点以上、B1-C2は11点以上が合格点です。そのため、全てのセクションで合格点を超えなければ、試験全体の合格とはなりません。

また、もしあるセクションの点数が合格点を越えなかった場合、そのセクションだけを1年以内に受験し直すことができます。

例えば、AscoltoとLetturaとStruttureに合格したがScrittoとOraleでは合格点を下回ってしまった場合、1年以内であれば、合格した3つ以外のScrittoとOraleのを受験し合格することで、全セクションの合格証明書を得ることができる、という意味です。

試験の受験料

CILSの受験料は、以下の通りです。イタリアで受験する場合と、日本で受験する場合では、料金がかなり異なるので、両方記します。

日本で受験

レベル 検定料 1科目別料金
A1 15,000円 3,500円
A2 15,000円 3,500円
B1 20,000円 4,500円
B2 23,000円 5,100円
C1 24,000円 5,300円
C2 27,000円 5,900円

イタリアで受験

レベル 検定料 1科目別料金
A1 €40 €12
A2 €40 €12
B1 €90 €20
B2 €105 €23
C1 €135 €30
C2 €160 €35

過去問

さて、資格勉強には過去問等での学習が不可欠です。過去問を入手する方法について紹介します。

1.シエナ外国人大学のCILS公式ページ

基本情報

  • 入手可能年度:2012年6月の1回分
  • 費用:無料
  • メリット:無料であること
  • デメリット:1年分しか入手できない

最も簡単に過去問を入手できるのが、CILSの公式ページです。「試験の例」として、全レベルの2012年6月の試験が掲載されています。

ところどころ現在と形式が変わっている問題もありますが、「自分の実力がどの試験のレベルに相当するか」を知るためには非常に役に立ちます。お金をかけて過去問を購入する前に、まずはこれを解いて、受験するレベルを決めるのが良いでしょう。

2.Guerra社の書籍

基本情報

  • 入手可能年度:2003-2008などの4回分
  • 費用:2500-6000円
  • メリット:4回分の過去問を購入できる
  • デメリット:年度が古く、値段が高い

A1-C2までの、それぞれの過去問が、イタリアの出版会社Guerra社によって販売されています。現在扱いがあるのは、Amazonのみです。

それぞれ2年間計4回分の過去問が掲載されているのがメリットですが、過去問が2006-7など非常に古いのがデメリット。傾向対策に使うというよりは、自分の実力練成のためのツールに使うと良いでしょう。

ちなみにイタリアで購入すれば€20程度ですが、日本で入手可能な輸入品だと6000円程度にまでなってしまいます。勢いで買わずに、しっかり自分の受験するレベルを決めてからにしましょう。

3.イタリア文化会館でのコピー

基本情報

  • 入手可能年度:2012?-最新版まで
  • 費用:A1-2は400円、B1-C2は500円
  • メリット:最新年度が購入できる
  • デメリット:解答が足りない

2012年以降の試験問題は、イタリア文化会館の図書館にて購入できます。1部ごとに購入なので、安く済みます。また、傾向も現在の試験問題とほぼ同じなので、実際に時間配分や傾向を意識しながら、合格点を目指すための学習に役立つはずです。

CDの貸し出しは行なっていないので、図書館にPCなどを持ち込み、コピーさせてもらう必要があります。

また、解答はイタリア文化会館のページに掲載されているのですが、2012-2015年までのものしかありません。2016年以降は掲載されていないので、迅速な対応が待たれます。

まとめ

いかがだったでしょうか。CILSの特徴について紹介していきました。試験勉強は語学のモチベーション向上に有効です。是非、CILSやイタリア語検定などを受験をしてみるのがいいでしょう!

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  • この記事を書いた人

ゆうさん

『BUONO!ITALIA』の代表をしています。 ローマ・ラ・サピエンツァ大学に1年間留学。シチリア生まれのマンマが牛耳る大家族にホームステイをし、イタリアの様々な側面に触れる。 現在は、イタリアの国民性と中小企業経営について卒論研究中。主な執筆記事は、社会問題、旅行、カルチョ、ポップ・ミュージックなど。

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