ツアーじゃなくて個人で行こう!カプリ島・青の洞窟の魅力・アクセスを徹底解説

ツアーじゃなくて個人で行こう!カプリ島・青の洞窟の魅力・アクセスを徹底解説

ゆうさん

学生時代にローマ・サピエンツァ大学に留学し、シチリア出身マンマが統べる大家族にてホームステイ。今は日系企業で国際提供業務に従事する社会人3年目。イタリアで仕事をする機会を細々と狙っています。サザンオールスターズとサンドウィッチマンが大好き。

青の洞窟に個人で入るぞ!

日本人にも圧倒的に根強い人気を持っているイタリア・カプリ島にある、青の洞窟。この世のものとは思えない世界が広がる青の洞窟の中に入るために、毎年多くの観光客が訪れます。

ですが、カプリ島や青の洞窟は、個人旅行で行くには比較的難易度が高く、しっかりと青の洞窟へのアクセスや入り方を解説したサイトがないのが実際のところ。少しでも安く行きたいと考える人でも、諦めて高いお金を旅行代理店に払うケースが多いようです。

そこで本記事では、「日本でも現地でもツアーを利用せず、個人旅行で青の洞窟に行きたい!」と考えている方向けに、青の洞窟に関するあらゆることを徹底解説いたします。

青の洞窟に入るためには

こんな晴天なのに、この日は入れませんでした。

青の洞窟に入れる条件

前提として「青の洞窟の入り口は狭く、中も小さい」ということは、理解しなければなりません。小さなボートが何とか通れるくらいの大きさです。だからこそ、様々な条件が揃わなければ青の洞窟には入れないのです(泣)

【青の洞窟に入る上で大切な3要素】

1.風がないこと

2.雨が降っていないこと

3.冬でないこと

1.風がないこと

風があると、高波になりやすく、青の洞窟の入り口に入れなくなってしまいます。また、船頭の操縦も難しくなってしまうのです。

2.雨が降っていないこと

雨が降ると、海水面が上昇してしまい、青の洞窟の入り口が塞がってしまう恐れがあります。

3.冬でないこと

冬の地中海は、非常に荒れやすいことで有名です。結果的に、その状況下では洞窟に入れなくなってしまうのです。後述しますが、冬に青の洞窟に入れる確率は、0-5%くらいなようです。

過去の青の洞窟の入場確率

以上のことから、青の洞窟に入れるかどうかは、季節もそうですが、かなり運に左右されることが大きいのです。こればかりは、日常生活の行いを振り返って、運を味方につけるくらいしかできることはないかもしれません(笑)

それでも、過去の統計を見ることで、どの月に訪れればどの程度青の洞窟に入れるのかは分かります。この入場確率に関しては、イタリア旅行コーディネーターの「イタリアエクスプレス」さんのサイトに、2014年以降の統計が非常に詳細に説明されています。

そちらを参考にしていただければ、きっといつ頃カプリ観光をすべきか、何となく予測できるはずです。

平均入場率
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
入場率  16%12%35%61%70%81%83%84%60%58%40%24%

青の洞窟入場率予報と確率の徹底分析!ーイタリアエクスプレスー

青の洞窟最新情報

その日青の洞窟に入れるかどうかを確認するためには、先ほどのイタリアエクスプレスさんのサイトが便利です。何故だかは分かりませんが、カプリ市の情報ページよりも早く、入れるか入れないかが分かる非常にありがたいサイトです。

ライターYの体験談

初めてカプリ島を訪れたのは、寒さが厳しい1月でした。何とか青の洞窟が見れる奇跡にかけて、友人3人とカプリ島に来たものの、非常に閑散とした雰囲気。そして、2日間の滞在中、やはり青の洞窟には入れず意気消沈。

後になって、イタリアエクスプレスさんのサイトを見たところ、私が訪れた2017年1月は、何と入場率0%!運が無かったです…。

代表Yの体験談

私がカプリ島を訪れたのは、2017年7月。先ほど悔しい思いをしたライターYと共に、彼のリベンジも兼ねてカプリ島へ乗り込みました。ですが初日は、何と強風により乗船できず…。「めちゃめちゃ天気いいのに。」と意気消沈したものの、その日はビーチで遊んだり山道を散歩したりして楽しみました。

そして次の日、緊張しながらカプリ市の青の洞窟情報ページを見ると、オープンの文字が!思わず抱き合って喜びました(笑)朝10時頃の青の洞窟は、最高でした。

実際に青の洞窟に来た!

青の洞窟観光の手順

1.列に並ぶ→2.人数を告げ、船に乗り込む→3.船の中で入場料を支払う→4.順番に沿って青の洞窟内に入る→5.洞窟内で観光する→6.洞窟を出て、チップを払い、船を降りる

1.列に並ぶ

バス停を少し下り、階段を降りると、恐らく多くの人が列を待っているはずです。非常に細い階段なので足元に気をつけて並んでください。人数が多いと時間がかかりそうに見えますが、青の洞窟観光の回転は速いので、あまり心配しなくても大丈夫です。

2.人数を告げ、船に乗り込む

階段の一番下付近まで来ると、乗り場付近にいるおっちゃんに「何人?」と尋ねられます。1つのボートには平均して3.4人ほど乗ることができます。人数の調整や体重の重さなどによって、順番が多少前後することはあります。順番になるとおっちゃんに「乗って」と言われ、小さなボートに乗り込みます。

3.船の中で入場料を支払う

船に乗る前ではなく、船に乗ってから入場料を払います。岸壁にある料金所まで、ボートを漕いでいくなんて、なかなか珍しい経験です。青の洞窟に入るための料金は、€14です。内訳は€10が青の洞窟に入るための入場料、€4が青の洞窟保全のための税金だったと記憶しています。

4.順番に沿って青の洞窟内に入る

料金を払い終えたら、いよいよその瞬間がやってきます。長いボートの列に並び、今か今かとその時を待っています。洞窟の近くになるとおっちゃんに「入り口が低いから頭下げてて」と言われます。洞窟を抜ければいよいよ夢にまで見た景色です!

5.洞窟内で観光する

まさに、死ぬまでに見たい絶景です。詳しくは後ほど。

6.洞窟を出て、チップを払い、船を降りる

2.3分程度の洞窟滞在を終えると、再び洞窟を出て、短い夢の時間は終わりとなります。降りる前におっちゃんにチップを払いましょう。

青の洞窟の見どころポイント

【青の洞窟の見どころ3ポイント】

1.青の洞窟の前に広がる真っ青な海
2.きさくなおっちゃん達
3.最高の景色

1.青の洞窟の前に広がる真っ青な海

青の洞窟に入る前から絶景は始まっています。カプリ島は何と言っても真っ青な海が有名。透明度はシチリア島のチェファルーやサルデーニャ島の各ビーチに劣るものの、ここまで濃い青をした海を、私はあまり見たことはありません。

もちろん私自身の主観・季節の特徴等があるため、同じものが見られるかは分かりません。ですが少なくとも、青の洞窟だけが素敵なわけではないので、列を待ちながら写真を撮ったりたくさんやってくる船を眺めたりして楽しめるはずです。

2.きさくなおっちゃん達

ボートを漕ぎ、私たちを洞窟まで案内してくれるおっちゃん達。観光客慣れしているせいか、とてもフレンドリーで、英語で色々なことを教えてくれます。私たち日本の観光客が想像する似た職業に、ヴェネツィアのゴンドラ乗りがあると思いますが、彼らと比べると、青の洞窟のおっちゃん達は、「The 海の男感」満載です。

3.最高の景色

ここで説明するまでもないと思います。本当に幻想的な空間で、自分が実際に青の洞窟の中にいることが、夢のような気分になってしまいます。私自身は旅行が好きで、マチュピチュやらウユニ塩湖やらグランドキャニオンやら、いわゆる日本人が好きな自然溢れる観光地も、ぼちぼち訪れました。

それでも、目を開け、洞窟内の景色を見た「一瞬の衝撃」は、人生の中で一番感動したと言っても過言ではありませんでした。

さらに、ここでも先ほどのおっちゃん達が活躍します。洞窟内には同時に3.4隻のボートが入れたと思うのですが、そのうちの1.2人のおっちゃん達が歌を歌うと、それが洞窟に反響し、まさに幻想的な雰囲気が一層醸し出されます。

訪れてから半年以上たった今でも、あの紺碧の洞窟と彼らの歌声は、記憶の中にずっと残り続けています。

青の洞窟での注意点

【青の洞窟での注意点3ポイント】

1.頭上に気をつけよう
2.カメラを落とさないように気をつけよう
3.チップは適正価格にしよう

1.頭上に気をつけよう

さて、青の洞窟の入り口は、とってもとっても狭いです。そのため前述の通り、おっちゃんにも「頭上に気をつけてね」と言われます。水位にもよりますが、しっかりと身体を倒して平行になるくらいにするように言われます。

「大丈夫だろ」とか思って油断していると、ゴリゴリの岩場に額をぶつけることになるので、注意してください。

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2.カメラを落とさないように気をつけよう

青の洞窟で見られるような絶景であれば、必ず写真に収めたいと思うもの。ですが、光が入るアングルにこだわりすぎて、カメラやスマホを落とさないように気をつけてください!特に洞窟内は波が起きやすく、揺れることも多いのです。

旅の思い出を残すためにも、カメラやスマホの扱いは注意しましょうね。

3.チップは適正価格にしよう

船頭のおっちゃん達は、それほど高額なチップを要求するわけではありません。相場は平均して€2-3程度でしょうか。ですが、€1くらいだと「ケチな客だ」と思われてしまうかもしれません。せっかく素晴らしい景色を見させてもらったのですから、多少あげてもいいかもしれませんね。

ちなみに私は、あまりにも感動してすっかり相場のことを忘れ、€5もチップを渡したら、おっちゃんにかなり喜ばれました(笑)€5程度なら良いですが、気が大きくなり過ぎてあげ過ぎないようにも注意です。

青の洞窟へのアクセス

1.船着場から

【対象】

1.カプリ島に着いて直接青の洞窟へ向かう人 2.船着き場周辺のホテルをとった人 など

【アクセス方法】

1.チケットを買う→2.バスを待つ列に並ぶ→3.バスに乗り、アナカプリへ→4.近くのバス停まで歩く→5.バスに乗り、青の洞窟へ→6.到着!

1.チケットを買う

船着場近くにあるバスのチケット売り場。「TICKET ONLY BUS」「BIGLIETTERIA BUS ATC」と書いてある、右側の窓口が目印です。こちらでチケットを購入します。

バスのチケットについて

バスのチケットは、1回券で€2、1日券で€6です。青の洞窟の往復や観光などを考えると、一日券の利用をオススメします。カプリ島自体は、かなり起伏も激しい土地なので、歩くとかなり疲れます(実体験)。

2.バスを待つ列に並ぶ

アナカプリ行のバスに乗ります。Anacapriという表札がある列に沿って並んでください。

3.バスに乗り、アナカプリへ

カプリ島内を走っているのは、このオレンジ色のバスです。非常に小さいバスなので、混雑する時は転ばないように気をつけましょう。約15-20分くらいで着きます。

4.近くのバス停まで歩く

アナカプリ行のバスは、アナカプリのピアッツァ・ヴィットーリア(Piazza Vittoria)に着きますが、青の洞窟行のバスは別のバスターミナルから出発します。2.3分道を下ると着くので、それほど難しくはないはずです!

5.バスに乗り、青の洞窟へ

バス停にあるバスの中で青の洞窟、グロッタ・アッズーラ(Grotta Azzura)行に乗りましょう。20分くらいで着きます。

6.到着!

バス停を降りたら、青の洞窟は目の前です!遠目からもボートが見えています。道を下り、階段に向かいましょう!

2.アナカプリから

【対象】

アナカプリ周辺のホテルをとった人

【アクセス】

1.アナカプリのバス停に行く→2.チケットを買う→3.バスに乗り、青の洞窟へ→4.到着!

2.チケットを買う

ほぼ全ての手順は同じです。アナカプリのバスターミナルにもチケットカウンターがあるので、ここで、一日券などを買いましょう。

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