ヨーロッパ・イタリア格安旅行するなら知っておくべきLCC 5選

ヨーロッパ・イタリア格安旅行するなら知っておくべきLCC 5選

ゆうさん

学生時代にローマ・サピエンツァ大学に留学し、シチリア出身マンマが統べる大家族にてホームステイ。今は日系企業で国際提供業務に従事する社会人3年目。イタリアで仕事をする機会を細々と狙っています。サザンオールスターズとサンドウィッチマンが大好き。

地理的に考えて、日本は、イタリアそしてヨーロッパと非常に遠い距離にあります。その分、なるべく一度で色んな場所を旅行したいと考えるのは、日本人観光客の性かもしれません。

私は1年間のローマ留学中、「せっかくヨーロッパに住むなら、近くの様々な地域や国を旅行したい!」という風に考えていました。そして、航空券予約サイトのスカイスキャナーを駆使しながら、片道日本円にして約1,500円や2,000円の、とっても安いチケットを買って、各地を旅行しました。

アリタリア航空に代表されるフラッグシップ・キャリアを使うのもいいですが、LCCならではの楽しさもあるのは事実。この記事では、今後ヨーロッパ内を旅行する際に絶対覚えておいていただきたいLCC会社を5つ紹介いたします。

イタリア・ヨーロッパ旅行するなら知っておくべきLCC 5選

1.ライアンエアー

ヨーロッパのLCCといえばライアンエアー(Ryanair)が第一に挙がるはずです。本社はアイルランドで、これまで圧倒的な格安料金で多くの人のヨーロッパ旅行を簡単にしてきました。

とにかくチケットが安く、€15程度の便を簡単に見つけることができます。そこ代わり、預け荷物などのあらゆるサービスに追加料金が必要だったり、事前にチェックインを済ませてチケットを印刷しないと、高額な追加料金がかかったりと、いくつか注意が必要でもあります。

いずれにせよ、ヨーロッパ主要国や主要都市同士はほぼ必ずライアンで繋がっているので、安く旅行したいなら必ずチェックすべきでしょう。

チェックイン

2009年より全ての乗客にオンラインチェックインを義務化。オンラインチェックインを忘れたり、ボーディングパスを持参し忘れた場合には手数料が発生する仕組みになっています。


搭乗クラス

座席クラスはエコノミークラスに統一。個人用ビデオや機内音楽放送などの機内エンターテインメント、機内食や飲料の無償提供の廃止と有料販売化を進め、効率経営を図っています。

手荷物

40×25×20cmサイズの小さなリュックサックのみ。それ以外に追加する場合には、細かくオプションが分かれています。


機内サービス

イタリアのコーヒーブランド・ラバッツァとのパートナーシップ契約を行い、路線限定の機内サービスとして、アラビカ豆100%使用の本格派コーヒーを有償で提供しています。上空3万フィートでいれたての、濃厚な味わいのコーヒーを楽しめます。

ライアンエアー特集記事

ヨーロッパを代表するLCCで、イタリア全土に就航しているライアンエアー(Ryanair)についてまとめました。それぞれの記事で詳しく解説しているので、是非読んでみてください。

第1回:予約手続きについての記事はこちら

第2回:チェックイン、当日の流れについての記事はこちら

第3回:利用時の注意点についての記事はこちら

第4回:特に注意が必要な手荷物についての記事はこちら

2.イージージェット

ライアンエアーの次に有名なのが、2番目に紹介するイージージェット(easy Jet)だと思います。創設は1995年とLCCの中では非常に歴史があり、長らくヨーロッパのLCC業界を席巻してきました。ですがライアンエアーの襲来により、以前ほどの勢いがないのが実際のところ。

しかしLCCの中ではとても使いやすかったり都合がつきやすかったりと、使い勝手がいいのが魅力です。

チェックイン

インターネットでセルフチェックイン後、搭乗券を印刷して搭乗カウンターへ。飛行機に乗る2時間前までチェックインが可能です。


搭乗クラス

全席エコノミー。ただ、自分で席を選ぶ場合は有料、座席指定しない場合は無料です。

手荷物

持込手荷物は無料。サイズは50×40×20cm以内・個数は1つまで・重量制限はなしです。


機内サービス

機内サービスは原則としてすべて有料で、ビール・ジュース・コーラ・水・菓子・サンドウィッチなどが販売されています。

3.ノルウェーエアシャトル

ノルウェーに本社を構えるこのLCCは、デンマークやフィンランドなどの北欧とヨーロッパ主要都市を中心に繋いでいます。特に北欧は全体的に物価が高いため、このLCCもライアンなどに比べるとやや価格で劣る印象はありますが、そもそも北欧にはLCCの手が伸びていないこともあり、しばらくはお世話になるかもしれません。

そして、移動で電車などを使うよりは節約できるはずです。LCCとしては珍しく、上空でWi-Fiを使えたり、スマホやタブレットから映画などを見れる点も面白いところ。もちろん無料です。

その他にも、ヨーロッパ以外の東南アジア方面へも次第に便を増やしているようです。北欧という競合相手が少ない場所において、独自の路線を採りながら成長していると言えるでしょう。

チェックイン

オンラインチェックインはフライトの24時間〜1時間前まで利用できます。それ以降は空港のカウンターで直接行ってください。


搭乗クラス

エコノミークラス、ビジネスクラスの2クラスが設けられています。

手荷物

手荷物は、外寸法55×40×23cm以内で10kg1個まで持ち込むことができます。受託手荷物は、ローフェアプラス、フレックス共に20kg1個まで預けることができます。


機内サービス

機内食のサービスは用意されていませんので、必要な時にワインや水、スナック菓子などを注文して購入することになります。

4.ヴォロテア航空

スペイン・バルセロナに本社を持つヴォロテア航空(Volotea Air)は、2012年にスタートしたまだまだ小さな会社。ですが2017年急激に力をつけ始めており、Skyscannerの検索結果においてライアンエアーの上に来ることもちらほら。

イタリアにおいては、2016年にCEOのカルロス・ムノズ氏が「イタリアの拠点をジェノヴァに設定して拡大を図る」と発表しました。いずれにせよ今後ライアンやイージージェットの牙城を崩す第3のLCCになるのではないかと期待しています。

チェックイン

オンラインチェックインが可能。

座席指定をした場合は、その時点からダウンロード可能。座席指定をしていない場合は、搭乗時刻の4日―2時間半前においてダウンロード可能。


搭乗クラス

エコノミークラスのみとなっています。ただ、有料の座席指定は可能です。

手荷物

手荷物は、高さ50×幅40×奥行20cm以内と高さ35×幅20×奥行20cm以内のカバン2つを持ち込めます。2つ合わせて10㎏までです。

預け荷物に関しては、ネット上の予約で20㎏の荷物1つで€15です。


機内サービス

機内食サービスは特にありませんので、必要に応じて水やスナックなどを購入してください。

5.ウィズ・エアー

ハンガリーのブダペストに本拠地を構えるウィズ・エアー(Wizz Air)は、中欧・東欧にかなり強いのが特徴。物価が低い場所なのもありますが、全体的に価格帯も低いので助かっています。

ハンガリー発着便のみならず、西ヨーロッパ便やバルト三国、北欧など徐々に各地域へ勢力を伸ばす航空会社に成長しています。実際私は、プラハーヴェネツィア間の移動で利用しましたが、想像以上に快適で驚きました。運転が若干おぼつかないライアンエアーと比べれば、の話ですが(笑)

チェックイン

オンラインチェックインは搭乗日の14-3日前まで可能ですが、全ての空港でオンラインチェックイン対応ではありませんので、チケットをよく確認しておいてください。

また、オンラインチェックイン対応の空港にも関わらず、チェックインをしチケットを印刷しないと€20の追加料金がかかるので注意です。


搭乗クラス

全席エコノミークラスです。

手荷物

手荷物は42x32x25cmのサイズのものを持ち込むことができます。

追加の預け荷物は、最大で6つまで可能で、ウェブ上で3つまで事前に安い値段で申請可能です。


機内サービス

機内食サービスは特にありませんので、必要に応じて水やスナックなどを購入してください。

ヨーロッパのLCC考察

非常に興味深いのが、LCC同士で、徐々に棲み分けができつつあることです。例えば、ヨーロッパ全域に飛行機を飛ばすライアンエアーであっても、ノルウェーエアシャトルが牛耳る北欧は、まだ十分手が回っていません。一方、東欧主軸のウィズエアーが、東欧に関係ない部分でライアンなどを価格で下回るケースもあまり見かけません。

こんな感じで、ヨーロッパの地域ごとにかなり主要キャリアが固まりつつあると言えるでしょう。これまでは大手キャリアvsLCCの対決構図が主流でしたが、近年ではLCCvsLCCの対決も過酷になっていることの表れかと思います。

問題は、地域性もあまりなく、かといってライアンのように安くないキャリアは今後苦境に立たされる可能性もあります。

ローマにいて感じるのは、とにかくハブ空港におけるライアンの強さです。ローマやミラノなどにはかなりのLCCが飛んでおり競争も激しいですが、それ以外の都市ではまだLCCがなく、泣く泣く大手キャリアで旅行に行く人もいます(特に国外旅行など)。逆にそうゆう空港に限ってまぁまぁの値段でイージージェットが飛んでいたりと、なんだか面白い感じがしますよね。

その中でライアンに負けじと、地域を絞ってローコストに特化しているキャリアは、おそらく正しい方法だと言えます。


アリタリア航空の羽田・成田⇔ローマ・ミラノ便のダイヤ・機材等を解説

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