手続き 長期滞在

【2018.08更新】イタリア留学のためのビザ申請徹底解説

更新日:

本記事では、イタリア留学を実現したい人の最初の壁「ビザ」を取得するための手続きを解説していきます。イタリアのビザは申請方法が毎年のように変わり、かつ複雑ですが、これを取らなければイタリア留学への道は開けません。辛いかもしれませんが頑張っていきましょう!

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この記事は、私たちBUONO!ITAIAのメンバーが実際に留学した際の情報を基に執筆しています。そのため情報が古くなったり、制度が変わったりする可能性もあります。

そのため、実際にビザ申請をした際に、「全く違うことを訊かれた!」「○○に大幅な変更があった!」などの経験をされた方がいましたら、是非私たちに教えてください!読者の皆さんの最新情報を反映して、より質の高い記事にしていきたいと思っております。

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ビザが必要な人

イタリアにおいて、ビザが必要な人は一体どんな人なのでしょうか?それはイタリアに長期滞在(91-365日)する人だけです。

つまり90日(約3ヶ月)以内の留学・旅行の場合は必要ありません。また、365日以上滞在するためには、ビザの申請ではなく、滞在許可証の更新が必要になります。

申請場所

申請はイタリア大使館および領事館で行います。あなたの居住地が静岡以東の場合は東京大使館で、愛知県以西の場合は、大阪領事館で申請を行ってください。

在日イタリア大使館
住所

東京都港区三田2-5-4

ビザ課の連絡先 03-3453-5291, visa.tokyo@esteri.it
ビザ課の開館時間 月曜-金曜 9:30-11:30

 

大阪領事館
住所

大阪市北区中之島2-3-18中之島フェスティバルタワー17階

ビザ課の連絡先 06-4706-5841
ビザ課の開館時間 月曜ー金曜 9:30-12:30

では、ビザが必要な人は一体どのような準備をすればよいのでしょうか。ここでは手順を順番に追いかけていきたいと思います。

1.ビザの種類の確認

一口にビザといっても、滞在目的によって様々なビザに種類が分かれています。イタリア大使館の情報を引用し、種類を分けてみました。

就学ビザ

最も多いのは就学ビザに該当する方ではないでしょうか。イタリア語の勉強などを含めた、イタリアでの就学に関わるビザはこれに含まれます。

  • 大学とAFAM認定校に進学するためのビザ(在東京イタリア文化会館経由でビザ出願)
  • 大学院やマスターコース、語学学校、州の認可を受けた職業訓練校に進学するためのビザ(自分で直接出願)
  • 企業研修(インターンシップ)のためのビザ(当局の認可を受けたプロモーターを通し、あらかじめ許可を受ける必要あり)
  • 交換留学のためのビザ(大学間で協定がある場合のみ可能)
  • 政府や国際機関、イタリアの財団などからフェローシップを受けている場合のビザ

本記事では太字を中心に解説していきます。

就労ビザ

仕事などでイタリアに行く場合のビザです。やや特殊な申請などが必要になります。

  • 被雇用者のためのビザ(いわゆる駐在ビザ。役職にかかわらず、すべての給与所得者、ならびに研究者が対象となります)
  • 自由業者のためのビザ(自営業、弁護士などのいわゆる士業、オーナー社長や社外取締役、契約教授などが対象となります)
  • スタートアップ・ビザ(イタリアで新規に事業を始める方が対象となります)
  • ブルーカード取得者のためのビザ(EUの複数国で就業する専門職の方が対象となります)

家族ビザ

イタリア人と結婚している人が、イタリアで住むなどの場合は、家族ビザが適応されます。

  • 長期滞在者の配偶者や子のためのビザ(EU国籍保有者の家族はビザの取得が免除されています)

2.書類の確認・用意

自分の留学のタイプが分かったら、それに合わせてビザ申請において、どのような書類が必要になるのかを確認します。大使館・領事館で求められる資料はかなり多い上、申請に時間を要するものが含まれている場合があるので、準備を怠らないようにしましょう。

大使館のホームページに丁寧なチェックリストがあがっていましたので、それを参考にして、最も皆さんが留学されるケースである、「語学留学」と「派遣留学」についてリストを作成しました。

 

 

DOCUMENTS REQUIRED/必要書類

1

長期(91日以上)Dタイプのビザ申請用紙

2

近影カラー証明写真 (35 x 45 mm/背景は白)1枚 ―申請用紙に貼付のこと

3

パスポート(ビザ失効日=帰国予定日より3ヶ月以上の有効期間と未使用のページが2ページ以上残っているもの)

4

パスポートのメインページのコピー

5

  • 日本国籍保有者:直近(1週間以内)の住民票
  • それ以外の国籍の保有者:在留カードとその両面のコピー 

6

住居に関する書類(賃貸契約書、寮などの入居証明書、ホームステイ先からの受け入れ承諾書、など)

7

  • 留学資金が自己資金の場合:資金の入っている銀行口座(過去6ヶ月にわたり安定した資産状況が確認できるもの)の通帳とそのコピー
  • 親が資金提供する場合:所定の保証書、実印登録証明書、資金の入っている保証人名義の銀行口座(過去6ヶ月にわたり安定した資産状況が確認できるもの)の通帳とそのコピー、およびパスポートのコピー
  • 奨学金を受給している場合: 奨学金発給証明書 

8

入学許可書(授業内容、レベル、授業時間数、期間が明記されているもの。レターヘッドに印刷し、校長の署名のある正式なものが必要です)

イタリアの大学からの入学許可書/受入れ承諾書

9

・教育監督局(州など)より教育機関として認可されていることがわかる書類

・経営母体の登記簿謄本(商工会議所に法人登録されている場合のみ)

日本の大学からイタリア総領事館にあてた英文ビザ発給依頼書

10

学校への支払いが完了していることを示す書類

両校のあいだで取り交わされた交換留学協定書のコピー

11

滞在の全期間をカバーする、医療費の項目が無制限の海外傷害保険の契約書

12

申請料(現金)(就学ビザの場合は不要、後述)

このリストをもとに、学生ビザでの必要書類などについてまとめていきます。ですがあまりにも内容が多すぎるため、詳細は別記事「イタリア留学のためのビザ申請[書類準備]徹底解説」で解説いたします。

3. 大使館・領事館予約

書類の準備ができたら、次は大使館・領事館を訪問するための予約が必要になります。以前は予約なしで直接足を運ぶことができましたが、現在はオンラインシステムに登録しての予約が必須となりましたので、ご注意ください。こちらの予約フォーム(東京/大阪)を使って予約を行ってください。

オンライン予約をすると、受付時間が指定されます。例え早く並んでもビザ申請はオンライン予約順での受付となります。しかし、夏期などの混雑時は、入場制限をかける可能性があるため、念のため早めの時間に足を運んでおいた方が確実だと思います。

受け取り時は予約不要!

ちなみに、ビザの受け取りには予約は必要ありません。

4.申請@大使館

大使館のビザセクション

日時が設定されたら、いよいよ大使館に直接足を運び、書類の提出・確認を行います。私が実際に東京の在日イタリア大使館を訪れた時の写真などを使いながら順番に説明していきます。

大使館へ

三田駅に着いたら、3番出口から外に出ましょう。だいたい10分ちょい歩くと思います。慶應義塾大学 三田キャンパスの裏手になっているので、慶應生っぽい人についていけば最短ルートで行けるのではないでしょうか。

混雑具合

すぐ上の写真に写っているドアがビザ査証用の窓口です。三田駅よりに1つ別のドアがあるので、間違えないように。ビザセクションの時間は、9:30-となっていましたが、私が着いた9:20には既に4人ほど待っていました。ちょうどこの日は三連休の次の日。やはり休み明けは混むので注意しましょう。

入り口

入り口には、色々と張り紙がしてあります

入り口には、色々と張り紙がしてあります

9:30過ぎになると、ドアが開きます。ドアをくぐって左手に行き、突き当たりを右に曲がると警備員さんがいます。ここでパスポートを渡すと、パスポート番号や名前などをメモしていました。出入管理をしているようです。

ちなみに、警備員さんはあまり日本語を話さないような感じでした。メモが終わると、白い整理券を渡してくれました。 これを持って中に入ります。

待合室

イメージはこんな感じ。もう少し薄暗い感じです http://www.sugita-dental.jp

中に入るとソファーが置いてあり、そこに座って、自分の番号が呼ばれるのを待ちます。窓口は3つありますが、最低1人しかいないので注意です。銀行窓口のような感じになっています。

上述の通り、この日は連休明けだったため、気づけば20人ほどの人が待っていました。全員申請できたんだろうか...。また、携帯電話・スマートフォン・PC等は、入室前にロッカーに入れるように指示がありますので、持ち込まないようにしてくださいね。

窓口で

資料を渡し、確認を仰ぐ

自分の番が呼ばれたら、窓口でパスポートとビザ申請用紙を最初に渡します。日本語で「◯◯さんですね」的なことが言われるので、はいかSì と答えておきましょう。

その確認が終わったら、今度はその他の資料を渡してください。ある程度ホチキス留めして渡した方が親切かも。ビザの申請用紙3枚や、銀行口座のコピーなどはやっておきましょう。

その後は、窓口のおじさんが色々と資料に目を通していきます。大学の先輩からのアドバイス通りの資料を提出したため、特に問題なく申請は完了しました!最後にビザ発行料の領収書と引き換え用の黄色札をもらい「2週間後に来てね」と言われ、終了。白い札を警備員さんに渡してArrivederci!

就学ビザ・申請料撤廃!

就学ビザの場合は、これまで5-7,000円程度かかっていた申請料が、無料になりました(2018年8月時点)。貴重な情報をありがとうございました!

銀行口座について

私たちのビザ申請における最大の関門が、この銀行口座、つまりは留学資金でした。というのも、普通の学生である私たちが、100万近い大金をパッと用意できるわけもなく、家族の力を借りざるをえなかったからです。

その際「銀行口座に突然大金が振り込まれていると、そのお金の出所について聞かれるのでは?」という疑問が、私たちの周りで飛び交っていました。

今回、私の口座には「自分の持っていた10万+保護者からの80万=合計90万」が入っていましたが、特にお金について聞かれることはなく、すんなりクリアしました。

証明書の準備を怠らずに!

「自分が学生だから親からお金を借りた」と説明した大学生も「証明書が必要なので、また来てください」と説明され、申請を断られていました。もしかすると、私が運が良かっただけかもしれません。

ちなみに、私の対応をした人は男性、彼を対応していたのが小柄で黒髪の女性でした。友人の話を聞く限り、女性の方が比較的厳しいようですので、ご注意を。出所を聞かれた場合、先ほど説明した様々な証明書が必要となります。

親戚からの資金提供はグレー?

私たちのメンバーである編集者Yは、「祖母から資金提供を受けた」と説明したら、細かい資料の説明を求められることなく済みました。両親がだめで祖父母だと問題ないのがなぜなのか、ハッキリとはわかっていません。

留学期間について

1つだけおじさんから質問されたことがありました。それは「それぞれの書類の日時が、全く一致していなかったこと」についてです。実は、

  • ローマ大学の証明書には→2016.9.15-2017.7.30
  • 海外保険の期間には→2016.9.27-2017.8.26
  • 航空券では→2016.9.27-2017.4.20
  • ビザの申請書では→2016.9.27-2017.8.25

と、それぞれ別の日程が記載されていました。その辺のことが気になったようです。

結局「航空券は後で取り直す。また、大学が終わった後イタリアとかヨーロッパを旅行してから帰るから、大学の期間より長くなっている」と説明すると、納得してくれました。あまり根掘り葉掘り聞かれたくない方は、事前に多少は日程を統一させておくといいでしょう。

【窓口の方について】

日本語で話して全く問題ありません。私はせっかくなのでイタリア語で話したら「あぁ、こいつは話したいんだな」と思ったのか、イタリア語で対応してくれました。

5.受け取り@大使館

ビザの申請が完了したら、完成を待って、最後に大使館を訪れてビザを受け取ればおしまいです。入館には身分証明書を求められるので、必ずパスポートのコピーなどを持っていくようにしましょう。

ビザをもらうだけですので、建物の中で5-10分ほど待てばすぐにもらうことができるはずです。

さいごに

いかがでしたか?こうしたやや煩雑な手順を経て、やっと大使館で申請を完了し、ビザを入手することができます。何回も足を運ぶことになるとかなり大変ですので、事前にしっかりと準備をしておきましょう。

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  • この記事を書いた人

ゆうさん

『BUONO!ITALIA』の代表をしています。 ローマ・ラ・サピエンツァ大学に1年間留学。シチリア出身マンマが牛耳る大家族にホームステイし、様々な側面に触れる。イタリア語はCILS C1レベル。 現在は、イタリアの国民性と中小企業経営について卒論研究中。主な執筆記事は、社会問題、旅行、カルチョ、ポップ・ミュージックなど。

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