花の都フィレンツェを歩く②~チェントロ(中心街)~

花の都フィレンツェを歩く②~チェントロ(中心街)~

編集者R

2015年9月に初めてイタリアへ。その後フィレンツェに留学し、近所のレストランのおじさんと仲良くなりながら、古都での生活を謳歌する。 好きな都市はフィレンツェとジェノヴァ。

第1回の記事はこちら!

花の都の中心街を歩く

今日はどのガイドブックでも必ず取り上げられるフィレンツェの中心街を歩きましょう。
中心となるスポットは、

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)周辺
ヴェッキオ宮
ウフィッツィ美術館

この4つを巡っていきましょう。

前回はアップダウンの多いボーボリ庭園とベルヴェデーレ要塞でしたが、今回は平坦な街中ですからご安心を。

駅から徒歩3分の教会

中心街への散歩のスタートは、フィレンツェの中央駅であるサンタ・マリア・ノヴェッラ駅です。
なんとここから徒歩3分でたどり着ける教会があります。
駅名と同じ名前を冠した、というより本家本元のサンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。

 

美しいファサードを持つこの教会は14世紀にドメニコ派の説教の場として建設されました。
今ではすっかり「フィレンツェのファサード」です。

駅前の広場に出れば、高い尖塔が見えます。
それを目印にして、信号を渡りまっすぐ進めば、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。

花の都の大聖堂(Duomo, Cattedrale Santa Maria del Fiore)

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会からドゥオーモを目指しましょう。
教会のファサードを背にして、教会前の広場から左に伸びるバンキ通り(Via d.Banchi)を直進すると見えてきます。

フィレンツェに行くならこの場所は見逃せません。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、通称ドゥオーモです。

手前の八角形の建物は洗礼堂、その奥にある建物がドゥオーモ、その横にそびえ立つのがジョットの鐘楼です。
ドゥオーモのファサードはとてつもなく巨大で、その大きさはかなり距離を取らなければ全体を写真に収められないほど。
13世紀末から170年以上の歳月をかけて建設されたドゥオーモには、ただただ圧倒されるばかりでしょう。

洗礼堂(Battistero San Giovanni)

ドゥオーモ手前の洗礼堂では、かつて『神曲』の著者にしてイタリア語の祖であるダンテも洗礼を受けたと言われています。
洗礼堂には3つの扉がありますが、必見はファサードに面した東の扉、別名「天国の扉」です。

扉には聖書に登場する10のエピソードが彫られています。
(洗礼堂内部への入口はファサードを背にして右側の北の扉です)

ジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)

ドゥオーモの横には、ジョットの鐘楼があります。先述のダンテも「過去の芸術よりも完全なもの」として、鐘楼を設計したジョットを褒め称えています。

なお、駅からドゥオーモまで散歩をしてきて「そこまで疲れてないな」と思われた方に、朗報です。
ドゥオーモのクーポラ(ドーム)の上の展望台、そしてジョットの鐘楼には、ご自分の足で上ることが出来ます。足腰に自信のある方、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。最後にチケット関連の情報をお伝えしますね。

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ヴェッキオ宮(Palazzo Vecchio)

左手にドゥオーモを見ながら直進すると、カルツァイウォーリ通り(Via dei Carzaiuoli)があります。
この通りにはジェラテリア、カフェ、アパレルショップが立ち並び、観光客にも大変人気の通りです。

通りを抜ければヴェッキオ宮のあるシニョリーア広場に出ます。
ヴェッキオ宮はかつてのフィレンツェ共和国の政庁舎であり、フィレンツェの心臓と言ってもいいほど重要な場所でした。

ウフィッツィ美術館(Galleria degli Uffizi)

ヴェッキオ宮の右奥には、細長いコの字型をした建物があります。ここがウフィッツィ美術館です。
ウフィッツィ(伊:uffizi)は「事務局、オフィス」を意味する言葉です。
かつて、ここにはフィレンツェ公国の行政局が設置されていたことから、このように呼ばれています。

アルノ川まで続く美術館の外壁には、フィレンツェの有名人たちの像が設置されています。

ここではダンテ、ミケランジェロ、ジョットなど多くの芸術家たちの像を見ることもできます。世界史好きにはたまらないかも。
そこを抜ければ、アルノ川とヴェッキオ橋を眺められるポイントにたどり着きます。

ここから「花の都フィレンツェを歩く①」のコースを目指すのもよいでしょう。

チケット関連情報

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

5ユーロ(サンタ・マリア・ノヴェッラ博物館と共通)

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)

15ユーロ

ドゥオーモ付属博物館、クーポラ、ジョットの鐘楼、サンタ・レパラータ博物館、洗礼堂への入場券と共通。
但し、ドゥオーモ付属博物館、クーポラ、ジョットの鐘楼への入場は、購入後にネットでの時間指定の予約が必要です。
予約をしたらドゥオーモ付属博物館(ドゥオーモ裏手)で予約表を印刷し、指定した時間の15~20分前には、列に並んでおくとよいでしょう。

ドゥオーモ自体への入場は無料なので、大聖堂内部だけを見る場合はチケット購入の必要はありません。

ヴェッキオ宮

大人    10ユーロ
18‐25歳   8ユーロ

但し、塔と宮殿を両方見学する場合は
大人    14ユーロ
18‐25歳  12ユーロ

上記に加えてヴェッキオ宮殿地下の遺跡の博物館を見学する場合は別途で料金がかかります。

ウフィッツィ美術館

6.50ユーロ

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終わりに

今回はフィレンツェ中心街を、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からてくてくと歩いてみました。
歴史的建造物以外にも、美味しそうなジェラートをつまんで、ちょっとコーヒーを一杯飲んで、ゆっくりと楽しむのもまた楽しいですよ。

第3回の記事はこちら!

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2015年9月に初めてイタリアへ。その後フィレンツェに留学し、近所のレストランのおじさんと仲良くなりながら、古都での生活を謳歌する。 好きな都市はフィレンツェとジェノヴァ。

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