ヴェネツィアのホテル事情
観光大国イタリアの中でも随一の観光都市「ヴェネツィア」。世界遺産にも登録され、美しい運河やビーチに教会はもちろん美味しい魚介類まで楽しめるとあって観光にもってこいの街です。
しかしこの街物価は高いし、安いホテルはすぐ満室になるし土地が足りないので基本部屋は狭めです。さらには建て替えのしづらい土地柄ゆえか建物が古く基本エレベータなんかはありません。また、車や自転車の乗り入れが禁止の街(道が細すぎて通れない)なので移動が基本歩きもしくは船でどこにホテルを取ればいいのかもわかりづらい。
そこで今回は、皆さんにどのエリアのホテルが適しているか、各エリア毎のホテルの大まかな特徴を紹介して行こうと思います。
1.本島・鉄道駅の近く
このエリアはホテルやホステルが多く、サンマルコ周辺など観光一等地に比べると値段も抑えめで手が出やすいホテルが多い印象です。しかしヴェネツィアすべてに言えることでもありますが、道が入り組んでいてホテルを探しづらかったり、部屋が狭かったりという問題はあります。
先に言ったようにヴェネツィアはタクシーやバスといった移動手段がない島。しかも橋がいっぱいあるということでスーツケースの移動がとても大変です。もちろん船での移動は可能ですが、スーツケースを持っての移動は大変という方は駅から近いこの付近にホテルをとることをお勧めします。
駅からサンマルコ広場までは徒歩で30分程度、サンマルコ行の船は駅前から出ています。
2.本島・サンマルコ広場近く
ヴェネツィアで最も有名な観光名所である広場の周辺にあるホテルたち。この周辺には五つ星ホテルをはじめ高級ホテルが多いのが特徴です。
サンマルコ広場近くにはため息の橋やリアルト橋、アカデミア美術館などヴェネツィア観光において外すことのできないスポットが多く観光にもとても立地のいい場所となっています。
駅や空港からも船を利用することで簡単に到着することができるので(高級ホテルならお迎えサービスもあるかも)安心です。
3.ジュデッカ島周辺
本島を魚の形にたとえたときに、おなかの下に横長にあるのがジュデッカ島です。アクセス的には本島のいずれかの駅から船を利用しなければならないので便利とは言えないのですが、それでも駅から三十分もあればつく距離です。
またその分値段も安めに設定されており、落ち着いた雰囲気のエリアになっています。船を使えばサンマルコ広場はもちろん、リド島をはじめとする他の島にもアクセスしやすいのでお勧めです。
4.リド島
リド島は本島の右側に位置するビーチや国際映画祭で有名な島です。本島からは少し離れているため、駅からくる場合は船で三十分以上かかる覚悟が必要ですが、空港からは直通の船が出ているためむしろ本島よりも早く到着することができます。
価格帯もリゾートの島にしては安めに泊まれる場合も多く、道も整備されていて歩きやすいのでお勧めです。しかし夏場と国際映画祭の時期は価格高騰しますのでご注意を。
5.メストレ
ヴェネツィアの隣町メストレ。メストレは島ではなくて大陸にあるヴェネツィアに一番近い町で、ヴェネツィアからはバスや電車で10分程度で行くことができます。
ヴェネツィアのホテルは高すぎる、、、とかヴェネツィアのホテルがすべて埋まってしまっていた、、、なんて時にはメストレを探してみてください。確かにヴェネツィアのからは少し距離がありますがその分ホテルの価格帯も安く、また物価も安いのでスーパーでお土産を買う際などにはむしろメストレのほうがおすすめです。
格安のツアーなどに申し込んだ場合にはホテルがメストレになっていることも多いので、そちらで利用することもあるかも。
まとめ
まとめとしては、お金を優先してホテルをとるならメストレかジュデッカ、アクセス優先ならリド(空港からの場合)や駅周辺のホテル、クオリティや観光しやすさをとるならサンマルコ広場周辺のホテルといった感じです。もちろんホテルごとに値段やサービスの差はありますので、参考程度ですが、次回ヴェネツィアに旅行される際には一つの目安にぜひ!