イタリアにもトランプってあるの?
誰もが一度は遊んだことのあるトランプのゲーム。私たちの誰もが、ババ抜きや、大富豪、神経衰弱、スピードなど、様々なゲームをしてトランプに小さい時から親しんでいるのではないかと思います。
そして、そのようなトランプの文化は、イタリアにもしっかりあります。しかもそれは、カードが全部で52枚ではなかったり、クローバー、ダイヤのような区切りがなかったり、遊び方が違ったりと、様々なんです!
そしてイタリアのトランプは独自に発展を遂げているため、絵柄なども私たちが見たことのないようなもので、とってもかわいいんです!本記事ではお土産にピッタリなイタリアのトランプについて、皆さんにお話ししたいと思います。
イタリアのトランプの特徴とは!
1.絵柄がかわいい
最初に特徴的なのが、この絵柄です。私たちが知っているものだと、スペード、ハート、ダイヤ、クローバーの4種類ですが、イタリアのものは、左から順にカップ(Coppa)、金貨(Denaro)、剣(Spada)、そして羽根(Bastone)という4種類に分類されています。
そのため、剣以外は通常のトランプと全く異なっていますよね?ですがその絵柄が、それぞれとてもかわいいんです!一度見たら欲しくなってしまうこと間違いなしです。
2.数字が1-10までしかない
先ほどの写真でお分かりになったかもしれませんが、実はイタリア版トランプには数字が1-10までの計40枚しかありません。初めて遊んだときは、11-13がないことに非常に驚きました。
3.数字の数え方は?
数字が直接書かれているのではなく、カップなどの数によって数字が表現されています。1-7までは数字がカップの数に合わせて規則的に増えていきますが、8-10についてはまた異なります。それぞれ、8は歩兵がカップを持っている、9は馬に乗った貴族がカップを持っている、そして10は王様のそばにカップが描かれている、といった形です。
そのため、8-10が通常版トランプでいうところのジャック・クイーン・キングに対応しているようですね。イタリア人からすれば1-7+3枚という考え方が一般的かもしれません。
4.発祥はナポリ?
さてこの絵柄のトランプですが、発祥はナポリとされています。これはイタリア南部において流通しています。しかし一方でイタリア北部では、ピアチェンツァ風と呼ばれる、別の絵柄のものがあり、こちらはイタリア北部での流通がメインです。この他にも様々な絵柄があってとても面白いです。
5.イタリアの中でも差が
ちなみに本記事ではイタリア全土で最も主流な40枚構成のトランプについてご紹介しましたが、実はジェノヴァのあるリグーリア州、またトリノのあるピエモンテ州などでは、9×4の36枚構成のトランプも存在してます。
トランプからのイタリアの地域性が強く残る様子を確認できることは、とても面白いですね。
どこで購入できる?
イタリアではあまりお土産としての認識がないのか、お土産屋さんなどではほぼ見たことがありません。ですが一般の人が利用するバールやタバッキなどには置かれていることがありますので、もし購入したい方は、その辺りを入念にチェックしてみてはいかが?
ちなみにこれは、ローマに住んでいた頃の同居人のお姉さんがシチリアで買ったオリジナルの手書きトランプです。かわいい!絵本みたいですよね?王様や騎士が「!」ってなってるみたいでかわいい!
さいごに
いかがでしたか?イタリア版トランプは、なんといってもその絵柄のかわいさが特徴。イタリアらしい定番も良いけれど、たまにはこんなちょっとレアな品も、お土産リストに入れてみてはいかがですか?
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