旅立つ前に、イタリアの映画を見よう
イタリア旅行が決まったあなたも、これから旅行を計画しているあなたも、是非一度イタリア映画を見てみてはいかがでしょうか?観光ガイドで見える様子よりも、よりくっきりとしたイメージが浮かび上がってくるはず。今回は過去の名作から、最近の映画まで、全5作をピックアップしてみました!
今見たいイタリア映画5選
1.ロミオとジュリエット
(Foto da https://i.ytimg.com/)
一つ目に紹介するのは、ロミオとジュリエット。舞台はイタリア中部の街、ヴェローナ。シェイクスピア原作、知らない人はいないであろう禁断の恋のお話。モンタギュー家とキャピュレット家という宿敵同士の子どもがお互いに愛し合う禁断の恋を描いたストーリー。
DVDのジャケットには「禁断の果実ほど美味しいものはない」と書かれ、2人の愛を表現しています。主役2人も好きですが、個人的にはマーキューシオがイチオシ。コミカルに振舞いながらもそれだけで終わらない彼の演技は必見。決闘のシーンは、闘いそのものよりも彼の立ち振る舞いに注目して欲しいです。
また、私個人としては、大学の学園祭でロミオとジュリエットのイタリア語演劇で主役(ロミオ)を務めたこともあり、それなりに思い入れがあったりしますが、そんなことはどうでもいいですね。笑
ちなみに、レオナルドデカプリオが主演を務めるロミオとジュリエットは、リオデジャネイロのマフィアを舞台としているため、イタリアとはあんまり関係がないんですね。
2.ニューシネマパラダイス
(Foto da http://www.lalingualavita.com/)
二つ目に紹介するのは、ニューシネマパラダイス。舞台はイタリア南部、シチリア島の小さな町。そしてそこで映し出されるおじいさんと少年の愛情あふれる物語。
少年トト(サルヴァトーレ)が大人になり、幼少期を思い起こすという回想録のような形で話は進みます。ゆったりとした音楽が郷愁を誘う。ラストではトトが田舎に帰り、そこで彼が出会ったものとは...。この映画が醸し出すなんともいえない独特の雰囲気には、ちょっと目頭が熱くなります。
3.ライフ・イズ・ビューティフル
(Foto da http://www.espaciopsicologico.com.ar/)
三つ目に紹介するのは、ライフイズビューティフル。舞台は北イタリアの小さな街、そしてナチスドイツの強制収容所。ロベルト・ベニーニが世界に名を轟かせることになるこの映画は、なによりも親の愛、家族の愛を感じる一作。
ナチスドイツ、アウシュビッツなど、それなりになじみのある言葉が並び、もちろんそれらが残した負の遺産を考えることも大切。ですが私はそれらの歴史的な重みより、親がどんな状況にあろうともいかに子どもを思っているか、という深い教訓があるように感じました。
ベニーニの演技は圧巻。ベニーニの最後のシーンが...。そしてその後の、彼の息子のセリフ「Abbiamo vinto!(勝ったぞ!)」と叫ぶシーンが、なぜか空虚に響いてしまうのは私だけでしょうか。これ以上話してしまうとネタバレになるのでやめておきます。私が最初に見たイタリア映画は、これとニューシネマパラダイスでした。
4.ローマ法王の休日
四つ目に紹介するのは、ローマ法王の休日。舞台はローマ、そしてヴァチカン。ローマ法王が職務を放棄して逃げ出してしまう、というハチャメチャなストーリー。
まずカトリックの長をそのような役回りに当てはめてしまうこと自体に笑えます。ですが、笑いだけではなく、信仰ってなんだろうという問いを法王自身が考え、そして私たちが考えるという、様々な含意性が見てとれました。
5.アマルフィ 女神の報酬
(Foto da http://blogs.c.yimg.jp/)
五つ目に紹介するのは、アマルフィ 女神の報酬です。舞台はイタリア南部、西海岸側のアマルフィという街、そしてローマ。2009年に映画化され、織田裕二、天海祐希、佐藤浩市など日本を代表するキャストが演じています。
織田裕二演じる外交官の黒田康作がG8会合が開かれるローマを訪れ、そこで起きた日本人少女誘拐事件に巻き込まれてしまう...。捜査を続けるにつれて、誘拐犯たちの真の目的を突き止めた黒田は、巨大な計画を止めるべく、動いていきます。
ドキドキのストーリー展開もさることながら、ローマやアマルフィの美しい景色にも注目しながら、画面を追いかけてみてくださいね。
さいごに
いかがだったでしょうか。様々なジャンルにまたがる形で映画を紹介してみました。他の映画関連記事も是非チェックしてもらえると嬉しく思います。