フィレンツェの見どころはどこ?
大変長らくお待たせしました。今回は、ずーっと投稿していなかった、イタリア中部の街、フィレンツェのオススメスポットの紹介です。
イタリアが好きな方なら一度は見たことがある場所から、ほんのちょっとマイナーなところまで、皆さんと一緒にフィレンツェの魅力に迫ってみたいと思います。
フィレンツェのオススメスポット8選
1.サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
1つ目に紹介するのは、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。最近のガイドブックでは日本語に訳され「花の聖マリア大聖堂」とされているものもあります。その街一番の聖堂という意味で、「ドゥオーモ」とも呼ばれます。
建物の奥行きは153m、クーポラ(ドーム)の高さは107mと、まさにフィレンツェ最大。多くの建築家たちによって、長い年月をかけて造られてきましたが、最後に残ったクーポラは、ルネサンスを代表する建築家、ブルネレスキが建てることとなります。彼がつくった美しいアーチは必見。
クーポラからの眺めは、フィレンツェを一望することができる絶景。ミケランジェロ広場に匹敵する素晴らしさです。
2.サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
2つ目に紹介するのは、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。駅から歩いて数分のところにある、14世紀半ばに完成したドメニコ修道会の教会です。正面のファサードは、ロマネスク様式の教会より後の15世紀に、ルネサンス時代の建築家であるアルベルティが手がけました。
またファサードとは、「顔」という意味で、教会を代表する正面玄関としての役割を果たしています。
特に美しいのは、ステンドグラス。時間が経つのを忘れて恍惚に浸ることのできるような、素晴らしい教会。ガラスのち精密さに注目しながら、ゆっくりと教会内を歩いてみてはいかがでしょうか。
また、ルネッサンス絵画の先駆者の1人である、マザッチョの『三位一体』、ギルランダイオのフレスコ画『洗礼者ヨハネの生涯』、ブルネレスキ『十字架像』なども見ることができます。
3.アカデミア美術館
3つ目は、アカデミア美術館です。18世紀に美術学校から始まったこの建物は、19世紀に美術館として開館しました。ミケランジェロの最高傑作「ダヴィデ像」は、最も有名な作品でしょうか。
ダヴィデ像について、超簡単にご紹介。フィレンツェ共和国のシンボルとして3年をかけてつくられた超大作は、410㎝と非常に大きいながらも、ミケランジェロの技術の精密さをうかがい知ることができます。彼の彫刻の特徴は「筋肉」。誰彼構わずムキムキにしてしまうミケランジェロですが、ダヴィデもその例に外れることなくムキムキです。ぜひ近くでゆっくり見てみましょう。
ダヴィデ像があるホールへ向かう途中の通路には、ミケランジェロが完成させることができなかった、未完の奴隷像が並んでいます。ほかにも、13~16世紀のフィレンツェ派の絵画やメディチ家の古典楽器コレクションなどにも注目です。
4.ウフィツィ美術館
4つ目に紹介するのは、ウフィツィ美術館です。ルネサンス様式のウフィッツィ宮殿内にある美術館。フィレンツェで繁栄を極めたメディチ家の膨大な美術収集品を展示したのが始まりでした。今日では、世界に誇るルネサンス美術の至宝が集結し、華やかで躍動感にあふれた絵画などを楽しむことができます。
展示室は、古代彫刻から18世紀絵画まで番号順に展示されているため、様式の変遷を辿りやすくなっています(時々変更があるので注意!)。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」「春」、ラファエロの「ヒワの聖母」、ダ・ヴィンチの「受胎告知」、カラヴァッジョの「バッカス」などなどやはりルネサンス時代の巨匠を中心とした、素晴らしい絵画が並んでいます。
5.トスカーナ地方のメディチ家の別荘と庭園群
5つ目に紹介するのは、トスカーナ地方のメディチ家の別荘と庭園群です。世界遺産に2013年に登録されています。フィレンツェで絶大な勢力を誇っていたメディチ家は、様々な建築様式を取り入れつつ、優れた別荘や庭園をいくつもつくったとされています。
いずれも田舎に位置しているこれらの庭園は、自然景観と建築美が調和するよう見事に計算され、イタリアのみならずヨーロッパの別荘に大きな影響を与えることとなりました。
5-1.ボーボリ庭園
代表的な庭園。中心地から歩いてアクセスできるなど、比較的簡単に訪れることができます。季節によって植物が異なり、今日まできれいに整備され続けてきました。
5-2.プラトリーノ庭園
フィレンツェからバスで40分と、少し遠くにあるため、フィレンツェの観光名所を見尽くしてしまった方にはオススメかもしれません。ちなみに私もここは行ったことがありません(正直)。
プラトリーノ庭園最大の目玉は、アペニン山脈の擬人巨像です。アペニン山脈とは、イタリア半島に南北に伸びた山脈のこと。
6.ミケランジェロ広場
6つ目は、ミケランジェロ広場を紹介します!フィレンツェ市街を一望できる小高い丘の上にあるこの広場の中央には、ミケランジェロのダヴィデ像のレプリカが立っています。なんといっても素晴らしいのは、この広場からの眺め。フィレンツェ最高の景色とも言われている「ミケランジェロ広場からの夜景」は、感動すること間違いなし。ドゥオーモやヴェッキオ橋などのライトアップが本当に美しいので、夜に行くことをオススメします。
また、広場のすぐ上にはサン・ミニアート・アル・モンテ教会がある。カフェテラスもあり、エスプレッソを飲みながらアルノ川の向こうに広がる町並みを鑑賞するのもいいかも!
歩いていくこともできますが3.40分上り坂になるので注意してください!せっかくフィレンツェを訪れたなら、街歩きをして欲しいところですが、夏はバスを使った方が賢明かもしれません。
7.ヴェッキオ宮殿
7つ目に紹介するのは、ヴェッキオ宮殿です。1299年~1314年に建設され、かつてのフィレンツェ共和国の中央政庁として使われていました。1550年から1565年の間に、ジョルジョ・ヴァザーリによって部分的に改築が施されています。また、現在も市役所として使用されています。天井や壁一面のフラスコ画などは必見です。
またつい近年、イタリア文化庁は、レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の壁画「アンギアーリの戦い」が500人大広間にあるヴァザーリの壁画の裏側に隠されていると発表しました。
8.ヴェッキオ橋
最後に紹介するのは、ヴェッキオ橋です。ポンテ・ヴェッキオ(Ponte Vecchio)とも呼ばれ「古い橋」という意味のこの橋は、名前が示している通りフィレンツェ最古のものとして知られています。第2次世界大戦の戦火を生き延びた唯一の橋なんだとか。
橋の上には、ネックレスや時計などを扱う、きらびやかな宝飾店が建ち並んでいるので、お土産探しにも楽しい通りです。ヴェッキオ橋を渡ったら、アルノ川沿いを散歩してみましょう。
さいごに
フィレンツェの見どころはまだまだたくさんあります!自分の足で歩いてみれば、きっと忘れない思い出になるはずです。