ポンペイの壁画は「赤」が美しい
そんな世界遺産、ポンペイから六本木に壁画がやってきました。なんで今ごろ、と思うかもしれませんが、まぁそうおっしゃらずに(笑)国交150周年の力は偉大なのです。
今回の展示では壁画にスポットライトをあて、その技術力の高さ、色の鮮やかさなどをより一層際立たせていました。特に美しかったのが、こちら
(Foto da https://www.fashion-press.net/)
タイトルは「赤い建築を描いた壁面装飾」。鮮やかな赤と壮大なスケールを感じることができます。特に気になったのは、ちゃんと遠近法を使って描かれているということ!遠近法と言われると、ルネサンス時代から始まったかのようなイメージがありますが、実はこのころから使われていたんですね。とても驚きました。
また、この頃のポンペイはギリシアの影響を強く受けており、装飾の模様などはギリシア式になっています。
神話の神々がたくさん
また、ギリシア神話に登場する神々がたくさん登場していることも特徴的です。特にローマ帝国は、ギリシアの神様をそのままローマの神様として崇拝するような形をとっていたので、日本の神道のように、たくさんの神様がいてもいい、というスタイルだったのが特徴的です。
ぶっちゃけのところ...
ここまでポンペイ展のことをたくさん紹介してきましたし、彼らの素晴らしい技術にも触れることができて感動しました。今回は撮影禁止だったので現物はお見せできませんが、特にコンパスなどは、現在の私たちが使っているものと全く同じ!よくもまぁこんな昔から発達していたなぁと思いました。そして赤以外の色、特に青は一見の価値ありです。このような青はなかなか無いでしょう。
ですが、正直なところ、玄人好み感は否めませんでした。というのも、「ポンペイ展」ではなく、「ポンペイの”壁画”展」であるところ。ポンペイに興味がない人、あんまり惹かれない気がしました(笑) 「この壁画展に来ようとする人は玄人だ!」と考えたのかもしれませんが、そうではない人にイタリアやポンペイの魅力を紹介できるような美術展になっていたかというと、そうではなかったような気が...。私自身、「ん~魅力足りねぇ」と、この記事を何回か頓挫しながら書き上げました。
(森ビルから見えた景色は綺麗でした!)
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