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イタリアでテロが起きていない5つの理由と、それでも安心できるはずがない理由

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2つの誤解

一般的に抱かれがちな、「テロが起きない理由」において、あまり肯定的に受け入れられていなかったものも取り上げておきます。

ヴァチカンからあるから安心?

実際、ヴァチカン市国があるからイタリアは安全だ、などのように言われることは多いのですが、イスラム国側は「アッラーの意思に基づきローマを征服する」という旨の声明も2015年に発表しています。

イタリアはテロリスト侵入ルート?

また、中には、イタリアはヨーロッパにおける移民やテロリストを送り込む場所としては、最もやりやすいルートとされているので、仮にイタリアでテロが起き、イタリアが移民への扉を閉ざしてしまえば、ヨーロッパにおいて移民が入れなくなり、結果としてこれがIS側の損害にあたる、という意見もあります。

しかし一方で、以下のような事件も起きており、この説が正しいとされる可能性は低いでしょう。

  • 2016年4月 ローマで攻撃要請を受けた4人のモロッコ人が逮捕された
  • 同年12月 イタリア系モロッコ人がセスト・サン・ジョバンニの攻撃準備のために逮捕された

誰がテロリストなのか

テロの時代へ、ようこそ

再三にわたって語られている通り、現代のテロは、いつ・どこで・だれが起こしてもおかしくはない状況にあります。その意識は私たち日本人よりもヨーロッパの人々の方が何倍・何十倍と持っているはずです。

その例として、イタリアのメディア「LINK IESTA」より、ある特徴的なその例を引用させていただきます。

こんなシーンを思い浮かべてみてください。朝起きて、キッチンに足を踏み入れると、新しく買ったばかりのカフェマシン(と内臓センサー)が起動する。呼び鈴が鳴ったのは、カフェ・マキアートができあがった合図みたいだ。カフェを取ろうとマシンに近づくと、その目の前で、あなたの顔めがけてマシンが爆発する。

テロのファイナルステージへようこそ。

Il prossimo terrorista sarà la vostra caffettiera(http://www.linkiesta.it)より

(分かりやすいように意訳)

 

「コーヒーを飲む」というのんびりとした当たり前の朝の中に、「爆発」という最も分かりやすい形のテロが侵入してくる...。よりリアリティがあるからこそ、おぞましく感じられます。

主体はない

テロの主体は既に無くなってしまいました。例え移民であろうが、何であろうが、自分が行動を起こしたいと思えば、世界中どこでも仲間を募り、武器を揃え、何かを始めることができる時代です。

イタリアのメディアにおいても「なぜイタリアではテロが無いのか」を報じる一方で「なぜテロが無いなどと言い切れるのか」という表裏一体のような状態に直面しています。

テロに立ち向かう手段は、分からない

様々な研究が世界中で進められているものの、結局のところ、そんなものでテロの流れを止めることはできません。

社会からあぶれてしまったものの最後のもがき・輝きがテロのようなものに表象されるのだ、と私個人は考えています。全員が平等に受け入れられる社会など、あり得ないのです。これまで燻っていたあらゆる不平等や不満などを、爆発させ方法に、テロという手段があるということを知ってしまったのではないでしょうか。

これからのヨーロッパ、ひいては世界がどうなっていくのか、問題を止める術がないゆえに、不安を感じる以外できることがありません。

参考

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