これまでの記事ではイタリア人が日本をどう思うのか、という話題を紹介してきました。そこで次は、イタリア人はイタリアをどう考えているのか、という問いをご紹介します。
海外サイトの記事翻訳という形をとっていますので、出典などは最後でご確認ください。
イタリア人がイタリアを大嫌いな7つの理由
私はイタリアという国を本当に愛していますが、それでも間違いなく憎んでいる点も多くあります。そして、多くのイタリア人も同じように思っていると信じています。
純イタリア人より、私がイタリアを嫌う7つの理由をお伝えします。
1.公共交通機関が存在しないから
バスや電車が時間通りに走る国を想像してみてください。車なしでも生活できて、会社や大学に時間通りに着ける国を想像してみてください。こんな夢のような国が世界にはありますが、イタリアはそうではありません。
少なくともあと100年200年は無理なんじゃなないかと思います。あなたがローマやミラノなどの大都市に住んでいようが、小さな村に住んでいようが、移動手段としてバイクや車が間違いなく必要になるでしょう。
公共交通機関に頼って生活するなんて不可能だし、もしそうしようとしたら、毎日、自分にパロラッチャの1つや2つ言わないと気が済まなくなるかもしれません。
2.行政、公共サービス、役所手続き、そして郵便局
私は郵便局が大嫌いで、イタリアの郵便局に足を踏み入れることは、地獄、すなわち死を意味します。オーストラリアやロンドンに比べたら、イタリアで何かを送ろうとすることは、、道路を逆走するのと同じくらい狂ったことです。
また、窓口のスタッフは一人の手続きを終えると次の人を呼ぶまで5分くらい休憩を取ることがあります。冗談じゃないですよ?私は本当にこれが嫌いです。
3.イタリアの政治家と政治
私にはなぜだかは分からないけれど、イタリアの政治家のネットワークには、何か恐ろしくてぞっとするようなものが隠れていて、それはここ何十年も続いていることです。
その目に見えないなにかを理解することは不可能なのです。ローマ市庁舎のあるカンピドリオCampidoglio、上院議院(元老院)のあるマダマ宮Palazzo Madama、下院のあるモンテチトーリオ宮殿Montecitorio、イタリア政府のあるキーギ宮殿Palazzo Chigiなどでは、多くの人がとんでもない額のお金を不正に手にしています。
それに加え、イタリア政治全体の堕落が著しく、マフィアも関与しています。
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4.現金払い
お金が嫌いなわけじゃないけど、お金、物理的なお金がない世界を信じています。
例えば海外にいるとき、お金を引き出すためにイタリアの銀行に対してたくさんの手数料を支払わなければならないのです。世界にはちょっとしたものを買うときでさえ、カードで払える国があるというのに。
無くすこともないし盗まれるリスクもない。重い小銭をポケットに入れておく必要もない。とってもスマートじゃない?
5.批判が大好き
もしイタリアに行ったら、何か聞いてみてください。人々は日常のほんのちょっとしたことに対しても批判したりディスったりします。例えば、ネコが死んでしまったことやバスが遅いこと、ACミランが負けてしまったことや雨が降っていることにさえも!
イタリア人はとにかく何かを批判してばっかりなんです。政府のことや教会、教皇のこと、EUのこと、天気、オバマ元大統領やレンツィ首相のことまで、なんでもかんでもすぐ批判します。
イタリアでは、常に誰かが何かを憎んでいます。客観性なんて言葉はこの国にはありません。
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6.外見にこだわりすぎ
大きな車を持っていたり高級ブランドを持っていながら、バカみたいな借金を背負ってる友達を知っています。そしてすぐに借金地獄に吸い込まれて...
なんで?自分をよりよく見せるためにどんどん高いものを買うからです。カッコよくいるために、私が半年で使った生活費と同じ額をヴィトンのカバンに使ってしまった友達がいるんです!彼女はすぐ破産状態になって、夕飯をおごってくれとお願いしてきました。
外見に対して強迫観念のようなものを持たずにいれればいいのに。
7.イタリアの就職事情
私がイタリアを22歳で離れ、イギリスでのキャリアを始めたのには理由があります。イタリアの雇用市場はガチガチに固まっています。定年をゆうに過ぎた白髪の人々が働き続け、職場を支配しています。
イタリアの仕事において重要なのは「人脈」です。例えば入りたい会社に知り合いがいることが大切なのです。もしそうでなければ、良い仕事を得る可能性は非常に低くなるでしょう。
私がイタリアに戻ってくるまでに解決されているといいのですが(夢物語に近いですが)。
社会問題との関連が深い
いかがでしたか?比較的どの問題も、私たち日本人も良く知っているイタリアの社会問題と密接にかかわっていますね。公共的なものの腐敗がひどいという話はよく聞きますし、就職は運だ、と友人のアレッサンドロさんもよく話していました。
もちろん、イタリアは大好きですが、このような側面もあることは知っておいてよいのではないでしょうか。