アルベロベッロに泊まってみよう!
アルベロベッロAlberobelloは、イタリア南部のプーリアPuglia州にある小さな町です。とんがり屋根のトゥルッリと呼ばれる家屋で有名な世界遺産の町で、日本人にもそのかわいさが大人気です。
アルベロベッロらしさを味わうための観光であれば、それほど多くの時間は要しません。トゥルッリがかわいい観光スポットを歩いて回るのであれば、2.3時間あれば満足できるはず。イタリア人の友達の多くにアルベロベッロに宿泊すると言うと「アルベロベッロなんてすることないよ」の一点張りでした。
ですがそれでもなお、アルベロベッロに長時間滞在した方がいい!と思うのには理由があります。本記事ではアルベロベッロのトゥルッリに宿泊すべき5つの理由をご紹介したいと思います。
1. トゥルッリ宿泊は忘れられない思い出に
アルベロベッロには多くのホテルやホステルがありますが、その多くは実際にトゥルッリに宿泊することができるのです!世界遺産の中で過ごすことができるなんて夢のようですよね?
通常はとんがり屋根のトゥルッリには、レストランやお土産屋さんなど、短時間しかいることができません。ですが1泊でもすればそのトゥルッリを内側からじっくりと眺めることもできます。実際トゥルッリの中もかなりかわいく、忘れられない滞在になるはずですよ。
2. 好きな時間に散策できる
アルベロベッロでの観光は基本的に散策がメインになります。ツアーなどでは滞在時間は数時間ほどで、トゥルッリの昼間の様子しか見ることはできないでしょう。
ですが1泊することによって、好きな時間に散策することができます。朝や夕方のトゥルッリはより透き通って綺麗に見えます。天気の良い日は朝焼けや夕焼けに染まるトゥルッリを拝めるはずです。また、夜の明かりに照らされながら光るトゥルッリもなかなかかわいいものですよ。
3. 周辺のトゥルッリも魅力的
トゥルッリはアルベロベッロだけにあるわけではありません!アルベロベッロ周辺に数多く点在しており、アルベロベッロを拠点に周辺の観光をするのもお勧めです。
実際、電車でバーリからアルベロベッロに至る途中にもたくさんのトゥルッリを見かけました。隣駅のロコロトンドも白い街で散策も楽しい所です。建築中のトゥルッリや、廃墟となったトゥルッリなんかも見ることができるでしょう!
4.なぜかレストランが安い
通常、観光地に位置するレストランは価格が高いです。特に町そのものが観光地化している場所(ヴェネツィアやマテーラ)などは、全体的な高価格は受け入れなければならないのですが、アルベロベッロは、レストランやトラットリアなどで全体的に低価格で美味しい食事をすることができます。
これについては私としても疑問なのですが、南イタリアの物価水準や閑散期などが影響する可能性もあります。
5.アクセスが悪い
単純にアルベロベッロのアクセスの悪さも理由の一つです。バーリやターラントからツアーに参加する場合は問題ありませんが、イタリア南部を走るSud-Est線は運行本数もそれほど多くない上、遅延が多い、日曜・祝日には運行していないなど、イタリア国鉄Trenitaliaほど都合よくは使うことができません。
それらの面からも考えて、日帰りだと小さな町であるアルベロベッロすらすみずみまで見ることができない場合もあります。
トゥルッリ予約の注意点!
私は大手ホテル予約サイトBooking.comを利用してトゥルッリのホステルを予約しましたが、予約する上でいくつかの注意点があるのでまとめておきます。
1.本当にトゥルッリに泊まれる?
これが最重要です。通常トゥルッリのホテルは一軒家ですが、中にはトゥルッリタイプの部屋と普通の部屋を用意している場合も。
実際サイトを漁っていて、写真ではトゥルッリが出てくるのに、予約するプランを見ると通常のホテルのようになっている場合をいくつか見かけました。
サイトにも詳細に書かれていると思うのでよく確認し、口コミにもしっかり目を通すようにしましょう。幸いアルベロベッロは日本人が多い観光地ですので、口コミも日本語で書かれていることが多いです。
2.トゥルッリの集落から近く?
トゥルッリタイプのホテルは、トゥルッリの集落周辺だけでなく郊外にもあります。郊外のホテルは、低価格で広くてかわいい、「完璧な」トゥルッリがありますが、よく調べたら集落から10kmなどと記載されていることもしばしば。
3.日曜・祝日は確認した?
前述の通りアルベロベッロを通る電車Sud-Est線は私鉄であり、日曜・祝日の運行はなく、代わりにバスがあるものの、時間はかなりまばらになります。チェックインやチェックアウト日が日曜・祝日になっていないかの確認は必須です。
私が泊まったトゥルッリ
最後に、私が泊まったトゥルッリを紹介しておきます。
トゥルッリ ホリデイ リゾート(Trulli Holiday Resort)
1泊滞在したトゥルッリ ホリデイ リゾートは、実際にトゥルッリで宿泊できる施設の中では、かなりコストパフォーマンスの良いホテルといえるでしょう。
アクセス良好
所持しているトゥルッリは20程度あり、世界遺産地域全体に広がるように位置しています。実際散策していても、「あ、ここにもホリデイリゾートのトゥルッリがあるんだ」と思うほどに、中心地近くにあります。
部屋も清潔で広さも十分、床暖房が設置してあるため冬もあったかです。
日本語を話すスタッフ
日本語を話せるスタッフがいるというのも魅力的です。しかも日本語の単語が分かるとかいうレベルではなく、高水準の日本語教育を展開するナポリ東洋大学の卒業生の方がいます。通常の会話は問題ないと思ってよいでしょう。
もちろんシフトによって毎日いるわけではありませんが、きっと私たち日本人の観光をサポートしてくれるはずです。