イタリア旅行を快適に過ごすための航空会社・空港情報徹底解説
・カタール航空
- イタリア旅行の味方!カタール航空の予約・チェックイン手続きを徹底解説
- イタリア旅行で人生初!搭乗体験記風にカタール航空のあれこれを徹底解説
- イタリア旅行でのカタール航空のメリット・デメリットから、利用すべき人を考えた←この記事
日本からイタリアに行くためには、必ず飛行機を利用する必要がありますが、航空会社の選択肢は色々とあります。私はこれまでのヨーロッパ滞在では常にマイレージポイントを活用したJAL便を利用してきましたが、先日(2018年10月)人生で初めてカタール航空を利用してきました。
このカタール航空、「運賃が非常に安い」「イタリアとヨーロッパに多くの路線を持っている」「中東でトランジットができる」「とにかく運賃が安い(2回目)」などの理由から、イタリア旅行を検討されている方からの人気が高く、個人旅行のみならずパッケージツアーなどにも組み込まれています。
カタール航空の搭乗についてはこれまで別の記事で解説もしてきましたが、この記事ではそれらを集約させつつ新たな情報も加え、ヨーロッパおよびイタリア便のカタール航空の特徴はどんなところにあるのかをメリット・デメリットを含めて解説し、最後に私なりに考える「カタール航空を利用すべき人」と「利用すべきない人」まで説明いたします。
前提条件
航空会社や機内サービス等への感想は、個人のバックグラウンドによってかなり左右されます。極端な話、普段ビジネスクラスばかり乗っている人がエコノミークラスに乗れば、どんなに「こんなものだろう」と思っていても評価は悪くなると思います。そこで、私がカタール航空を利用した際の状況について簡単にまとめておきました。
私の基本情報
今回利用したクラス:エコノミークラス
年齢:20代前半
ヨーロッパ・イタリア移動で搭乗経験のあるエアライン(FSC):JAL(日本航空)、イベリア航空、エールフランス、アリタリア、フィンエアー、ブリティッシュエアウェイズ
カタール航空搭乗経験:0回(今回が初めて)
ヨーロッパ渡航回数:5回(留学も1回のカウント)
日本―イタリア間のカタール航空のメリット
運賃が非常に安い
私がカタール航空に惹かれた一番の理由がこれです。やはり学生にとって運賃が安いのは何よりも大切。カタール航空の運賃は、定番のFSCであるJALやANAと比べて3-4万円ほど安いです。
以下の表でカタール航空とその他の主要航空会社を比較してみました。
東京ーローマ間の航空会社別運賃比較表 | ||||||||
キャリア | 7ヶ月平均運賃(円) | 12/10-12/20 | 1/10-1/20 | 2/10-2/20 | 3/10-3/20 | 4/10-4/20 | 5/10-5/20 | 6/10-6/20 |
カタール航空 | 119,169 | 114,757 | 114,757 | 114,817 | 126,771 | 119,585 | 116,986 | 126,508 |
アリタリア航空(ANA) | 140,075 | 144,920 | 129,707 | 149,416 | 137,605 | 158,645 | 127,352 | 132,882 |
JAL | 148,757 | 155,600 | 129,100 | 150,042 | 139,800 | 190,229 | 126,925 | 149,600 |
中国国際航空 | 91,616 | 82,410 | 118,510 | 151,410 | 77,710 | 77,110 | 62,050 | 72,110 |
エティハド航空 | 101,965 | 100,550 | 88,550 | 88,550 | 95,550 | 91,550 | 125,370 | 123,634 |
エミレーツ航空 | 122,036 | 116,223 | 114,072 | 113,218 | 127,905 | 123,193 | 123,997 | 135,647 |
※1…11月20日時点の情報。Skyscannerで検索。 ※2…アリタリア航空(直行便)以外は全て1回の乗り継ぎあり。 ※3…アリタリア航空とANAはコードシェア便運航。 |
ちなみに、普通は日時を固定せずに安い日を選択すると思うので、これより安く予約できるとは思います。実際私は、88,000円でした。
中国国際航空等の中華系エアラインよりはやはり高いですが、それでも後述するカタール航空ならではの特典を考慮すれば、非常にコスパが良いなと思います。こうしたコスパの良さは、今後もカタール航空を使う一番のメリットになるのではないでしょうか。
長距離路線のシートが広い
日本からイタリアに行くためにはドーハでの乗り継ぎが必須。日本ードーハ間の機内滞在時間は11時間前後とかなり長いのですが、この路線の機材にはエアバスA350-900という、2015年に導入されたばかりの最新航空機を利用することができます。
この機材、エコノミークラスであってもシート幅が比較的ゆったりと取られているため、前の席と膝がぶつかることがなく、隣とのスペースも確保できます。前の人が席を倒してきても安心です。私は身長が185㎝とやや大柄なので、乗る機材によってはいつも窮屈さを感じているのですが、今回の日本ーイタリア間(特に日本ードーハ間)はとても快適でした。
機内コンテンツが素晴らしい
映画やドラマ、ドキュメンタリーなどの機内コンテンツがめちゃくちゃ多かったので、機内で退屈になることは全くありませんでした。ハリウッド映画の数の多さが分かる動画を撮ってきたのでご覧ください。
多くないですか?(笑)20秒近くスクロールしてやっと全てのハリウッド映画を表示できました。ちなみにこれ以外にも、インド映画やアラビア語の映画、海外ドラマ、スポーツ動画なども見ることができます。
ちなみに私が機内で見たコンテンツは、
- アントマン
- アントマン&ワスプ
- デッドプール
- デッドプール2
- アヴェンジャーズ:インフィニティウォー
- ジャスティスリーグ
- ミッションインポッシブル:フォールアウト
- グレイテスト・ショーマン
- 2014年FIFAワールドカップブラジル大会総集ハイライト
- 2018年FIFAワールドカップロシア大会総集ハイライト
でした。個人的には、かなり見たい動画が見れて満足しています。特に普段はマーベル映画は映画館に見に行かないので、まとめ見ができて楽しかったです。ちなみに、機内コンテンツの内容は、一部こちらで確認できます。
また、機内では制限ありの無料Wi-Fiを利用することができますが、15分もしくは8MBしか利用できません。メールやLINEの確認くらいはできますが、Instagramなどを見ると一瞬で8MBを超えます。最低限の連絡くらいには役に立つでしょう。
預け荷物が30㎏まで可能
カタールの大きな魅力の一つが、30㎏まで荷物を預けられること!多くの航空会社が預け荷物重量を20㎏や23㎏と設定しているため、約10㎏も増えるのは本当に本当にありがたい!
私は一人旅でも家族旅行でも、いつも荷物がギリギリで、毎回電子ばかりとにらめっこしながら「うわー23.5㎏だ!」とか「やっと22.9㎏まで来たぞ」とかいつも重量制限との戦いでした。しかし重量が7㎏増えたので、ある程度好きなものを適当に持って行ってもOK。さらにイタリアで好きなだけお土産を買うことができたのも今回が初めてでした!
ちなみに今回買ったお土産は、ワイン3本、冬用のロングコート、スーツ一着、大量のチョコレート等のお菓子、MARVISの歯磨き粉、香水など、普段なら重量を気にしながら購入しなければならなかったものばかり。
イタリアでおしゃれをするために洋服を多く持って行きたい方、お土産をとにかくたくさん買いたい方にとっては、30㎏は最高です。
その他サービスが充実
カタール航空は、その他にも様々な無料特典を提供しています。代表的なのがドーハ市内ツアーやホテル宿泊サービス。ドーハでのトランジットが6-12時間の方には無料でドーハ市内の観光ツアーを、また8時間以上の方には空港そばのエアポートホテルをなんと無料で利用することができちゃうんです(要予約)!
さらに別の記事「イタリア旅行で人生初!搭乗体験記風にカタール航空のあれこれを徹底解説」で簡単に紹介したように、日本夜到着便(QR812便)を利用した全ての方を対象に、空港近くの平和島温泉が利用できます。へとへとになって空港に着いた後に温泉が使えるのは本当にありがたかったです。
カタール航空のチケットを購入しよう!
私が航空券を予約する際は「日系代理店より基本的に安い」「外資系代理店で予約すると対応が遅い・悪い」「正規航空券が一番フレキシブル」という理由から、公式ホームページのみを利用するようにしています。
カタール航空はローマやミラノ、ヴェネツィア以外にもピサやパレルモ、バーリなどイタリア全土に就航しています。あなたのイタリア旅行の可能性を拡げてくれるカタール航空の公式サイト、是非チェックしてみてください。
日本―イタリア間のカタール航空のデメリット
機内食が美味しくない(エコノミークラス)
私は普段めったに食べ物を残さないのですが、カタール航空の機内食との相性はかなり悪く、毎回半分以上残してしまいました。和食も洋食も、お肉はパサパサ、卵はカサカサ、味は濃かったり薄かったりとまちまち、など、一口食べて「う~んこれは...。」と思うような食事でした。
他の方が書かれていた搭乗体験記を読むと、比較的評価が高いので、もしかしたら私だけ?とも思ったのですが、写真を見ると昔の機内食の方が明らかに美味しそう。ここ1,2年で変わったのかは分かりません(笑)
ちなみに、往路の日本ードーハ間だけは、事前にカタール航空のマイページでフルーツメニューを注文しておいたのですが、そちらの果物はどれも新鮮かつボリューミーで美味しかったです!夜間発着便の場合は、こうした特別メニューを依頼しておくとよいと思います。
復路便トランジットが深夜で長い
カタール・ハマド空港の復路便は、深夜0時頃到着・早朝7時頃出発で、6-7時間程度のトランジット時間があります。深夜なのでもちろん市内観光ツアーに参加することもせず、空港内で待つことに。
この6-7時間、起きているには長いが、外で寝るには短く、非常に中途半端。ずっと起きていると朝方めちゃくちゃ眠くなりますし、うっかり熟睡してしまえば飛行機を逃すことにもなります。もちろん気にしない方にとっては問題ないのですが、空港泊に慣れない私のような人にとっては、やや過ごしづらさを感じました。
私は今回、プライオリティパスを利用してエアポートラウンジに直行したために利用しなかったのですが、一番オススメなのがクワイエット・ルーム(Quiet Room)で、静かな空間で休むことができます。ラウンジは寝れる雰囲気ではなく、空港内も煌々としているため、私も「ここに行けばよかった!」と思いました。
さいごに
カタール航空に搭乗して分かったことをまとめてみました。いかがでしたか?最後にカタール航空を利用すべき人についてまとめてみたいと思います。
こんな方におすすめ
- コスパの良い航空券を探している人
- 機内のコンテンツを重視する人
- 深夜の空港泊に抵抗がない人
- 機内食にあまりこだわりがない人
イタリアまでの航空会社を選んでいる方にとって、この記事が参考になればとても嬉しく思います。
カタール航空のチケットを購入しよう!
私が航空券を予約する際は「日系代理店より基本的に安い」「外資系代理店で予約すると対応が遅い・悪い」「正規航空券が一番フレキシブル」という理由から、公式ホームページのみを利用するようにしています。
カタール航空はローマやミラノ、ヴェネツィア以外にもピサやパレルモ、バーリなどイタリア全土に就航しています。あなたのイタリア旅行の可能性を拡げてくれるカタール航空の公式サイト、是非チェックしてみてください。