イタリア旅行を快適に過ごすための航空会社・空港情報徹底解説
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・プライオリティパス
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先日(2018年10月)イタリアを訪れ、カタール航空を利用した際に「せっかくならこれまでにない旅行体験をしてみたい!」ということで、プライオリティパスを作成してみました。
このプライオリティパス、空港にあるビジネスクラスやファーストクラスの人向けのエアポートラウンジの多くを利用できる優れもの。このパスをゲットするために特定のクレジットカード会員になる人も非常に多く存在します。
そこでこの記事では、実際にエアポートラウンジを利用して、イタリアのヴェネツィア・マルコ・ポーロ空港とローマ・フィウミチーノ空港のエアポートラウンジ、そしてカタール航空のトランジットで利用したカタールのドーハ・ハマド空港のエアポートラウンジを利用した際の体験記をつづってみます。
結論から申し上げますとこのパス、全員が全員にオススメできるものではなく、私自身もし旅行の数が少なかったら必要ないかな、と思ってしまいました。まずは読み進めてみてください。
エアポートラウンジ体験記
1.ローマ・フィウミチーノ空港
ローマ・フィウミチーノ空港では、プライオリティパスを活用して、3つのエアポートラウンジを無料で利用することができます。利用できるラウンジは以下の通りです。
番号 | ラウンジ名 | 場所 | 時間 | 対象者 |
1 | プラザ・プレミアム・ラウンジ(Plaza Premium Lounge) | T3・2階 | 24時間(最長3時間利用可能) | 第三ターミナルかつシェンゲン圏外発着便利用者向け。 |
2 | パッセンジャー・ラウンジ(Passenger Lounge) | T3・ゲートE41の近く | 6:15-23:45 | 第三ターミナルかつシェンゲン圏外発着便利用者向け。 |
3 | パッセンジャー・ラウンジ(Passenger Lounge) | T3・ゲートD3の近く | 5:30-20:30 | 第三ターミナルかつシェンゲン圏内・外に関係なく利用可能。 |
※詳細はこちらより検索可能。 |
今回のフィウミチーノ空港滞在時には、「写真を見る限り一番ゆったりしている」「近くに店舗があり、水などを搭乗直前に買える」「アルコール飲料無料が明記されている」という3点の理由から、1番の「プラザ・プレミアム・ラウンジ」に向かいました。
ラウンジの場所
フィウミチーノ空港には色んな航空会社やクレジットカード会社のラウンジがあるため、場所が少し分かりづらかったです。まずT3の免税店エリア近くにある、2階に繋がるエスカレーターを見つけましょう。
1枚目の写真の黄色いアーケードがあれば正解なので、このエスカレーターを上り、降りたら反対側に向かって歩きます。すると左手にブリティッシュ・エアウェイズのラウンジが、右手にプラザ・プレミアム・ラウンジがあります。
ここで、入口にいるスタッフに搭乗券とパスポート、プライオリティパスを見せればOKです。
ラウンジ内の雰囲気
ラウンジ内はかなり広く、ソファーやテーブル付きの椅子、作業に集中できる仕切りがある椅子など、様々なタイプの座席が用意されており、自分の用途にあった使い方ができる感じでした。
利用時間が14-15時頃だったためか、人もまばらで非常に静か。あまり話し声などもしませんでした。
利用者の服装
昼間だったこともあり、皆さんスマートカジュアルな格好をしていました。私は上はジャケットで下はジーンズのややカジュアルでしたが、特に服装を確認されることもありませんでした。ジャージなどを着ている人は一人もいませんでした。
軽食・飲み物など
軽食はパスタやサラダなどのビュッフェが3,4種類と、ソフトドリンクが用意されていました。また中央のバールカウンターではビールやワインなどを注文できます。
ちなみに私は、ビールかワインを飲もうと思い意気揚々とラウンジに入ったものの、前日徹夜をしてほとんど寝ていないことや昼間既に少しお酒を飲んでいたことを思い出し、「これ以上お酒を飲むとまずそう」と判断してソフトドリンクしか飲みませんでした(笑)
その他設備
充電ケーブルや施設内Wi-Fiはもちろんのこと、シャワールームも用意されていました。利用する場合にはスタッフに声をかける必要があるようです。
2.ヴェネツィア・マルコポーロ空港
番号 | ラウンジ名 | 場所 | 時間 | 対象者 |
1 | イグザクト・チェンジ・ビジネス・センター(Exact Change Business Centre) | 保安検査場と出国審査前のエリア(2階) | 月ー金:9:00-18:00(土日祝休み) | 全ての便の利用者 |
2 | マルコ・ポーロ・クラブ(Marco Polo Club) | 保安検査場通過後エリア(2階) | 5:00-23:00 | 全ての便の利用者 |
※詳細はこちらより検索可能。 |
ラウンジの場所
フィウミチーノ空港と比べると少し小さいですが、それでもマルコ・ポーロ空港はとても広いので、時間に余裕を持った行動を心掛けるようにしましょう。今回はマルコ・ポーロ・クラブを利用しました。
ラウンジは2階にありますので、保安検査場を通過した後は、Vip Loungesの標識に従って、エスカレーターやエレベーターを探してください。
しばらく歩くと、このエスカレーターが見つかるはずなので、これに乗ります。
エスカレーターを降りたら、Marco Polo loungeという標識を探します。下の写真の売店をまっすぐ通った先にあるはずです。
入口のカウンターの様子です。
標識に従いさえすれば、それほど迷うことはないかもしれません。
ラウンジ内の雰囲気
ラウンジ内は非常に静かな空間で、かつとても広かったです。窓の外には飛行機が見えます。また、窓にもっとも近い席はラグジュアリー感がありますね。席はどこも広々としています。
半個室のようになった仕切られたスペースも用意されています。仕事などをされる際は、こちらを利用してみてください。
利用者の服装
昼間だったこともあり、皆さんスマートカジュアルな格好をしていました。私はフィウミチーノ空港の時と同じく、上はジャケットで下はジーンズのスタイルでした。こちらも、ジャージなどを着ている人はいませんでした。
軽食・飲み物など
非常にバリエーションが豊富かつ、どれも簡単に食べやすいものだったのが印象的です。小さなパンもありましたが、右下の写真のようなイタリア料理の小鉢のようなものがありました。
また、お酒も注文しやすい雰囲気だったため、ついたくさん頼んでしまいました。どの食事の写真にもお酒が映っています(笑)
500mlの水のペットボトルがあるので、機内持ち込み用の水もここで頂くことができます。
その他の設備
お手洗いは男女ともに非常に清潔感がありました(私が両方入ったわけではありません)。シャワールームも完備です。
ちなみに、ラウンジは外に出ることができるので、飛行機の写真などを撮影したい場合は、ぜひ出てみてくださいね。
3.ドーハ・ハマド空港
ドーハ・ハマド空港では、プライオリティパスを活用して、1つのラウンジを無料で利用することができます。ハマド空港は非常に巨大なのですが、利用できるラウンジは1つのみとなっております。
ラウンジ名 | 場所 | 時間 | 対象者 |
アル・マハ・トランジット・ラウンジ(Al Maha Transit Lounge) | ゲートA・B・C近く。テディベアの裏。 | 24時間(最長) | 全ての便の利用者 |
※詳細は、こちらより検索可能。 |
ラウンジの場所
ハマド空港自体がとにかく巨大で、ラウンジを見つけるのはかなり難しい気がしてしまいますが、対象となるラウンジが1つかつ分かりやすい場所にあるため、案外すぐに見つかります。
まずはターミナルA・B・Cそれぞれへの分岐点となっている、巨大なテディベアがある広場に向かいます。ちなみ私の場合は、トランジットの手続きを終え、エスカレーターを降りるとすぐそこがテディベアの目の前でした。日本発着のイタリア便を利用される方は、皆さん同じかもしれません。
このテディベアの背中の方向がターミナルCなのですが、そのちょっと右側にエレベーターホールやいくつかの案内標識がある場所が見えますので、そこに向かいます。
すると、「Al Maha Lounge」という案内とともに、エレベーターが見つかると思います。このエレベーターに乗って2階に上がるとラウンジに着くはずです。フィウミチーノ空港のラウンジよりずっと簡単に見つかりました。
ラウンジ内の雰囲気
もっと静かな空間を期待していたのですが、想像以上に落ち着かなかったです。防犯のためかサービスのためか分かりませんが、いつもたくさんのスタッフがいたるところでうろうろしていました。
また深夜1-2時にも関わらず、食器のカチャカチャ音や子どもの泣き叫ぶ音がラウンジ内に響いていて、仕方ないにせよ、落ち着いて寝られる環境ではありませんでした。
椅子はリクライニングできる形ではなく、私は結局仮眠を取るのを諦めて4時半までほとんどずっと起きていました。中には椅子を3個持ってきてその上で思いっきり寝ている猛者もいましたが(笑)エアポートラウンジでもそのぐらいの図太さをもって寝るべきなのか、はたまたもう少しスマートにふるまうべきなのかは、皆さん次第でしょう。
しかしトイレやシャワールーム(後述)を含むラウンジ全体が非常に清潔に保たれていて、昼間に利用するのであれば非常に居心地が良いのではないかと思いました。
利用者の服装
私がラウンジを利用したのが深夜(0:30-4:30頃)というのもあってか、規定のスマートカジュアルの服装で滞在している人はほとんどいませんでした。むしろTシャツやジャンパーやスウェットなどを着ている人がほとんどで、この時間帯は特に服装についてとやかく言われないのかもしれません。
ラウンジ側としては、本当はスマートカジュアルでいて欲しいが、深夜だし仕方ないということなのか、具体的なことは分かりません(笑)
軽食・飲み物など
軽食は、サラダやパスタ、ロールやパン、スープなど、比較的多様な料理が用意されていました。深夜帯だったのであまりたくさん食べる気がせず、かぼちゃのスープとベジタブルパスタだけを口にしました。
飲み物については、ソフトドリンクとコーヒーメーカーが置かれていて、いつでも好きな時に飲むことができます。またお酒はラウンジ内にいるスタッフに直接注文すれば、ビールやワインを飲むことができます。
いっぱいいるスタッフに声をかければ、2,3分で持ってきてくれますよ。
シャワー
今回の滞在でシャワーを利用したため、別項目を使って詳しく紹介しておきます。
シャワールーム自体はトイレの奥にあり、2部屋用意されてます。あまり利用する人がいないのか、いつも2人ほどの清掃スタッフが中で待機していて、暇そうにしながらトイレの方を見ています。しかし中に入ると「シャワーを使いたいの?」と言われるだけで、特に面倒くさいことは起きません。
中は非常に清潔で、ゴミや水はね一つありませんでした。清潔そうな巨大バスタオルとバスマットが1枚ずつあり、荷物を置くスペースもゆったりと取られています。
シャワーの水圧や温度もかなり心地よく、機内での疲れを少しは取ることができたかなと思いました。利用し終わって外に出ると、清掃スタッフに「気持ちよかった?」「熱かった?」などと聞かれました(笑)全体的にラウンジスタッフの皆さんはきさくでした。
その他の設備
ここまで紹介した設備以外では、会議用のカンファレンスルームや喫煙ルーム、PCルームなどが用意されていました。
ラウンジ総括
私が利用したのは、日本発着イタリア便の往復で使った3つのラウンジのみ。そのため、この記事の内容が他のラウンジと全て同じではないことだけはご注意ください。
今回、私がはじめてエアポートラウンジを利用してみて思ったのは「普段の空港滞在よりずっと楽しくて快適」ということでした。空港での待ち時間は基本的にいつも暇で、節約好きな私は店にも入らず飲み物を最低限しか買わず、いつもスマホを充電し、寝ずにただただ時間が経つのを待っていました。
しかし、プライオリティパスを利用することで、無料で飲み物(お酒も!)が飲めたり、シャワーが利用できたり、人が少ない環境でのんびりとした時間を過ごすこともできました。
当然、安くはない年会費を払う必要もあり、普段できない体験と年会費のどちらを選ぶかは人によりますが、少なくとも人生で一回は、エアポートラウンジを徹底的に活用してみて、新しい体験をしてみる、というのも楽しいなと思いました。