観光スポット

風光明媚な北イタリアの町。トレントをもっと知ってほしい…!

みなさん、トレントというイタリアの町をご存知でしょうか。いいえ、童謡に出てくるあの町ではありません。それ『帰れソレント』です。ああ~カナダね!っていやそれはトロントです…。

悲しいことに、トレントという名を口にすると日本人から返ってくる反応はこのようなものであることが多いです。

たしかにイタリアを代表する観光都市に比べ、知名度は低く派手な町でないことは事実。しかしながら2019年度の“Qualità della vita“という、イタリアの「生活の質が高い町ランキング」のようなもので一位に選ばれるほど、治安も良く住みやすい町なんです…!そこで、トレント在住の筆者がこの町の魅力について観光情報を中心にご紹介します。

トレントってどんな町?基本情報

トレントはヴェネツィアとミラノから電車で約3時間、ヴェローナから約1時間の位置にあります。イタリア北東部にあるトレンティーノ=アルト・アディジェ州の州都です。

ドイツ語ではトリエントと呼ばれ、世界史上では16世紀にカトリック教会によって「トリエント公会議」が開催された地として有名です。そしてこのトレンティーノ=アルト・アディジェ州はイタリアにある5つの特別自治州の一つ。

この地域は南ティロルと呼ばれ、第一次世界大戦までオーストリア=ハンガリー帝国の支配下にあった地域も含まれます(かつて「未回収のイタリア」だった地域ですね。)

このような地理的・歴史的背景が関係して、街並みや文化、人々の性格も典型的な「ザ・イタリア」のイメージとは異なった印象を受ける町となっています。

爽やか気分で散策!観光情報

通りをさりげなく彩る壁画

トレントは小さな町なので、ほとんどの観光スポットを半日程度で歩いて回ることができます。雄大な山々を目の端に捉えながら、洗練された街並みを散策してみてください!

1.観光はここからスタート!ドゥオモ(Duomo)とドゥオモ広場(Piazza Duomo)

町の中心ドゥオモ広場

ドゥオモ(大聖堂)があるこの広場が町の中心となります。町で待ち合わせをするときには大体「ドゥオモ前で!」です。広場の中心にあるのがネプチューンの噴水。背後にあるドゥオモとプレトリオ宮殿が、荘厳な印象を与えます。

晴れた日には白く美しい外観が青空に映えてとても綺麗です(トレント旧市街には基本的に高い建物がないため、空は高々と、迫る山は広々と感じられ気持ちが良いです。)

ロマネスク様式が美しいドゥオモ

ドゥオモは、サン・ヴィジリオ聖堂(Cattedrale di San vigilio)とも呼ばれ、11~12世紀に着工されました。

外観は装飾が少なく、重厚な石造りとなっています。内部にはフレスコ画が残され、地下遺構に入ることも可能です。

外壁のフレスコ画が美しいレッラ邸。1階にはカフェがあります。

またドゥオモの反対側にある建物の外壁にはフレスコ画が残されており、中世から時間が止まったかのような静けさで人々を見守っています。

周囲にはカフェやジェラート屋さんが並び、トレント住民の憩いの場となっています。また何かイベントがあるときもこの広場で開催されることが多いです!

2.宗教論争勃発!?サンタ・マリア・マッジョーレ教会(Santa Maria Maggiore)

次にご紹介するのは、このうすいピンク色がかわいらしいルネサンス様式の教会。こちらの教会こそが16世紀半ばにかのトレント公会議が行われた舞台となります。

内部の様子

少し歴史をおさらいしましょう。トレント公会議とは宗教改革によりキリスト教世界が混乱に陥っていたなか、カトリック教会の体制立て直しを図るために当時の教皇が召集した宗教会議です。

最終的にはプロテスタントとの分離が決定され、対抗宗教改革としての性格が強くなることとなりました。仲の悪いあいつの言い分もちょっと聞いてやろうと思ったが、やっぱりいけ好かないし仲良くなれん!って感じですかね…。

しかしながらこの教会、実はさほど大きくなく、内部の装飾も小ぎれいな印象を受けます。かつて宗教的対立の渦中にあったのだと想像すると、なんだか不思議な気持ちがします(笑)

トレント公会議の様子が描かれている(コピー)

3.美しいフレスコ画をご覧あれ。ブオンコンシリオ城(Castello del Buonconsiglio)

中世の趣を感じさせる外観

色鮮やかな天井画を堪能できるマーニャ宮

トレント観光の一番の目玉と言っても過言ではないでしょう。塀に囲まれたこのお城はかつて領主司教の居城として用いられたそうです。

複数の建物から構成され、外壁に描かれたフレスコ画や各部屋の天井画が目を楽しませてくれます。

季節とともに移り変わる生活の様子が趣深い

なかでもアクイラ塔(Torre Aquila)にある連作『12の月』は必見です。

中世の農民や貴族の暮らしの様子がカレンダーのように描かれ(3月だけ焼失したらしい)、牧歌的で美しいフレスコ画となっています。

メモ

アクイラ塔の見学はオーディオガイド付きのツアーのみとなっています。チケット購入時に予約しましょう。

柱廊から眺望できるパノラマ

背後に見える山が美しい庭園

城の柱廊からは、山々を背にした穏やかなトレントの街並みを眺望することが可能です。

また城壁に囲まれた庭園も、緑豊かでとても気持ちの良い場所となっています。トレントに訪れたら必見の場所です!詳しい情報はこちらからどうぞ。

4.冬の一大イベント クリスマスマーケット(I Mercatini di Natale) 

クリスマスマーケットが開催されるPiazza de Fieraにて。夜のライトアップが綺麗!

クリスマスマーケットといえばドイツが有名ですが、イタリアにもあります!特に北イタリアで盛んなようです。

トレントでは毎年11月末から1月6日(エピファニアEpifaniaというお祭り)にかけてクリスマスマーケットが開催され、観光客で賑わう時期となります。

甘くて心も体もぽかぽか。カップがかわいい!

煌びやかなクリスマス用の装飾やお菓子はもちろん、ハチミツやチーズ、ハムなども並び、お土産探しにもピッタリです。

そしてなんといってもvin blulè(ホットワイン)!赤ワインに砂糖とシナモンやクローブなどのスパイスを加えたものです。寒いなか飲むアツアツの一杯が格別なんです…!

Tortel di patate。具材はお肉や野菜、きのこなど豊富です。

ほかにもトレント名物tortel di patate(ハッシュドポテトのようなものに具材を挟んだもの)やグーラッシュ(中欧が起源のスープ)、ポレンタ(とうもろこしの粉で作られた付け合わせ料理)を始め、美味しい伝統料理も食べられます。

長い冬の始まりを明るい気持ちで迎えられるので、クリスマスは本当に素敵な文化ですよね!時期が重なれば、ぜひこちらのマーケットに足を運んでみてください。

5.ちょっと足をのばして…北イタリアの自然を堪能

山と湖が美しいMolveno。トレッキングにぴったり。

トレントは美しい自然に囲まれた町です。バスや電車に乗って気軽に湖や山に行くことができ、トレッキングや登山をすることが可能です。

また冬にはMonte Bondoneなどの山に行きスキーを楽しむ観光客も増えます。もちろんイタリア最大の湖ガルダ湖やシルミオーネをはじめ、美しい湖畔の町を散策するのもおすすめです!

ガルダ湖畔の小さな町Limone。町中にレモンがいっぱい!

Toblino湖。トレントからバスで30分ほどで行けます!

日常の喧騒を離れて穏やかな自然を肌で感じると、心が洗われた気持ちになります…。北イタリアらしい山紫水明な風景を見て、気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

さいごに

トレントの魅力、少しはお伝えできたでしょうか。賑やかな観光地ももちろん楽しいですが、爽やかな空気を吸ってのんびり過ごしたい、あるいは一風変わったイタリアを見たい、という方がいらっしゃいましたら、ぜひトレントを訪れてみてください。

ヴェネツィアやヴェローナから日帰りで行ける距離なので、小旅行にもぴったりです!

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卵かけごはん

好きなジェラートの味はピスタチオ。読書と旅行が趣味です。大学ではイタリア語と国際法を専攻。2019年秋よりトレントに留学。

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