イタリア旅行を快適に過ごすための航空会社・空港情報徹底解説
・カタール航空
- イタリア旅行の味方!カタール航空の予約・チェックイン手続きを徹底解説
- イタリア旅行で人生初!搭乗体験記風にカタール航空のあれこれを徹底解説←この記事
- イタリア旅行でのカタール航空のメリット・デメリットから、利用すべき人を考えた
日本からイタリアに行くためには、必ず飛行機を利用する必要がありますが、航空会社の選択肢は色々とあります。私はこれまでのヨーロッパ滞在では常にマイレージポイントを活用したJAL便を利用してきましたが、先日(2018年10月)人生で初めてカタール航空を利用してきました。
このカタール航空、「運賃が非常に安い」「イタリアとヨーロッパに多くの路線を持っている」「中東でトランジットができる」「とにかく運賃が安い(2回目)」などの理由から、イタリア旅行を検討されている方からの人気が高く、個人旅行のみならずパッケージツアーなどにも組み込まれています。
そんな、とにかく安くて注目を集めるカタール航空に実際に搭乗してきましたので、日本からイタリアまでの往路とイタリアから日本までの復路の足取りについて徹底的に解説いたします。
往路便(羽田→ヴェネツィア)
1.羽田空港→ドーハ・ハマド空港
フライト情報
便名:QR813
機材:Airbus A350-900
スケジュール(所要時間):00:01発ー06:00着(11時間59分)→05:50着(-10分)
座席:18F(真ん中列・右通路側)
羽田空港でチェックイン。3時間前からカウンターが開く
まずは羽田空港に行きましょう!チェックインカウンターは60分前、飛行機に乗る搭乗ゲートは20分前に閉まります。飛行機を利用する場合は、常に早め早めの行動を心掛けましょうね。
カタール航空のチェックインカウンターは、羽田空港国際線ターミナルの中でも左端の「L」ゾーンにありました。この位置は稀に変わることもあるので、到着したらまずは電光掲示板でゲート番号を確認しておきましょう。
チェックインカウンターでの搭乗手続きが始まったのは搭乗の3時間前の9時前後。それより前にはカウンターには誰もいない状態でしたので、あまり早く行き過ぎても手続き等は行ってくれないようです。
Webチェックインをするとあっという間に終わる!
カウンターについてですが、並ぶ列は「1.チェックイン手続き用レーン」「2.Webチェックインを済ませた人用レーン」「3.ビジネスクラス用レーン」の3種類があります。
1番のレーンはかなり長い列ができていましたが、2番のレーンはほとんど人がおらず、私たちのようにWebチェックインをした人はすぐに荷物を預けて手続きを済ませることができました。空港で時間を有効活用したい方は、必ず事前にチェックインをしておきましょう。方法については「イタリア旅行の味方!カタール航空の予約・チェックイン手続きを徹底解説」の記事で丁寧に解説しております。
エアポートラウンジで時間つぶし
手荷物検査や出国手続きを終えたのが9時半頃。搭乗開始の11時まではまだ時間があったので、エアポートラウンジ・スカイラウンジ(Sky Lounge)に行ってきました。
このエアポートラウンジは、通常料金は1030円ですが、JCBやアメリカンエキスプレス等のクレジットカードのゴールドカード会員の方なら誰でも利用することができます。リラックスできる静かな空間で、ソフトドリンク飲み放題、仮眠が取れる休憩室がありました。
深夜便の場合は空港で時間を潰すのだけでもけっこう疲れてしまいますので、ゴールド会員の方は必ず活用してみてください!
搭乗開始が早いので要注意!
カタール航空の便を初めて利用して驚いたのが「搭乗開始時間が早いこと」でした。通常は出発時間の30分前からが一般的ですが、カタール航空の場合はなんと60分前!そして20分前にはゲートが完全に閉まってしまいます。
もちろん、無理に急いで飛行機に乗る必要はありませんが、他の航空会社を利用される時よりも少し早めに準備をしておくと良いと思います。
最新機材だけあって充実の機内体験
羽田ードーハ間の機材は、「エアバスA350-900」で、2015年に導入されたばかりの最新のもの!航空マニアではありませんが、飛行機に乗ること自体は大好きなので、普段は乗りなれない最新機材にテンションが上がりました。
どこもかしこも清潔なのはもちろんのこと、機内はジェット音が軽減されていて非常に静かで、乾燥も全然しない、夜間ライトも目に優しい、などどれも初めての体験でした。
座席もエコノミークラスにしてはかなり広く、身長185㎝と大柄の私でも足元や首などにそれほど窮屈さを感じませんでした。往路は2.3時間ほどは寝ることができました。あとはずっと映画を見ていたと思います。
パネルと映画の多さにびっくり
特に驚いたのが液晶パネルと機内コンテンツ!普通の機材であれば飛行機独特の変なリモコンを使うため正直操作性はあまりよくないのですが、このカタールの機材は完全にタッチパネル式で、タブレットを使っているかのような滑らかな操作が可能でした。
さらに、いくらスクロールしても終わらないくらいの映画・ドラマ・ドキュメンタリーなどの映像コンテンツが搭載されていて、たとえ寝られなくとも絶対に飽きないと思います。
機内食とサービスは...
Google等で検索すると、カタール航空の機内食やサービスについて高く評価するコメントがあり、私も期待していました。しかしエコノミークラスに限って言えば、正直微妙だったな、と思っています。
機内食は温かかったものの、味付けが濃かったり薄かったりとまちまち。また鶏肉やオムレツなどの料理はパサパサで食感が悪く、どうしても食べきれませんでした。一番美味しかったのがリンゴやパイナップル、バナナなどの果物でしたが、それ以外は半分以上残してしまいました。
サービスに関しては、特に良くも悪くもなく、普通といった感じでした。JALやANAなどに比べれば運賃も3分の2くらいなので、そんなに高いレベルを要求するのもむしろお門違いだなと思っています(笑)ただ、アメニティグッズを配ってくれるのはありがたいですね。
そうこうしているうちにドーハに到着。人生で初めての中東です。空港ですが。
2.ドーハ・ハマド空港→ヴェネツィア・マルコポーロ空港
フライト情報
便名:QR125
機材:Airbus A330-300
スケジュール(所要時間):08:05発ー13:20着(6時間15分)→定刻通り
座席:19D(真ん中列・左通路側・真ん中より少し前)
乗り継ぎは想像以上に簡単だった
降りる際はチューブではなくバスを使います。タラップを降りた後やってきたバスに乗り込むのですが、ターミナルやその時飛行機が到着した場所によっては到着ゲートまでかなり遠い!私は10分くらいずっとバスに揺られていました。
バスを降り、エスカレーターを上るとやっと到着ゲートに着きます。ここで「Transit」の案内に従ってゲートを通ります。ハマド空港の乗り継ぎは、きっと多くの方が心配されているかと思いますが、利用客のほとんどが乗り継ぎをしますので、標識に従って他の人の動きを見ていれば絶対に間違えることはありません。
(このエリアは撮影が厳しく禁止されていたため、申し訳ございませんが写真はありません。)
とにかくデカい空港!移動には要注意
ハマド空港はとにかくデカくてびっくりしました。搭乗ゲートはA-Eまで5つあるのですが、それぞれの移動に徒歩5分くらいかかったり、空港内の電車を利用しないといけなかったりと、とにかく広いです。Cゲートの場合はとても近いですが、AやEだとかなり遠いので、どのゲートから搭乗するかよく確認しましょう。
広い上に全体的に煌びやかなので、早朝の目に悪いです。ちょっと疲れます(笑)
トランジットはたったの2時間かつ、搭乗開始は出発の1時間前だったので、実質空港で過ごした時間は1時間ちょっと。空港内を見たりラウンジに入ったりする時間はあまりなく、少し散歩をして、Wi-Fiを繋いで、水を買ったりしていたら時間が来ていました。
機材は若干古い&食事はまあまあ
ヴェネツィアに向かう便は、日本発着便と比べてかなり小さく、座席もやや狭め、設備も若干古い感じでした。座席はLCCほどではありませんが、座ったときはやや窮屈な感じがしました。液晶パネルも先ほどとは打って変わって、例のリモコンで操作するタイプで、画面も若干暗かったです。
食事についてですが、やはりこちらもイマイチ...。しかし着陸1時間前くらいに出されたカレー味のブリトーがかなり絶品で驚きました。定期的に料理は変わると思いますが、機会があったらトライしてみてください。
席はガラガラで好きに移動もできそう
先ほど席が少し狭いと書きましたが、このヴェネツィア行きの便はかなりガラガラ(搭乗率3-40%くらい)だったので、結果的にかなりゆとりがありました。シートベルト着用サインが消えた後は基本的に席移動も自由なようで、4人席を占領して寝ている方もいました(笑)
中国の団体ご一行は、友人と話すためなのか席を探すためなのか、ずっとせわしなく通路をあちこち動き回っていて少し驚きました。私は先ほどの便では映画を見すぎてしまったので、この便でかなり寝ました。
羽田からヴェネツィアまではこんな感じでした。
カタール航空のチケットを購入しよう!
私が航空券を予約する際は「日系代理店より基本的に安い」「外資系代理店で予約すると対応が遅い・悪い」「正規航空券が一番フレキシブル」という理由から、公式ホームページのみを利用するようにしています。
カタール航空はローマやミラノ、ヴェネツィア以外にもピサやパレルモ、バーリなどイタリア全土に就航しています。あなたのイタリア旅行の可能性を拡げてくれるカタール航空の公式サイト、是非チェックしてみてください。
復路便(ローマ→羽田)
1.ローマ・フィウミチーノ空港→ドーハ・ハマド空港
フライト情報
便名:QR126
機材:Airbus A330-300
スケジュール(所要時間):16:00発ー23:55着(5時間55分)→0:05着(+10分)
座席:11J(右列・通路側)
私はヴェネツィアやその周辺国に滞在した後、かつての留学先であるローマを訪問したため、帰りはローマから飛行機に乗りました。ちなみにカタール航空、複数都市を選択してもそれほど運賃に大きな差が出ないのは魅力的だなと思います。
チェックインから搭乗まで
Eチケット等に記載されていると思いますが、ターミナルはT3なので、お間違えないように。カタール航空のチェックインカウンターは237-245番、位置で言うと空港正面のやや左といったところでしょうか。いつも人がたくさんいるため、すぐに見つかると思います。
また、フィウミチーノ空港の場合も、Webチェックインを済ませておけば5分くらいで手続きができますが、そうでないと20分くらいは列に並ぶ必要がありますので、印刷はできなくても良いので、Webチェックインはしておきましょう。
フィウミチーノ空港もカタール・ハマド空港と同様、空港内移動には電車等を利用することもある非常に大きな空港ですので、搭乗ゲートの位置の確認を忘れずに。
静かで広いエアポートラウンジで時間つぶし
私は2時間前くらいに手続きを全て終えてしまい暇になったので、エアポートラウンジであるプラザ・プレミアム・ラウンジ(Plaza Premium Lounge)に行ってきました。このラウンジは、ビジネスクラス等の搭乗者だけでなく、プライオリティパスを持った方であれば誰でも無料で利用できます。
ゆったりとしたスペースのあるラウンジでソフトドリンクを飲みながら一息。旅の写真を整理したり日本のニュースをチェックしたりしました。
このプライオリティパス、世界中ほぼ全ての国際空港でエアポートラウンジを利用できる、超・優れものなカード。これがあれば空港での暇な待ち時間も、不安な空港泊も、いつもより安全でラグジュアリーな体験にしてくれます。このプライオリティパスの取得方法については、いずれ別の記事で解説いたしますので、是非そちらを読んでみてください。
機内の雰囲気は全く同じ
ローマ→ドーハ便と、往路に乗ったドーハ→ヴェネツィア便の機材の特徴や中の雰囲気はほとんど同じでした。
ただ夕方発の便なので往路に比べてけっこう混んでいて、乗客も元気なのでそれほど寝れる環境ではないかもしれません。
機内食はこんな感じ。味はやはり可もなく不可もなく。ただお腹が空いていたためか、割と食べれました。飛行機は10分遅れで深夜0:10にカタール・ハマド空港に着きました。
2.ドーハ・ハマド空港→羽田空港
フライト情報
便名:QR812
機材:Airbus A350-900
スケジュール(所要時間):06:50発ー22:30着(9時間45分)→定刻通り
座席:21H(右列・通路側)
エアポートラウンジでリラックス...のはずが!
ハマド空港でのトランジットは7時間。しかも深夜0時から早朝7時という、一番休みたい時間帯。ゆっくり仮眠でも取ろうかなと思い、先ほどのプライオリティパスを活用して入れるエアポートラウンジ・アル・マハ・トランジット・ラウンジ(Al Maha Transit Lounge)に行きました。
軽食やアルコールの用意があり、シャワーも無料で利用できた点は非常によかったのですが、なんせ夜なのに明るい上にちょっと騒がしい!思ってた雰囲気とは違って少しだけ残念でした。
最後の便もやっぱりゆったり
普段はバスを利用して飛行機まで行くカタールですが、日本に帰る便はちゃんとチューブから搭乗することができました。直前でゲート変更があったようで、それがなければまた遠くまでバスで行っていたと思うと、ラッキーでした。
座席はやはりとてもゆったりしており、かつ隣に人がいなかったためリラックスできました。
食事は相変わらず、いやむしろあまり美味しくなく、私は半分ほどしか食べられませんでした。断っておきますが、私は普段は食べ物を残すのが嫌いで、無理やり食べては太ってしまう人間なのですが、それにも関わらずどうしても食べる気になれませんでした。食の好みは人それぞれですが、私はあまり満足できませんでした。
その代わりに映画をめちゃくちゃ見たので満足です。また、定刻通りに着いてくれたのも良かったと思います。
平和島温泉無料チケットがすごい
さて、羽田空港に着いたのですが、そのまま家には帰らず、空港からバスで15分ほどの場所にある「京急・平和島温泉」に一泊しました。実はカタール航空、羽田夜着便(QR812)利用者を対象に、無料で温泉施設を利用できるサービス(通常4000円)を行っているのです!
毎日ローマで朝帰りをして睡眠不足で、しかも機内でも十分眠れなかった私は、なんとしても旅の疲れを取りたくて温泉へ。結論だけ申し上げますと、めちゃくちゃ気持ちよかったです!家に直帰せずに活用してよかった!
こうした無料サービスを配布できるあたり、カタール航空の財力を再確認したのでした...。
さいごに
別の記事に投げつつも、書いているうちに大変な分量になってしまいました(笑)カタール航空での日本ーイタリア間往復をテーマに丁寧に解説しました。
細かい点を除けば、全体的に満足だったカタール航空でのイタリア旅行、皆さんはどう思いましたか?搭乗して思った良い点・悪い点等については、「イタリア旅行でのカタール航空のメリット・デメリットから、利用すべき人を考えた」で解説しておりますので、そちらもご覧になった上でカタール航空を利用してみてはいかがでしょうか!
カタール航空のチケットを購入しよう!
私が航空券を予約する際は「日系代理店より基本的に安い」「外資系代理店で予約すると対応が遅い・悪い」「正規航空券が一番フレキシブル」という理由から、公式ホームページのみを利用するようにしています。
カタール航空はローマやミラノ、ヴェネツィア以外にもピサやパレルモ、バーリなどイタリア全土に就航しています。あなたのイタリア旅行の可能性を拡げてくれるカタール航空の公式サイト、是非チェックしてみてください。