クルーズ旅行において最も重要な要素の1つが、客室選びです。ホテルであれば平均2-3泊程度ですので、少し我慢すれば済むことがありますし、場合によっては部屋を変えてくれることもあります。
一方でクルーズの場合、平均1週間前後同じ客室にずっと居続ける必要があります。また寄港地で次から次へ旅客が乗り降りするので、部屋を変えてもらえる可能性は極めて低いです。
私は幸い2回のクルーズ旅行では客室に苦労したことはありませんでしたが、色々な体験談を読んでいると失敗した方も多くいます。この記事ではそんな失敗を避けるために、事前に押さえておくべきことや、選び方のコツをご紹介します。
キャビン選びで注意する点
1.窓はあるか・ないか

客室から海を眺めたい...。そんなクルーズは憧れの的だと思います。しかしクルーズ船には約1,000室にも及ぶ客室がある中で、窓がある部屋とというのはそれほど多くなく、ほとんどは窓がない部屋です。
そうなると、部屋からは景色を一切眺めることはできません。唯一、テレビに映る外部モニターくらいしか海を見ることができません。

私は2回のクルーズ旅行は、どちらも窓なしの部屋を選びました。客室を出て屋上に行けばすぐに海を眺められるので、特に部屋から眺めなくてもいいかと思っていたのが理由です。窓の有無で値段は3-4万円程度変わります。
とはいえ、新型コロナで話題になったダイヤモンドプリンセスのようなことも起きます。クルーズは密室。もし何週間も外に出られないとなれば、窓がないと気が狂いそうですよね。もうあんなことは滅多にないと思いますが、そんなリスクも理解しておくとよいと思います。
2.バルコニーの有無
窓の有無から一段飛躍して、バルコニーの有無も非常に大事です。窓といっても、小さい小窓であることがほとんどで、外に出れませんが、バルコニーがあれば外に出て、チェアにのんびり座って、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
皆さんが一般的に思い描くような夢のクルーズライフが可能です。裏を返せば、コスタやMSCの客室の大半はバルコニーがありません。そういうところで価格を抑えているのです。
そのためバルコニー付の客室を希望する場合、20万円弱まで値段は上がりますので、ちょっと頑張らないといけませんね..。
3.コネクティングキャビンの有無

温泉旅館やリゾートホテルなどで、隣の客室と1つのドアで繋がっていて行き来できるようになっている部屋があると思いますが、クルーズ版のアレを思い浮かべていただければ分かりやすいと思います。
大勢で乗船するときはワイワイ楽しめてよいと思いますが、もし2-4人などのカップル・ファミリー旅行の場合には避けた方がよいでしょう。理由は音が響くから。特に窓もない客室の場合は密閉空間なのでかなり静かで、音がしません。その中で唯一比較的薄い壁になっているコネクティングドアから音が漏れます。
事前にしっかりとクルーズ会社のホームページで、フロアマップを確認しておきましょう。もしくは旅行代理店に、そういった客室は避けたいことをしっかり伝えておきましょう。
4.エンジンの振動

MSCやCostaの客船は、これまで乗ったことのないほど大きな船でした。そうなると必然的にエンジンもめちゃくちゃでかくなること必至。どこにあるかというと、いわゆる最上階の煙突部分にエンジンがついているのですが、そこに近かったり、直下だったりすると、昼夜問わず小刻みに揺れることがあります。
もちろん気になる人は気になるレベルだと思いますが、上の方のフロアは避けて、少し下のフロアにするとよいと思います。屋上のレストランなどへのアクセスは少し悪くなりますが、エレベーターもあるので大した問題にはならないと思います。
私はあまり音を気にしないタイプなので問題なかったですが、一緒に旅行した人は気にしている時がありました。念のためイヤフォンや耳栓を持っていくと、何かあったときにも心理的な余裕ができるでしょう。
5.部屋が中央かサイドか

部屋の位置取りについてです。エレベーター近くの船の中央が一番いいと思われがちですが、端の方が良いと思います。理由は静かだから。エレベーターホールに近いと、ひっきりなしに人が通ります。
とても陽気な雰囲気のヨーロッパ人の皆さんなので、廊下を歩く時もけっこうワイワイガヤガヤしていることが多く、気になる人は端っこの方が安心でしょう。ちなみに端っこといってもそれほど距離はないので、このせいで不便さは感じませんでした。
事前によく確認するのが最大のポイント
私はCostaクルーズはオフィシャルサイトから予約しました。そのため、予約サイトで直接キャビンを確認しながら選択しました。上で紹介したポイントに是非注目してみてください。
また、旅行代理店で予約される方も多いと思いますが、予約リクエストの際にはしっかりコメントを伝えてあげましょう!
あなたにぴったりのベストな客室を選べることを、心より願っております!