【イタリア俳優】ルカ・マリネッリが出演する映画7選

イタリアの俳優として世界中から注目が集まっているルカ・マリネッリ（Luca Marinelli）。ローマ出身、1984年生まれの彼は、この10年でイタリアそして世界の映画界から注目を集め、一気にスターダムを駆け上がりました。

そんな彼が出演する映画作品をピックアップしてご紹介いたします。

ルカ・マリネッリ出演の映画7選

1．ニーナ ローマの夏休み

主人公の。彼女は中国に留学をする予定だったが、バカンスで人のいなくなった、8月の静かなローマ。主人公のニーナは、ちょっぴり感傷的で不思議な女の子で、もうすぐ中国への留学を控えているのですが、将来への期待と不安を抱きながら過ごしています。

この映画は、ローマを舞台にした映画としては珍しく、ローマ中央市街地では全く撮影が行われていません。かわりにローマ郊外の住宅街であるエウル（EUR）地区を舞台としており、古代遺跡が溢れる街とは思えないほど現代的な雰囲気を画面越しでも感じるはずです。

2．グレート・ビューティー 追憶のローマ

ソレンティーノ監督が自身の大きなテーマの1つであると語る「老い」と向き合うことを目指した、とても示唆に富んだ作品。とにかく圧倒的な映像美と音楽美で、見るもの全てを彼の世界にいざないます。是非大画面のテレビでご覧ください。

ローマでは毎夜、テレビスターやアーティスト、モデル、プロデューサーなどのセレブが集まりパーティが繰り広げられている。65歳の作家でジャーナリストのジェップ・ガンバルデッラは、そんなセレブコミュニティの有名人だが、連日の狂騒に嫌気を感じつつあった。

そしてある日、初恋相手だった女性の訃報を聞き、心に大きな穴があいたような虚無感にとらわれたジェップは、人生の価値を求めてローマの街をさまよう...

マリネッリは、ジェップの友人ヴィオラの息子であり、重度な精神障害を持つアンドレアを演じ、それほど出演時間は長くありませんが強烈なインパクトを与えます。

3．皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

舞台は、テロの脅威に晒される現代のローマ郊外（トッレ・ベッラ・モナカ地区）。孤独なチンピラのエンツォは、ふとしたきっかけで超人的なパワーを得てしまう。初めは、私利私欲のためにその力を使っていたエンツォだったが、世話になっていた「オヤジ」を闇取引の最中に殺され、遺された娘アレッシアの面倒を見る羽目になったことから、彼女を守るために正義に目覚めていく...。

アレッシアはアニメ「鋼鉄ジーグ」のDVDを片時も離さない熱狂的なファン。怪力を得たエンツォを、アニメの主人公 司馬宙（シバ・ヒロシ）と同一視して慕う。そんな二人の前に、悪の組織のリーダー、ジンガロが立ち塞がる！

この狂気溢れるジンガロを演じたマリネッリは、この作品でダヴィッド・ディ・ドナテッロ助演男優賞、ナストロ・ダルジェント助演男優賞、イタリア・ゴールデングローブ最優秀男優賞を受賞しています。

4．SLAM/スラム

主人公のサム（サムエーレ）は、まだ10代のスケボー少年。心に少し悩みを抱えながらも、憧れのスケートボード選手を目指して、日々練習しています。

彼の夢は、家族から離れてアメリカのカリフォルニアで暮らすこと。実は、彼のお母さんとおばあちゃん、どちらも16歳で出産をしており、早くに子どもを産んだことから人生で色々と難しい問題に直面してきました。サムはそうした家庭環境から逃げ出したかったのです。

そんな折、サムは、とてもかわいいアリーチェという女の子に出会い、恋に落ちるのですが...。自分の人生を、大切な人とどう切り開いていくのか。

サムの父親役として登場するマリネッリは、自由奔放でのらりくらり、子育てには一切かかわってこなかったロクでもない父ですが、サムに覚悟を決める重要なキッカケをもたらします。

5．オールド・ガード

遠の命を持つ不死身の傭兵たちで構成されるその部隊は、何世紀にもわたり、歴史の影で暗躍し、誰にも知られることなく人類を守り続けてきた。ある日、彼女たちの特別な能力が何者かによって暴かれてしまう。

ある陰謀のためにその能力の複製を企む強大な謎の組織の手段を選ばない脅威がアンディたちを襲う！

マリネッリは、11－12世紀の十字軍時代にオールド・ガードに加入したニッキー役です！イタリア以外でビッグな作品に出演したのが初めてだったためか、イタリア映画界隈の方以外にとっては、マリネッリの存在を知り、そしてそのカッコよさを知ったのはこの作品のようです。

6．マーティン・エデン

無学で貧しい船乗りの青年、まだ何者でもない青年・マーティンは、上流階級の娘・エレナと恋に落ち、教養に目覚める。激動する時代、労働者地区に生まれ育った無学の青年は、運命の出会いに導かれて文学にのめり込んでいく。

作家になるという夢に向かい一心不乱に己の道を突き進むが、生活は困窮し恋人の理解も得られない。絶望にかられながらも、独学でどん底から高みへと上り詰めようとするーーー

この作品でのマリネッリの迫真の演技は、圧巻でした。細かい感情の機微を使い分けるのが素晴らしい。この作品でヴェネツィア国際映画祭の男優賞を受賞。まさしくこの作品を通じてイタリアを代表する若手俳優になったと言えます。

7．ディアボリック

最後の1本は、実は日本ではまだ未公開どころかイタリア本土でも未公開！本来であれば2020年12月公開予定でしたが、新型コロナウイルスの拡大を受けて1年間の公開延期が決定しています。新作が日本までやってくるのにはもうしばらく時間がかかりそうです。

原作はイタリア漫画の『Diabolik』で「悪魔的な」という意味。1962年に初版が発売されて以来、強い人気を誇ってきた漫画が、ルカ・マリネッリ主演で現代によみがえります。

ダークヒーローの物語であり、上記の『鋼鉄ジーグ』がヒットしたことを受けて映画化が決まったのでは？と思っています。

さいごに

まだまだ日本で視聴できる作品は多くありませんが、今後はヴァレリオ・マスタンドレアやリッカルド・スカマルチョのように、日本に輸入されるイタリア映画にはたいてい出演するような存在になるかもしれない、ルカ・マリネッリ。

これからの活躍に注目、そして応援していきましょう！