手続き 長期滞在

【2017.10更新】イタリアの滞在許可証ペルメッソ・ソッジョルノ申請徹底解説

更新日:

皆さん、滞在許可証ってご存知ですか?イタリアに3ヶ月以上(厳密には90日以上)在留する場合に必須となるのが滞在許可証=ペルメッソ・ディ・ソッジョルノ(permesso di soggiorno)と呼ばれるものです。

イタリアに旅行以外の目的で入国する際には、あなたのイタリアでの在住を証明するために重要なものとなります。本記事では、滞在許可証を取るための手順などについて、どこよりも詳しく解説させていただきます。

求む!最新情報

この記事は、私たちBUONO!ITAIAのメンバーが実際に留学した際の情報を基に執筆しています。そのため情報が古くなったり、制度が変わったりする可能性もあります。

そのため、実際に滞在許可証を申請した際に、「全く違うことを訊かれた!」「○○に大幅な変更があった!」などの経験をされた方がいましたら、是非私たちに教えてください!読者の皆さんの最新情報を反映して、より質の高い記事にしていきたいと思っております。

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滞在許可証の基本情報

ビザとの違い

私たちはイタリアに旅立つ前、日本で非常に煩雑な手続きを何とか済ませてビザを獲得しました。では、一体ビザと滞在許可証の違いとは何でしょうか?

Wikipediaによるビザの項目を参照すると、

査証(さしょう)又はビザとは、国家が自国民以外に対して、その人物の所持する旅券が有効であり、かつその人物が入国しても差し支えないと示す証書である。

査証-Wikipedia

となっております。つまりビザとは、旅券の有効性と入国許可の意味を持っています。一方滞在許可証とは、その人がイタリアに滞在することそのものを許可する意味を持ちます。つまり、ビザだけをもっていても意味はなく、滞在許可証が無くては90日以上の滞在はできないのです。

滞在許可証の効力

さて、滞在許可証の効力についてですが、パスポートの次の効力として位置づけられています。そのため、イタリアでは、例え滞在許可証があったとしても常にパスポートを携帯することが求められます。

加えて、滞在許可証は、実情、なくても生活には支障にはならないケースが多いのです(後述)が、この手続きをしておかないと不法滞在と見なされる可能性もあります。

それではイタリアに着いた後、具体的にどのような作業が必要になるのか、どこへ行けばよいのか確認していきましょう。

滞在許可証の手続き流れ

イタリアに着いてから8日以内に、一連の作業を済ませることを義務付けられています。ですがそこはユルいイタリアなので、何かの事情で予定通りにいかなくても大丈夫です。とにかくこの手続きをこなすことが最重要です。

申請における大まかな流れは、

  1. 出国前準備
  2. キット(KIT)取得・記入
  3. 収入印紙購入
  4. キット提出(8日以内にここまで!)
  5. クエストゥーラ出頭、指紋採取
  6. 滞在許可証受取

となっています。具体的に確認していきましょう。

1.出国前準備

この項目は、イタリアに着いてからでも十分できることですが、コピステリア(町中にあるコピー屋さん)を探す手間なども考えて、日本でやっておくことをオススメする作業です。

以下の資料を事前に用意するようにしましょう。

  • パスポートのコピー(写真などがあるページと、イタリア大使館で発行してもらった「査証(ビザ)」のページのコピーが最重要。心配な方は、全ページコピーしても良いですが、郵便局の局員は多くの場合この2つのみを確認しています。)
  • クレジットカードの両面コピー(未成年の方は、経済保証者のカードのコピー)
  • 申請期間分をカバーする海外旅行保険の保険証書のコピー(イタリア語or英語の記載)
  • 語学学校・大学等授業料納入済みの領収書のコピー(イタリア大使館印必須)
  • 証明写真(原則1枚)

2.キット(KIT)取得・記入

その1.郵便局へ

イタリアに行って最初にすべきことは、郵便局に行って滞在許可証のための資料キットをもらうこと。郵便局(Poste Italiane)の窓口でキットがほしい旨を伝えればすぐもらえます。

この時郵便局によっては、アミーコ(Amico)と呼ばれる区別があり、そこでキットを配布していることがあります。Amicoの窓口がないことも多々あり、その際はServizi al cittadinoなどの番号札を取って待ち、自分の番が来たらキットが欲しいことを伝えましょう。

その2.職員にキットをもらう

自分の番が来たら「Un kit del permesso di soggiorno, per favore(ウン・キットゥ・デル・ペルメッソ・ディ・ソッジョルノ・ペル・ファボーレ)」と言えば良いでしょう。

キットの品切れに注意

小さい郵便局だったり、新学期シーズンだったりすると、そこの郵便局のキットが切れている可能性があります。その場合は他の郵便局へ足を運ぶしかありません。

その3.キットの記入

学生の場合、記入はModullo1と領収書=リチェヴータ(Ricevuta)だけでOKです。あまり難しくはありませんが、かなり長いので、詳しくは「滞在許可書申請用紙の記入見本(学生)」の記事を参考にしてみてください(私も参考にしました)。

3.収入印紙購入

その1.タバッキへ

次はタバッキ(Tabacchi)と呼ばれるバーのようなところで収入印紙と呼ばれるマルカ・ダ・ボッロ(Marca da Bollo)を購入しましょう。先ほどのキットの中に貼り付ける場所があります。ちなみにマルカ・ダ・ボッロは、様々な額のものが存在しているので、16ユーロのものをしっかりと購入する必要があります。

料金は変動します

16ユーロという金額は変動する可能性があるので、事前にキットの中を見て確認しましょう。

その2.店員に購入することを伝える

「Una marca da bollo da 16 euro, per favore. (ウナ・マルカ・ダ・ボッロ・ダ・セイディチ・エウロ・ペル・ファヴォーレ)」と言えば、伝わります。

品切れに注意

先ほどのキットと同様、マルカ・ダ・ボッロが切れているタバッキもあるので、いくつか回る羽目になるかもしれませんが、そこは辛抱です。

4.キット提出

提出すべき書類をキットにまとめたら再び郵便局に向かいます。

その1.書類のおさらい

同封すべき書類は以下の通り

  • 申請用紙Modullo 1
  • 領収書Ricevuta(キット同封赤縁)
  • 海外旅行保険の保険証のコピー(イタリア語or英語)
  • 語学学校・大学等授業料納入済みの領収書や入学許可証のコピー(イタリア大使館印必須)
  • パスポート全ページのコピー (前述の通り2枚でいいが、念のため全ページ)

確認を終えたら、封をせずに(局員が確認するため)再び郵便局に向かい、アミーコ(Amico)等で手続きを!

その2.支払い、領収書・呼出状受け取り

作業が終わると、

  • 手続き料(手数料)€80
  • 滞在許可証発行代 €30,46(カード払い可)
  • キット郵送手数料  €30(カード払い不可)

の支払いを求められます(手数料は無料になりつつある、後述)。

手続きが完了すると、郵便局から

  • 領収書A(赤縁・横長)
  • 領収書B(左上に大きくバーコード入り・縦長)
  • 警察署からの呼出状

の3点を受け取ることになります。しっかりと確認してください。

滞在許可証の手数料

滞在許可証の発行にはもともと€80程度の手数料が必要でしたが、それが2016年5月以降に撤廃されています。ですが現状ではそれを無視して手数料が取られ続けているようです。実際ローマでは2016年10月に手数料を取られましたが、トリノではありませんでした。取られる覚悟でいた方が無難でしょう。詳しくは、Navarの「イタリア滞在許可証申請の流れ・必要書類・料金まとめ」の記事を参考にしてみてください。

受け取るものを写真で確認

領収書

領収書A

領収書B

呼出状

呼び出し状には、移民警察署のアポイントメントの日付・時間・場所が記載されています。

指紋採取のアポイントメントの時間(Data e Ora)、場所(Ufficio/Comune)が記載されています。出頭前には、Firma per Richiedente (申請者署名)の文字の下にサインを忘れずに。

ひたすら待つ

ここまでの作業を済ませれば、あとはクエストゥーラに行く時を待つだけです。約1~2ヶ月ほど待ちます。

呼び出しの時期

参考までに、私たちが呼び出しされた時期を掲載いたします。

  • ローマ…10月上旬申請→11月下旬出頭
  • トリノ…9月中旬申請→10月中旬出頭
  • ヴェネツィア…9月下旬申請→12月上旬出頭

5.クエストゥーラへ

晴れてやっとクエストゥーラへ向かいます。

その1.必要書類の確認

ここで必要な書類を確認しておきます。

  • 呼出状(署名付)
  • 領収書Ricevuta(キット同封)
  • パスポート
  • 海外旅行保険の保険証書原本(イタリア語or英語)
  • 語学学校・大学等授業料納入済みの領収書や入学許可証原本(イタリア大使館印必須)
  • 証明写真(背景白) 1~4枚

念には念を入れた準備を

求められる書類は、都市などによってバラバラ。原本だけでなくコピーなど全ての書類を持って行きましょう。 証明写真は、ローマでは1枚、ヴェネツィアでは3枚、ボローニャでは4枚求められました。

その2.クエストゥーラで

軍のお兄さんに自分の書類を見せれば、列に並ぶことができます。通常は時間通りに向かえば良いでしょう(例外あり、後述)。

その後は必要書類だけ持っていれば問題なくことが進むはずです。書類を提出し、指紋を採取されればおしまいです。

ボローニャの場合

クエストゥーラは郊外とチェントロの2か所に行く必要があります。

1.郊外のクエストゥーラ

Ufficio immigrazioneで申請します。自分の予約時間が呼ばれたら、予約書を見せ、部屋に入って並んで待ちます。申請では様々な書類を見せたり、指紋を採取したりをします。

2.中心のクエストゥーラ

郊外のクエストゥーラでの申請時に、チェントロでの手続きの予約書がもらえます。ここでは署名と指紋採取のみ。

また指定日時にいけなかった場合、予約の取り直しか開門前朝 7 時頃から並んで番号札をもらわなければならないようです。

ヴェネツィアの場合

クエストゥーラへは、アポイントの時間を無視して早めに行きましょう!かなり待たされることになります。また、もし直接クエストゥーラへ行けば、指定された日付以降の日付を再設定することもできるようです。

6.滞在許可証を待つ・受け取る

その1.クエストゥーラのサイトをチェック

クエストゥーラのサイトで許可証が出来上がるのを待ちます。 呼び出し状に記載されたCodice Assicurataを警察の許可証確認ページで照合すると、今自分の許可証の手続きがどの段階にあるかが分かります。

Numero pratica o assicurataに呼出状に書かれてあったCodice Assicurataを入力し、INVIAを押します。

警察サイトに " Il documento di soggiorno è pronto per la consegna. (許可証をお渡しする準備ができました)"と表示されたら、最寄りの警察署に滞在許可証が届けられたということなので、受け取りに行きましょう(受け取り場所の警察署の住所も表示されます)。

番号は念のため写真を撮っておきましょう

ちなみにこの呼出状、クエストゥーラで回収されてしまう場合があるので、コピーを取るなり、写真を撮るなりしてこの番号を見れるようにしておいてください(ローマ・ヴェネツィアのみ経験あり)。受け取りまでには1~2ヶ月必要です。

その2.受け取りへ

最寄りの警察署へ向かいます。必要な書類は、

  • パスポート
  • 郵便局で受け取った領収書

です。

「滞在許可証」を受け取れば、イタリア滞在は期限付きで保証されます!受け取った滞在許可証は、両面コピーをとっておくことをおすすめします。

準備完了詐欺に気をつけろ!

警察サイトで準備完了の表示があっても、実際にはまだ届いていないこともしばしば。これは、地元警察の移民管理担当官が、移民警察署に滞在許可証を受取に行く手間が、インターネット上で考慮されていないため。一発で確実に受け取るためには、サイトで確認してから警察署に赴くまでには、2週間から3週間ほど空ける方がいいかも。

滞在許可証が無い...!

滞在許可証が受け取れない!

実際のところ、クエストゥーラでの申請が終わった後でも、なかなか滞在許可証を受け取れない!なんてことがイタリアではよくあります。申請を済ませているのですから、私たちのせいではありません。クエストゥーラの仕事の遅さが原因です。特に半年の留学だと、受け取れないまま帰るなんてことも良くあるのだとか。

そんな時は一体どうなるのでしょう?

90日以内は法的にも問題なし

私たち日本人が通常イタリア国内・EU内において保証されているのは、旅行ビザによる90日間の滞在です。それ以降はVISAや滞在許可証が必要になります。つまり90日以内においては、滞在許可証があってもなくても何ら問題はないということです。イタリア国外への旅行なども好きにすることができます。

90日を越えたら?

ですが90日を越えても滞在許可証が届かない時はどうするのでしょうか?期間を越えた時点でも許可証を受け取れない場合、VISAに加え、郵便局で受け取った領収書、つまり許可証を申請中であることを証明する書類があれば、滞在は保証されます。「不法滞在になったらどうしよう」と焦る必要はありません。

そしてよくある問題点として「90日を越えて許可証がないと海外旅行に行けない!」が挙げられます。

ですが実際のところ、イタリアの出入国の際「滞在許可証はあるか?」と尋ねられますが、「現在申請中です」ということを伝えれば、3ヶ月を越えていても問題なく受理されます。VISAと領収書を準備しておけば問題ないと言えるでしょう。

コントロールはユルいことが多い

出入国のパスポートコントロールはユルいことが多く、パスポートをちらっと見ただけでチェックが終わることも多いです。

フィンランドは例外で厳しい、らしい

しかしながら、フィンランドへの入国に関しては例外と考えたほうが良いかと思います。なぜかというと、2014年あたりから、permesso di soggiornoをまだ受け取っていないイタリア在住の日本人が、フィンランドで飛行機の乗り換えをしようとしたところ、入国を拒否されるという事案が相次いでいるためです。

フィンランド政府によると、入国を許可できるpermesso di soggiornoはカードまたはシールタイプのものだけであり、それ以外のものは認められないのだそうです。一方、イタリア政府は紙でも効力はある、と表明しています。しかし、両国の政府ともに未だなんの進展もありませんので、フィンランドだけはpermesso di soggiornoを携えて訪ねたほうがよさそうです。

各クエストゥーラの住所・アクセス

ローマ

住所

Via Teofilo Patini 19 Roma

連絡先 +39 06 4686 3911
アクセス

① 地下鉄B線・REBIBBIA(レビッビア)駅より、バス447番(循環バス)で20分弱。12番目の停留所 "Tor Cervara/Costi" 下車のち、徒歩4分

② 鉄道(FL2)線・TOR SAPIENZA(トル・サピエンツァ)駅より、徒歩8分

ナポリ

住所

Via Medina n. 75 - 80133 Napoli

連絡先 +39 0817941111 urp.quest.na@pecps.poliziadistato.it
アクセス ナポリ中央駅より徒歩10分程度

ヴェネツィア

住所

Via Aurelio Nicolodi, 21, Marghera

連絡先 +39 041 2715767
アクセス Venezia Piazza le Romaからバス10か13でChiesaまで20-30分、そこからクエストゥーラまで徒歩5分くらい

トリノ

住所

corso Verona 4, Torino

連絡先 +39 011 5588400
アクセス

①徒歩

1.via Gioacchino Rossiniをvia Reggio方面に直進し、橋を渡ってvia Reggioへ

2.via Reggioの突き当りの円形交差点で、斜め左のcorso Veronaへ

3.corso Perugiaを突っ切ってしばらく行くとcorso Bresciaという大きな通りにぶつかるので、そこを左へ

4.曲がるとすぐ左側に門があるのでそこから入る

②バス

18番Sofia Cap.(Sofia方面行)乗車、Parma下車。そこから徒歩5分。

ボローニャ

1.郊外

住所

Via Paolo Bovi Campeggi 13/3

連絡先 +39 0516485508
アクセス -

2.チェントロ

住所

Piazza Galileo Galilei 2

連絡先 +39 0516401577
アクセス -

さいごに

いかがでしたか?イタリアに留学する人なら誰もが苦戦するペルメッソ取得ですが、こうして綿密に準備をすることで、確実に入手できる確率がグッと高まります。充実した留学や旅行のために、是非この記事を参考にしてくださいね。

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求む!最新情報

この記事は、私たちBUONO!ITAIAのメンバーが実際に留学した際の情報を基に執筆しています。そのため情報が古くなったり、制度が変わったりする可能性もあります。

そのため、実際に滞在許可証を申請した際に、「全く違うことを訊かれた!」「○○に大幅な変更があった!」などの経験をされた方がいましたら、是非私たちに教えてください!読者の皆さんの最新情報を反映して、より質の高い記事にしていきたいと思っております。

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  • この記事を書いた人

ゆうさん

『BUONO!ITALIA』の代表をしています。 ローマ・ラ・サピエンツァ大学に1年間留学。シチリア出身マンマが牛耳る大家族にホームステイし、様々な側面に触れる。イタリア語はCILS C1レベル。 現在は、イタリアの国民性と中小企業経営について卒論研究中。主な執筆記事は、社会問題、旅行、カルチョ、ポップ・ミュージックなど。

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