【2022年導入】イタリア入国に必要な「ETIAS」をQ&A形式で徹底解説

【2022年導入】イタリア入国に必要な「ETIAS」をQ&A形式で徹底解説

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新型コロナウイルスによる渡航制限も1年半以上を過ぎ、そろそろイタリアに行きたくなってくる頃...。

「来年には規制緩和がされてイタリア旅行できるかも!」と来年の旅行を計画している方も多いのではないでしょうか?

そんなイタリア渡航へ夢を膨らませる皆さんに、イタリアを含むヨーロッパで2022年からの導入が予定されているETIAS(エティアス)という査証制度について紹介します。

「初めて聞いた!」「どんな準備がいるの?」という方向けに、10個のQ&A形式で進めてまいります。

ETIASについて、ポイントを絞って解説!

ETIASをまとめると...

ETIASは、日本を含むビザ免除国の国民がEU加盟国に行くときに必要となる電子渡航認証(VISA)。

  • 導入時期:2022年
  • 費用:7ユーロ
  • 有効期限:3年間(※パスポートの有効期限も注意)
  • 確認項目:姓名・国籍・犯罪歴・伝染病・疾患など10項目
  • 準備期間:渡航1週間前からで恐らく十分

イタリア旅行に必要なETIASの詳細!

Q1. そもそもETIASって何?

ETIASは、欧州渡航情報認証制度( European Travel Information and Authorization System、ETIAS)のこと。

ビザが免除されている日本やアメリカなどの国民が、シェンゲン圏およびアイルランドを除くその他のEU加盟国にシェンゲンビザを取得せず訪問するために必要な電子渡航認証

日本の我々に最も馴染み深いのは、アメリカ入国の際に必要なESTAでしょうか。その他にもカナダ、オーストラリアでも同様の仕組みが導入されており、つい最近は韓国もK-ETAと呼ばれる制度を開始しました。

Q2. 対象国はどこ?

対象国をまとめると、以下になります。

オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス、サンマリノ、モナコ、バチカン市国

というわけで、イタリアに入国するのであれば、必ずこのETIASが必要になるんですね。

Q3. 誰が対象なの?

Q1に書いたとおり、イタリアに一日でも早く旅行に行きたいと思っているそこのあなた!次のイタリア旅行からはあなたもETIASがの対象になります。具体的には、以下の入国希望者に限定されます。

対象者

  • 観光(90日以内)
  • 短期ビジネス(90日以内)
  • 対象国での乗り換え

これまで短期間の観光の場合、EURO入国に際しては査証は必要ありませんでしたが、新たに対象となります。これまで観光&ちょっと語学学校のような、簡単な留学であればVISAなしの人も多かったかもしれません。

また、乗り換えも対象となります!日本発で欧州を乗り継いで他の地域に行くケースはあまり想定されませんが、例えばアフリカのモロッコやエジプト、南米、もしくはEU非加盟のヨーロッパ滞在の場合にも、注意が必要です。

ちなみにEU圏内の移動であれば、ETIASは不要です。ローマとバチカン市国の国境を行ったり来たりして、イケメンのカラビニエーリ(警察官)やスイス衛兵に怒られることもありません。

なお、未成年者であってもETIAS申請は必須となるため、家族旅行の際も忘れずに!

Q4. いつ導入されるの?

もともと2021年導入予定でしたが、新型コロナウイルスなどの影響により2022年の導入を予定しています。

現時点で2022年の何月何日から導入というところまでは決定されていませんが、遠くない将来、私たちのヨーロッパそしてイタリア旅行にも必須となることは確実ですね。

Q5. どんな内容が審査されるの?

入国関係の申請って、悪いことをしていないのにちょっとドキドキしますよね(笑)

ETIASが導入されると、どんな内容が審査対象になるのでしょうか?以下の審査項目がメインとなります。

審査項目

  • 姓名
  • 国籍
  • 犯罪歴
  • 戦争地域・紛争地域への渡航歴
  • 伝染病
  • 疾患
  • 過去のオーバーステイの有無

など計10項目

これらの項目について、入国前にETIASセキュリティデータベースシステムで審査されるとのこと。

「犯罪歴」「オーバーステイの有無」などはほとんどの方が関係ないかと思いますが、「戦争地域・紛争地域への渡航歴」「伝染病」「疾患」なども情報を提出することになりそうです。

新型コロナウイルスの影響で、伝染病についてもかなりセンシティブに管理をされていくようになりそうですね。

Q6. 準備期間・やることは?

私がイタリア留学をした時は、VISAや滞在許可証を取得するのがすごく大変でした。

そのためこのETIASも面倒くさいのか?と思ったのですが、そんなことはなく、オンラインで簡単申請ができてラクラク。そこもアメリカのESTAと同じ仕組みですね。渡航の1週間前には取得準備を始めれば十分だと思います。

Q7. 取得費用は?

短期滞在者にとって馬鹿にならないのがVISAの費用。国によってはかなり高額なこともありますが、ETIASの取得費用は7ユーロです。

約900円くらいなので、それほど旅行者の負担にはならないのではないでしょうか。

Q8. 入国時の手続きは?

入国時にあなたが特に何かを見せる必要はありません!入国審査官がしっかりとあなたのETIASが揃っているかを確認してくれます。

ちなみに出国時に航空会社がしっかりとVISAの有無を確認しないで搭乗させてしまうと、強制送還のための帰国便をその航空会社の費用として用意しなければなりません。そのためチェックイン時にもETIASを取得していることは確認されるはずです。

Q9. 有効期限は?

ETIASの有効期限は取得日から3年間です!ただしETIASの情報はお持ちのパスポート情報と紐づけられるため、もしパスポートが先に失効となる場合には、パスポート有効期限日と同日にETIASも失効となってしまいます。

一度取ったからと言って安心せず、ヨーロッパ旅行の際には毎回チェックしたいですね!

Q10. 結局、ETIASのメリットは?

査証ってちょっと面倒くさいイメージがありますが、ヨーロッパ全体がそれぞれの国で入出国をしっかりと管理することで、より快適に安全な旅行が楽しめるようになるはずです。

だからこそ、ETIASのメリットを享受し、ルールを守って楽しいヨーロッパ&イタリア旅行にしたいですね!

イタリア旅行に必要なETIASの詳細!

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