花の都フィレンツェを歩く①~ベルヴェデーレ要塞とボーボリ庭園~

花の都フィレンツェを歩く①~ベルヴェデーレ要塞とボーボリ庭園~

編集者R

2015年9月に初めてイタリアへ。その後フィレンツェに留学し、近所のレストランのおじさんと仲良くなりながら、古都での生活を謳歌する。 好きな都市はフィレンツェとジェノヴァ。

フィレンツェ到着!

ついに筆者もイタリア入りしまして、他の編集員に遅れをとらぬようにと息巻いているところです。
私が留学しているのは花の都と謳われるフィレンツェでございます。
今回は私が実際に足を運んだスポットについて簡単に紹介します。

中心街、ではなく…

第一回の今回は中心部…と思いきや、敢えてちょっと街外れを選んでみました。
フィレンツェ中心部を流れるアルノ川を越えた先、ベルヴェデーレ要塞とボーボリ庭園を歩きます。

下の地図で①から②にあたる範囲を紹介します。

フィレンツェ中心部の地図(http://visitaly.jp/firenze-inferno.html

ベルヴェデーレ要塞(Forte di Belvedere)

フィレンツェの観光地としてあまりこの名前を聞いたことのある人は多くないかと思います。
そもそもどこにあるのか、全く見当がつかないと言われても仕方がないでしょう…
ベルヴェデーレ要塞はアルノ川を越えた後、小高い山に登ったところにそびえ立っています。

「ベルヴェデーレ(伊:belvedere)」とはイタリア語で「展望台」を意味する言葉です。
ベルヴェデーレ要塞は、歴代のトスカーナ大公の住まうピッティ宮を防衛する目的で、フェルディナンド一世が16世紀末に建設させたものです。
城壁の上からは、その名の通り美しいフィレンツェの景色を一望することが出来ます。

要塞までどう歩く?

「展望台」と名が付くからには、このベルヴェデーレ要塞、高いところにあります。
高いところにあるということはつまり……どうかここで読むのをやめないで下さい。笑
ちょっと頑張れば、疲れも吹き飛ぶ景色を目にすることが出来ますから。

有名なヴェッキオ橋を中心街の方から渡った先に、サンタ・フェリチタ広場と同名の教会があります。
ここを左に向かうとある道がサン・ジョルジョの坂です。

サンタ・フェリチタ広場

マークのある場所がサン・ジョルジョ坂(コスタ・サン・ジョルジョ)

この坂の途中、19番地はかつてガリレオが住んだ場所ですので、訪れてみるのもいいでしょう。

ここを道なりに進めば町で最古の門のサン・ジョルジョ門にたどりつきます。
この門をくぐった先、右側がベルヴェデーレ要塞の入り口です。

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ボーボリ庭園へ

ベルヴェデーレ要塞の城壁に沿って進むと、ボーボリ庭園への入り口にたどり着きます。
ここでチケットを購入して、庭園に入りましょう。
なおチケットは7ユーロで、ボーボリ庭園のほか、銀器博物館、衣装博物館、陶磁器博物館、バルディーニ庭園への入場券を兼ねています。

チケットを購入したら一番左の道に。
両側を高い植え込みに挟まれた迷路のような道を行けば、豊穣の像が見えてきます。

ここで右を向けば、ネプチューンの噴水、ピッティ宮の奥に、フィレンツェの赤茶色の街並みを臨むことが出来ます。

ヴェッキオ宮やドゥオーモは林の影に隠れていて見るのは難しいですが、もう少し先にはそれらを臨めるポイントがあります。

豊穣の像の先にある階段を上ると、陶磁器博物館のあるテラスに出ます。

丘の上に立つ陶磁器博物館には、メディチ家をはじめとする王家たちの磁器が展示されています。
メディチ家と婚姻関係にあったロレーヌ家、パルマのブルボン家、サヴォイア家などのコレクションまでが揃っているのです。
チケットは、ボーボリ庭園に入場した時に購入したものを見せれば問題ありません。

ここからはトスカーナ地方らしい丘の続く風景を堪能することも出来ます。
街並みもいいですが、こちらもまたフィレンツェでおすすめのスポットですね!

ボーボリ庭園必見ポイント!

陶磁器博物館から豊穣の像に戻りましょう。すぐ下に見えるのはネプチューンの噴水、その奥には円形劇場とピッティ宮が見えるのですが…
そちらに進む前に、噴水のところを左に進んでみてください。

これは「ヴィットローネ」と呼ばれる、綺麗にまっすぐ伸びた杉並木の道です。ここを下るときには足元に注意して!
杉並木を抜けると大洋の噴水があり、ここのユニークな像たちも必見です。

さて、大洋の噴水を背に左側の道に進みましょう。「ヴィットローネ」を戻ってもよいのですが、なかなかの急勾配なので上りはあまりお勧めできません。
動植物博物館を横目に見ながら、円形劇場のところまで歩きましょう。

円形劇場の先にはブオンタレンティのグロッタ(洞窟)というモニュメントがあります。

ブオンタレンティのグロッタ

これは見るからにおぞましく、得体の知れないものが垂れてきそうで、グロテスクですよね…
そう。実はグロテスク(仏:grotesque)という言葉の語源となったのが「グロッタ」なのです!

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終わりに

今回はフィレンツェの中心からは少し離れた場所を紹介しました。
行くのはちょっと大変でも、有名な中心街を通ったり、ヴェッキオ橋を渡ったり、道中は楽しく歩くことが出来ますよ。
人も多くなく快適な散歩を楽しみたい方は、ぜひこのコースを参考にしてみてくださいね!

第2回・第3回の記事はこちら!


花の都フィレンツェを歩く③~サンタ・クローチェ教会とミケランジェロ広場~

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