税金を納める、納めないにかかわらず、イタリアで長期で生活する場合にはコーディチェ・フィスカーレ(Codice Fiscale)と呼ばれるコードが必要になります。本記事では、その取得方法や手順、ちょっとした裏技まで紹介します。
コーディチェ・フィスカーレとは?
コーディチェ・フィスカーレとは、税金番号、納税者番号のようなものです。
外国人留学生は納税などは必要ないため、一見必要ないように思えるのですが、定期券の購入や銀行口座の開設、学生証の交付、携帯の購入などに求められるため、取得がほぼ必須となります。
都市によって必要なタイミングが異なりますが、私の留学するローマでは、大学の食堂登録のために必須でした。
コーディチェ・フィスカーレ取得の手順解説
1.必要なものを揃える
イタリアでの手続きは、毎度毎度大量の資料が必要になりますが、今回はそれほど多くありません。
- パスポート
- ビザ
- パスポートのコピー
- イタリア国内での住所が記された書類
これだけで十分です。もし滞在許可証も持っている場合は提出してもいいかもしれませんが、無くても問題ありません。
ちなみに大学の事務からは「大学の入学許可証もあった方がいい」と言われ、念のため持っていきました。
2.役所に行く
各都市の役所に向かいます。ローマの場合に絞って紹介していきます。
ローマの役所はトラス・テヴェレにあり、ややアクセスしにくいのが難点。そして役所の開いている時間が短く、その間に多くの人が駆け込むため、常に混雑しています。余裕をもって行動するようにしましょう。
住所は以下の通り
VIA IPPOLITO NIEVO 36 - 00153 ROMA http://lazio.agenziaentrate.it
着いたら受付の人にCodice Fiscaleが欲しいと告げ、整理券と記入用紙をもらいます。
3.用紙を記入する
もらえる用紙はこのようなものです。
http://www.agenziaentrate.gov.it/wps/file/Nsilib/Nsi/Strumenti/Modelli/Modelli+in+altre+lingue/Forms/AA48+inglese/Form+AA48+Editable/AA4_8_Modello_ING.pdf
これに
- 氏名
- 生年月日
- 日本での住所
- イタリアでの住所
- 署名
などを書けば完成です。ペンなどは貸してくれないので、持参する方が良いでしょう。
4.ひたすら待つ
地域によるかもしれませんが、私は平日の午前中に訪れて45分程度待ちました。役所自体は大きく、窓口は30くらいあるはずなのになかなか進みません。コーディチェ・フィスカーレ以外の様々な業務を行っているため、自然と時間がかかってしまうようです。
諦めて待つことにしましょう。
5.窓口へ
自分の番号がパネルに表示されたら、指定された窓口へ向かいましょう。そこで書類一式を渡せば2.3分で書類を発行してもらえます。この書類があれば、基本的になんでもできるので心配ありません。
また、取得が完了するとのちに小さいカードが送られてくるのですが、一向に届く気配はありません。
裏技:日本で番号を知る方法
番号だけなら楽チン
ここまで方法や手順を説明してきましたが、正式な書類の提出が求められる場合以外は、このような煩雑な手順は踏む必要はありません。
実はこのCodice Fiscale、名前や生年月日、性別によって各個人に乱数的に割り当てられたものなので、役所に行った後で割り当てられるのではなく、はじめからあなたの番号は決まっています。
そして、それを見ることができるサイトがこちら、codicefiscale.comです。
実際にやってみた
このサイトに自分の姓名、生年月日、性別、国籍を入力するだけで、自分の番号を得ることができます。
例えば、山田太郎、2000年1月1日生まれ、男性、日本 と入力して、次に進むボタンを押してみました。
するとあら不思議。あっという間に番号を手に入れることができました。
正式な書類などはもらえませんが、何かの登録の際に番号を書くだけで良い場合などは、これを使えば一発解決です。
さいごに
Codice Fiscaleの取得の仕方、いかがでしたか?窓口に行くのが一番オフィシャルなやり方ですが、ものによってはこの裏技を使えばかなり楽です。皆さんも自分の用途に合わせて参考にしてみてください。