バスが絡んだ事故
ローマの公共交通機関を管理する会社ATACその会社が運営する実質的な市営であるローマのバスは、市内の移動においても非常に重要な役割を担っています。車社会といわれるイタリアですが、地下鉄が発展していないローマにおいて、バスを使うのはある程度必須とも言えるでしょう。
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しかしそんなローマのバスですが、時々、いや頻繁に信じられないような事故・事件を起こしています。本記事では、ここ最近でどのような事件があったのか、本当に信じられない・あってはないらい事件を5つ取り上げたいと思います。
1.2017/06/06 バス、50m無人走行
一番最新のバス事件です。6月6日の午後4時30分ごろ、主要観光地であるヴィットリアーノ近くのヴェネツィア広場において、バスターミナルに停めてあった無人のバスがゆっくりと動き出し、約50mほど無人走行しました。乗客にケガはなかったものの、ヴェネツィア広場付近は車が多く非常に渋滞しているので、一歩間違えば大事故になっていた可能性もありました。
2.2017/05/15 深夜バス、木に激突
観光地としても有名なボルゲーゼ公園の中で事件は起きました。ボルゲーゼはあまりにも広い面積を持っているため、一部区間では内部をバスが通っているのですが、そこで起きた事件のようです。深夜2時過ぎ、市営バスN1線は木に激突し、乗っていた乗客2人(女性と少年)がケガをしました。女性は軽傷で済みましたが、少年は病院に搬送されたようです。
3.2017/05/14 バス、大炎上
バスって燃えますか?普通にしていたら燃えることはありませんよね?そんな常識を覆された事件もありました。5月14日の午後、ローマ北部で市営バス029線が大炎上し、消防車が出動するなどの事態になりました。原因はエアコンがしっかりと整備されておらず、それを伴った出火が他の部分に引火してしまったとのこと。バスが最終的に全焼するほどの火が上がりました。
そして、さらに驚きなのが、2017年に入ってからのバスの出火事件は、これで8件目だということ。本当ならバス炎上だけで、いくつも事件があってまとめきれないほどです。月に1.2回は、ローマのどこかでバスが燃えている計算になります。恐ろしいですね。
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4.2017/05/10 深夜バス、柱に激突
深夜バスも運行している市営バスATAC。ですが夜ということもあり、時々事故が起きています。5月10日の深夜3時20分ごろ、サンタンジェロ城やヴァチカン市国近くのピア広場にて、市営バスN11線が泉を囲む柱に激突するという事件がありました。運転手は幸い軽症で済みましたが、検査のため病院に運ばれたとのことです。
5.2016/12/12 バスが制御不能に。4人がケガ
こちらは昨年の事件。12月12日の午後、ローマ中心部郊外マルコーニ付近で、市営バス781番が、道路脇につっこむという大事故。4人が負傷しました。バスは走行中にコントロールを失い、バイクを引き倒しながら走行、最終的にはバスは道路脇に突っ込んで停まりましたが、バス事故の中ではかなり衝撃の大きいものとして伝えられました。
他のバス事故の多くの場合運転手による人為的なミスでしたが、この事故はブレーキが制御不能になったために起きたと見られています。
さいごに
...いかがでしたか。あまりにも衝撃的な事件が多すぎて開いた口が塞がらなくなってしまった方もいるかもしれません。ローマのバス運転手の怠慢、バスの老朽化などの問題が深刻で、これらの事件はこれからも起こり続ける可能性は大いにあるでしょう。何とも怖いバスのお話でした。
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