イタリア語検定の2級を受けたい!
大学でイタリア語を勉強していたり、独学だったり、仕事だったり、様々な動機でイタリア語を勉強している方がいます。そして、それらで培ったイタリア語力なら、せっかくなら目に見える結果として残しておきたいところ。
そこで本記事ではイタリア語検定2級という、やや難易度の高いレベルの検定について、「どのようなものなのか」について解説します。敵を知らずして戦いに勝つことはできません。そのためまずはイタリア語検定2級を徹底的に丸裸にしましょう。
合格基準は?何点取ればいい?設問はどんな感じ?時間はどれくらいあるの?...などなど、これらの疑問を解決していきます。
イタリア語検定の基礎知識
イタリア語検定に必要な力
イタリア語検定協会の定める2級の実力は、以下の通りです。
制限時間
時間は2時間となっていて、そのうちの約30分程度はリスニング、残りの90分はリーディングです。
得点率
イタリア語検定に合格するために必要となるのは約80%の得点率ということが、イタリア語検定の公式より発表されています。
つまり、単純計算すると、10問のうち2問しか間違えることができないので、決して簡単ではないことがお分かりいただけるはずです。しっかりと準備をし、安定して高得点を取れるように対策しなければなりません。
合格率
イタリア語検定2級の構成・形式
イタリア語検定では、問題や解答方法の説明が全てイタリア語でアナウンスされます。問題用紙に書いてある説明も全てイタリア語です。
初めて受験する方も戸惑うことのないように、以下を読んで万全の状態で試験に臨んでくださいね。
解答形式
マークシート&記述方式をとっています。
マークシート式
選択肢から正しいものを選んだり、正誤を選んだりします。59問ある問題のうち、58問がマークシートです。
記述式
イタリア語検定では作文が求められるため、作文のみ記述式となっています。
問題形式
セクション
イタリア語検定は大きく分けて2つのセクションに分かれています。リスニングセクションとリーディングセクションです。
リスニングセクション | リーディングセクション |
約30分、22問 | 約90分、37問 |
パート
前項で説明したセクションは9つのパートによって構成されています.
リスニングセクション
リスニングセクション…約30分、22問 | ||
問題 | 内容 | 設問数 |
PARTE1 | 写真描写問題 | 4問(N1-4) |
PARTE2 | 会話問題 | 4問(N5-8) |
PARTE3 | 会話問題 | 4問(N9-12) |
PARTE4 | 会話問題 | 4問(N13-16) |
PARTE5 | 説明文正誤問題 | 6問(N17-22) |
リーディングセクション
リーディングセクション…約90分、37問 | ||
問題 | 内容 | 設問数 |
PARTE1 | 短文穴埋め問題(文法) | 20問(N23-42) |
PARTE2 | 短文穴埋め問題(語彙) | 8問(N43-50) |
PARTE3 | 長文正誤問題 | 8問(N51-58) |
PARTE4 | 作文問題 | 1問(N59) |
リスニングセクション…約30分、22問
PARTE1
写真描写問題…4問(N1-4)
1枚の写真について会話文が放送される。3つの選択肢のうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
PARTE2
会話問題…4問(N5-8)
複数人の会話が放送される。問題文・設問ともに印刷はされていない。会話を聞いて、放送される3つの選択肢の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
PARTE3
会話問題…4問(N9-12)
複数人の会話が放送される。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問を読み、3つの選択肢の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
PARTE4
会話問題…4問(N13-16)
複数人の会話が放送される。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問を読み、3つの選択肢の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
PARTE5
説明文正誤問題…6問(N17-22)
アナウンスやナレーションのようなミニトークが放送される。
問題用紙に印刷された設問を読み、正しければa、間違っていればbを選び解答用紙にマークする。
リーディングセクション…約90分、37問
PARTE1
短文穴埋め問題(文法)…20問(N23-42)
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
PARTE2
短文穴埋め問題(語彙)…8問(N43-50)
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
PARTE3
長文正誤問題…8問(N51-58)
文章が2つ印刷されている。設問を読み、正しければa、間違っていればbを選び解答用紙にマークする。
PARTE4
作文問題…1問(N59)
一つのテーマに対して150-180字の作文を解答用紙に行う。
問題集は?
問題集については、別記事などでもさらに詳細にご紹介いたしますが、「イタリア語検定問題集」と「イタリア語検定2級突破問題集」が、勉強のための唯一かつ最も有効的な問題集でしょう。
というのもイタリア語検定2級を対策するための書籍は、これ以外に販売されていないのです(笑) というわけで、検定対策を始める方は、まずはこの2冊をしっかりとやり込むことを目指してはいかがでしょうか?
また、検定問題集だけでは物足りなさを感じる人は、中・上級向けの参考書もオススメです。詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
続きを見る留学経験者直伝!イタリア語学習に役立つ参考書徹底解説(中・上級編)
基礎知識を知ったら、パートごとに対策
いかがでしたか?イタリア語検定2級の基本的な知識を知ることはできたでしょうか?
次回以降の記事では、イタリア語検定のリスニングやリーディングなどの、具体的な問題対策などについても解説していきたいと思います。