現代イタリア映画のファンなら、ほぼ全員が知っているような俳優たちについてまとめてみました。
これからイタリア映画を見始めたい人は、この俳優さんたちを押さえておきましょう。また、出演している映画から、順番に観ていくのもオススメですよ~!
現代イタリア映画を彩る俳優10人
1.ステファノ・アッコルシ
ステファノ・アッコルシ(Stefano Accorsi)は、1971年3月2日生まれ、ボローニャ出身の俳優です。
90年代に大ブレイクし、そこから数々の作品に出演し、賞を総なめ。ダヴィド・ディ・ドナテッロ賞を2回、ナストロ・ダルジェント賞を3回(うち1回は監督として)、それぞれ受賞しています。それだけでなく、フランスの芸術文化勲章も受賞しているなど、間違いなくイタリアを代表する俳優の一人なので、最初に取り上げさせていただきました。
イタリア映画祭にて上映される作品にもよく出演していました。や『もう一度キスを』『気楽な人生』『愛はふたたび』などです。また、歌手として活動するリガブーエの作品『ラジオフレッチャ』、『メイド・イン・イタリー』に出演するなど親交があります。
2.ヴァレリオ・マスタンドレア
ヴァレリオ・マスタンドレア(Valerio Mastandrea)は、1972年2月14日生まれ、ローマ出身の俳優です。近年のイタリア映画で最も活躍している俳優と言えるのではないでしょうか。
あらゆる役柄を演じ切る俳優さんですが、個人的には、中年男性の苦悩や哀愁などが漂う役が特に好きです。具体的には『幸せな感じ』『幸せのバランス』『甘き人生』などが挙げられます。『おとなの事情』なんかは、彼のいつもとは違う役が見られる気がします。
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ダヴィド・ディ・ドナテッロ賞は、10回ノミネートされ4回受賞しています。
3.リッカルド・スカマルチョ
リッカルド・スカマルチョ(Riccardo Scamarcio)は、1979年11月13日生まれ、トラーニ出身の俳優です。
2020年時点で40歳になり、年齢を重ねるごとに演技に円熟味が出ています。日本では、『明日のパスタはアルデンテ』『輝ける青春』など、若い頃の作品が特に有名ですが、最近では『幸せな感じ』や、ハリウッドの『ジョンウィック2』、Netflixオリジナル映画の『ルースレス』など、さらに活躍の幅を広げています。
2018年の『LORO』で、ナストロ・ダルジェントの助演男優賞を受賞、国内の大きな賞をはじめて獲得しました。
カールしたヘアスタイルに、青い目が特徴的。まさにイケメン。今後も間違いなく活躍していくことでしょう。
4.マルコ・ジャッリーニ
マルコ・ジャッリーニ(Marco Giallini)は、1963年4月4日生まれ、ローマ出身の俳優です。
かっこいいおじさん、という役柄がピッタリはまる、眼光鋭く、それでいて奥には優しさもあります。映画だけでなくテレビドラマでも愛される俳優です。
6回のダヴィド・ディ・ドナテッロ賞と3回のナストロ・ダルジェント賞にノミネートされています。『バスターズ』『おとなの事情』『神様の思し召し』などに出演。
ヴァレリオ・マスタンドレアと同様、気難しい中年の役などが特に素晴らしい。『神様の思し召し』のアレッサンドロ・ガスマンとのやりとりも好きでした!
5.ルカ・マリネッリ
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ルカ・マリネッリ(Luca Marinelli)は、1984年10月22日生まれ、ローマ出身の俳優です。ヒゲがないと超スッキリのイケメンですが、口ヒゲがあるとダンディなイケメンに豹変します。
私は、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』での悪役・ジンガロのイメージがとにかく強いです。ちなみにこの作品で、ダヴィド・ディ・ドナテッロ賞とナストロ・ダルジェント賞のどちらでも、助演男優賞を受賞しています!ジンガロとして、サイコパス的な気味の悪い悪役を演じ切っていました。
その他にもNetflixオリジナル作品の『SLAM/スラム』にも出演。まだ30代半ばと若く、これからのフィルモグラフィが注目されます。
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6.エドアルド・レオ
エドアルド・レオ(Edoardo Leo)は、1972年4月21日生まれ、ローマ出身の俳優です。近年のイタリア映画界、コメディを語る上で、外せない存在になっているのでは?と思います。
2000年代はテレビ中心でしたが、2010年以降は映画界での活躍がメインになり、私たちが出会う機会も増えました。やっぱり、『いつだってやめられるシリーズ』のピエトロ役の印象が強いかもしれません!
それ以外にも『私は神』では適当に作った新興宗教の教祖になったり、『おとなの事情』では、よくしゃべるメインキャラクターとして、妻や仲間の真実に触れながらも、自分自身も衝撃の秘密を持っていたり...演じる役は、コメディを超越したものになりつつあります。
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7.ピエル・フランチェスコ・ファヴーノ
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(Pierfrancesco Favino)は、1969年8月24日生まれ、ローマ出身の俳優です。もっさりとたくわえたヒゲが特徴的。
シルヴィオ・ダミーコ国立演劇芸術アカデミーを卒業後、1991年にテレビ番組でデビュー。出世作は2001年公開のガブリエレ・ムッチーノ監督作で大ヒットした『最後のキス』。30歳代になっても大人になりきれないピーターパン症候群を患ったマルコを演じました。
そのイメージがある一方、『暗黒街』では、マフィアとの関係をもつマジで悪そうな汚職政治家を演じています。
また2020年8月、日本でも公開予定の『シチリアーノ 裏切りの美学』にも出演しています。まだまだ観ることが多くなりそうな俳優さんです。
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8.トニ・セルヴィッロ
トニ・セルヴィッロ(Toni Servillo)は、1959年1月25日生まれ、アフラーゴラ生まれの俳優です。
セルヴィッロは、あらゆるイタリア映画、国外の映画にも出演する、まさしくイタリアを代表する名優です。日本で上映された映画においても、かなりの出演数を誇っています。
『グレート・ビューティー 追憶のローマ』『修道士は沈黙する』『LORO 欲望のイタリア』『ヒトラーvsピカソ 盗まれた名画の行方』など、枚挙にいとまがありません。ダヴィド・ディ・ドナテッロ賞とナストロ・ダルジェント賞をそれぞれ4回受賞し、ノミネートであればほとんど常連の域です。
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9.アレッサンドロ・ボルギ
アレッサンドロ・ボルギ(Alessandro Borghi)は、1986年9月19日生まれ、ローマ出身の俳優です。
身長186㎝ながら、顔が超絶小さい!ボクシングやフルコンなどの格闘技の心得があり、最初はスタントマンとして活躍していましたが、徐々に活動の幅を広げていきました。
日本ではまだ公開されていませんが、2019年には『Sulla mia pelle』でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の主演男優賞を受賞しました。また、前述したピエル・フランチェスコ・ファヴーノが出演していた『暗黒街』のスピンオフ作品であるNetflixオリジナル番組『Suburra -暗黒街-』にも出演。
今後おそらく、他の大物俳優と同じく、たくさんの賞を受賞していくことになると思います。
10.ラウル・ボヴァ
ラウル・ボヴァ(Raoul Bova)は、1971年8月14日生まれ、ローマ出身の俳優です。モデルを経て演劇の世界に入りました。
他の俳優さんたちに比べると、受賞歴や映画出演作品数は劣るかもしれませんが、とにかくイケメンすぎてとんでもないので、最後の10人目として取り上げさせていただきました。
日本でも有名な映画だと『トスカーナの休日』『ツーリスト』などに出演、それ以外にも『これが私の人生設計』『ローマ発、しあわせ行き』など。「イタリア人で唯一聖母マリアを振り向かせた男」とまで呼ばれています(笑)
さいごに
いかがでしたか?こうやってみると、ローマ出身の有名俳優が非常に多いですね。整理していて驚きました。
これからイタリア映画を観ていきたいという人は、是非この記事で紹介した俳優さんをチェックしながら、イタリア映画ライフを充実させていただきたいと思います!
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