サルデーニャ出身の私、アレッサンドロからの新しい記事です。今回の記事は、なんとサルデーニャ島のある村で、家がたったの1ユーロで販売されているという衝撃的なニュースについて!
どんな目的があるのか、影響などを、解説したいと思います。
たった1ユーロの家
人口過疎に対策
サルデーニャ島のある政治家は、1ユーロだけで旧市街に立ている古い家を販売するという新たな計画を立てました。
海外やイタリア国内の大都市へ、仕事を見つけようと旅立つことを決めた大勢の人々や、大都市で勉強するために自分の故郷に帰らずに、旅立つの活動の影響で、30年以内にサルデーニャ島の中心の166の村は、無人になると予測されているということです。
止まらない過疎化
1955年から1971年にかけて、サルデーニャ島から離れていった人は、約40万人です。さらに現代でも、サルデーニャ島から出ていく人の数は、2009年から2011にかけて上昇しました。けれど2014年にはこれまでに最高の7200人が島を出たということです。出た人のだいたいは若者で、この中の大勢が大学などを卒業した若者であったため、cervelli in fuga (逃げる頭脳)というあだ名で呼ばれています。
サルデーニャ島について
サルデーニャ州はイタリアの全20州の中では、シチリア州とピエモンテ州の次に大きい州です。けれども、サルデーニャ島の人口密度は、他のイタリアの州と比べても、第3位の人口過疎地帯です。
過疎対策としての、1ユーロの家
政治家の思惑
人口過疎への対策として、サルデーニャ島の政治家は、今後30年間に無人になるという予測がされた小さい村の人口がこれ以上減らないように、新たな計画を立てました。
村の旧市街に建っていて、修理が必要なやや古い家は、たったの1ユーロで販売されることが決められました。1ユーロの家を買うための規則は、一つしかありません。1ユーロの家を買う人は決めた期間以内に、修理の工事を始めればよいのです。
初めての買い手は2016年
この計画のおかけで、2016年に最初の1ユーロの家は売られました。その上、1ユーロの家の購入に関心を持っている人の数は上昇して、ヨーロッパのどこでも、村の旧市街地域を訪問しに来る買い手がいます。
さいごに
いかがでしたか?サルデーニャ島の過疎対策のために、家がなんと1ユーロで手に入る、というお話でした。