イタリアのNetflix、人工湖に沈んだ実際の町を舞台にしたシリーズ『Curon(クローン)』

イタリアのNetflix、人工湖に沈んだ実際の町を舞台にしたシリーズ『Curon(クローン)』

Kanba

イタリアの海沿いの小さな町に住んでいます。イタリアの大学を卒業後、日本の企業のために働いています。天気が良い週末は砂浜で筋トレしたり、庭でオーガニック野菜を作ったりしています。主に穀物・野菜・果物・ナッツ類を食べて暮らしています。

Netflixのオリジナル・シリーズ『Curon(クローン)』、6月10日から配信開始

イタリアのNetflixで、教会の鐘楼だけを残して全て人工湖に沈んでしまった実際の町を舞台にしたオリジナル・シリーズ『Curon(クローン)』が6月10日から配信されるということです。このドラマのシーズン1は、7話で構成されているそうです。

イタリアのNetflixオリジナル・シリーズ『Curon(クローン)』 / FacebooK

このシリーズの舞台であるクローンは、イタリアのトレンティーノ‐アルト・アディジェ州ボルツァーノ県にある町で、物語は、17年前の悲惨な出来事のためにこの町を立ち去ることを余儀なくされた女性アンナと10代の双子の子ども(マウロとダリア)が再びここに戻ってくることから始まるようです。

故郷のクローンに戻った直後にアンナが不可解な状況で姿を消し、行方不明の母親を捜す中で子どもたちが教会の鐘楼だけを残して完全に町が沈んでしまった人工湖(レージア湖)の水面下に隠された秘密と伝説を徐々に発見していく形で物語が進んでいくようです。

Netflix 『Curon(クローン)』オフィシャル・トレーラー / Youtube

人工湖に亡霊のように佇む鐘楼。不穏な真実を秘めた水没したものすべてのシンボル的な存在。神秘と伝説と現実が1つに混じり合いながら静かで穏やかな場所の暗い秘密が徐々に明かされていくようです。また、主人公たちの家族の知られざる一面も段々と浮かび上がってくるそうです。

舞台になっている町クローンとは

Netflixのオリジナル・ドラマ『Curon(クローン)』の舞台になっている町は、正式にはCuron Venosta(クローン・ヴェノスタ)という人口約2500人ほどのスイスとオーストリアと国境を接するイタリアのボルツァーノ県の自治体のようです。

元々のクローンの集落は、水力発電のために人工的に作られた湖であるレージア湖に沈んでしまったということです。

Io donna.itの記事によると、このダム湖建設プロジェクトは、何度か計画されては断念されたそうで、1939年に建設作業が本格的に始められたそうです。しかし、第二次世界大戦により再び中断され、1950年になってようやく完成されたということです。

レージア湖に水没してしまった旧クローンの集落の中で、1355年に建てられたロマネスク様式の鐘楼だけが半ば湖に沈んだ形で現在まで残されているようです。

この14世紀の鐘楼は、町の象徴としてクローン・ヴェノスタの紋章にも採用されているということです。なお、新たなクローンの町は、レージア湖の上流に再建されたそうです。

ちなみに、旧クローンの町があったことの証でもある鐘楼ですが、この鐘楼の鐘が鳴る音が聞こえるという言い伝えもあるようです。Netflixのオリジナル・シリーズでも、鐘楼の鐘が鳴る音が聞こえるというモチーフを利用しているようです。

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クローンの町を舞台にしたゲームも

EUROGAMER.itの記事によると、クローンの町を舞台にした『A Painter’s Tale: Curon, 1950(ある画家の物語:クローン、1950)』というタイトルのゲームが制作されているということです。

『A Painter’s Tale: Curon, 1950(ある画家の物語:クローン、1950)』/ Youtube

このゲームは、クローン・ヴェノスタを訪れた一人の画家が神秘的な女性の姿により湖の奥に引きずり込まれてしまい、かつての古いクローンの集落で目覚めるというようなストーリーだそうです。

ゲーム内の旧クローンの集落と建物は、当時の写真とアルタ・ヴァル・ヴェノスタ博物館(Museo Alta Val Venosta)に保管されている模型から再構築されたということです。

また、このゲーム内でプレイヤーは、複数の選択肢が用意されている対話を通して集落の住民とどのような関係を結ぶか決めることができるようです。なお、この『A Painter’s Tale: Curon, 1950(ある画家の物語:クローン、1950)』というゲームは、2020年12月にリリースされる予定だということです。

さいごに

クローンの町のシンボルである鐘楼は、夏には青い湖の水面から突き出しているように見え、また、冬には湖を覆う氷に突き刺さっているようにも見えるそうです。

その姿を一目見ようとたくさんの観光客がイタリア国内外からクローン・ヴェノスタを訪れているようです。スイスとオーストリアと国境を接していることもあり、特にドイツ語圏からの訪問客が多いそうです。

また、クローン・ヴェノスタは、鐘楼だけではなく夏は大自然の中でサイクリングやハイキングができ、冬はスキー場でスキーやスノーボードなどを楽しむことができるそうです。

Netflixのオリジナル・シリーズ『Curon(クローン)』を観て、この町の成り立ちに関しても興味が湧いたら実際にここを訪れてみるのも良いかもしれません。なお、このドラマのシーズン1は、7話で構成されているそうですが、人気が出ればシーズン2も制作される可能性もあるようです。

参照

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