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【セリエA2017-18】苦難を乗り越え...セリエB優勝の雄スパルを徹底解説

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セリエA昇格チームをピックアップ

ユヴェントスの史上最長6連覇で幕を閉じた2016-17シーズンのセリエA。今シーズンの各クラブの戦いも終了し、セリエAの試合がない時期は、代表戦や、移籍市場、プレシーズンマッチなど、また見逃せない時期でもあります。

本記事では、来シーズンをセリエAで戦うセリエBからの昇格組の中でも、昨シーズンセリエBで優勝を収めセリエAに昇格した、スパル(SPAL)というチームについてお話をしていきたいと思います。

セリエB優勝のSPALとは?

何と言っても昨シーズンのセリエBサプライズは、スパル(SPAL)が優勝し、昇格を決めたことでしょうか。エミリア・ロマーニャ州のフェラーラに本拠地を構えるSPALは正式名称をSocietà Polisportiva Ars et Labor 2013といい、1907年に創立された、非常に歴史のあるクラブです。クラブ創設110年の歴史を持ちながら、セリエAに昇格したのは49年ぶりのことです。

愛称は白と水色のユニフォームからBiancoazzurri(白と水色)と呼ばれます。

偶然私がフェラーラに訪れた際に、フェラーラ駅から中心街へ向かう途中でスタジアムの横を通りました。スタジアムというと、ミラノのサンシーロやローマのスタジオオリンピコのように、郊外にどかんと構えられたものをイメージしますが、SPALのパオロ・マッツァスタジアムは本当に街中にぽつんと小さいスタジアムがある感じ。この時はまさかセリエBで優勝することになろうとは思ってもみませんでした。

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創設110年の歴史と、再建の道のり

さてこのスパルですが、先ほど49年ぶりのセリエAと書いた通り、セリエAに復活するまでには長い長い道のりがありました。2005年、2012年には経営破綻に陥り再建を余儀なくされるなどクラブは困難に陥り、そのたびに降格を経験することに。2012年の破綻の際には、クラブ史上初のセリエD(5部相当)を経験するなど、21世紀に入ってからは特に苦しい状況だったといえるでしょう。

ですがその中で、たった2013-14シーズンからのたった4シーズンで49年ぶりのセリエA復活を果たしたのは、まさに驚異的といえるでしょう。

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契機は監督交代と2015-16シーズン

21世紀に入ってからは、いつの間にかセリエAどころかセリエBすらも遠のいていたスパル。そんな彼らの契機となったのは2014-15シーズンでした。その年から、フィオレンティーナでプリマヴェーラ(下部組織)の監督をしていたレオナルド・セーンプリチが監督を務め、経営再建後のチーム改革を担うことに。そしてこのシーズンにチームを4位に導きました。

さらに、2015-16シーズンにはそのセリエCで躍進、優勝を果たし、チームはセリエB昇格を決定しました(そのシーズンのセリエCでのゴール集はこちらの動画から)。

セリエBでも快進撃

ご存知の通りスパルの勢いは止まりません。2016-17シーズンには、42試合で22勝12分8敗という好成績で勝ち点78を獲得し、セリエBで優勝しました。

開幕戦こそベネヴェントに敗れたものの、その後は勝利と引き分けを順調に続けて徐々に勝ち点を積み重ね、後半戦には3位まで浮上、35節以降はヴェローナやフロジノーネを振り切り首位に立ち続け、最終的には優勝するまでに至りました。

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スパルの戦い方

ここではスパルの戦い方・戦術的な面について簡単に見てみたいと思います。昨シーズンの戦いぶりが気になる方は、こちらのゴール集をご覧ください。

バランスの取れたチーム

主な戦術は、ショートカウンターとサイドアタック(特に右)のようです。またミドルからも積極的にシュートを狙い、それが得点に繋がるケースも多いです。ですが全体的に攻撃においてはバランスの取れたチームだと言えるでしょう。

そしてチーム全体の得点数はリーグ1位の66、失点数はリーグ3位の39(1位はスペツィアの34)となっており、文句なしの優勝であったことが伺えますね。

セットプレーも得点源

さらにセットプレーからのバリエーションある攻撃が特徴で、フリーキックとコーナーキックから合わせて約25ゴールが生まれています。しっかりとセットプレーを得点源として活用している背景には、間違いなく監督による戦術徹底などの背景があるはずです。

活躍した選手たち

今シーズンのスパルの攻撃陣を引っ張ったのは、FWミルコ・アンテヌッチ選手。18ゴールをあげセリエB得点ランク4位にまで登りつめました。

もちろん彼以外にも多くの選手が活躍しました。EURO2016ではバックアップメンバーに呼ばれていた実力者であるGKアレックス・メレットや、前トリノ所属の若手DFケヴィン・ボニファジ、MFルーカ・モーラ、さらにはライバルチームのボローニャでプレーしていたFWセルジョ・フロッカリなどを擁したSPALは、ある意味では勝つべくして勝ったのかもしれません。

いずれも移籍金がタダだったりかなり安かったりする選手たち。誰かスター選手がいたわけではありませんが、セーンプリチ監督に率いられたチームは、着々と進歩を続けました。

ダービーが楽しみ?

フェラーラにセリエA所属チームはスパルしかありませんが、同じエミリア=ロマーニャ州には同じく古い歴史を持つサッスオーロやボローニャがあります。

今シーズンを12位、15位でフィニッシュした両チームとの、来シーズンのエミリア=ダービーにも注目したいですね!

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ゆうさん

『BUONO!ITALIA』の代表をしています。 ローマ・ラ・サピエンツァ大学に1年間留学。シチリア出身マンマが牛耳る大家族にホームステイし、様々な側面に触れる。イタリア語はCILS C1レベル。 現在は、イタリアの国民性と中小企業経営について卒論研究中。主な執筆記事は、社会問題、旅行、カルチョ、ポップ・ミュージックなど。

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