スポーツ

カルチョってなに?初心者のためのイタリアサッカー&セリエAにまつわる11の質問

更新日:

本サイト「BUONO!ITALIA」においては、これまでも幾度となく、サッカーの話をしてきましたし、これかれもそれを続けていきたいと考えております。

ですが、本サイトを訪れてくれる方の多くは、あまりサッカーなどに詳しいという方はそれほど多くないため、「カルチョ」や「セリエA」などのワードに対してもピンとこない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、「カルチョって何?」や「イタリアサッカーにちょっとは興味あるけど...」という方にも、その魅力を分かっていただけるように「カルチョ」について解説させていただきたいと考えております。

カルチョに関する11の質問

1.カルチョって何?

カルチョ(calcio)とは、イタリア語で「サッカー」を意味しています。本来の語源は、イタリア語の動詞のcalciare「蹴る」が名詞の形calcioになったものです。そしてこの言葉自体の由来は、ラテン語にあるとされています。

英語が公用語の国では、私たちもよく知っている「フットボール」や「サッカー」のような呼称ですが、イタリア国内においては、誰もがサッカーのことを「カルチョ」と呼びます。

2.カルチョはいつ生まれたの?

サッカーの発祥地と言われると、イングランドのイメージが強いですよね?もちろん現在のようにきちんとしたルールに則ったサッカーが行われるようになったのは、イングランドで間違いないようです。

ですが、イタリア国内でも、14.5世紀ごろから既にカルチョの前身とされるゲームが行われていたとされ、中にはサッカーの起源はイタリアだと主張する人もいるほど。

私たちも知っている通り、日本にも蹴鞠がありますが、そのルールは現在のサッカーとはまるで異なっていますので、サッカーの起源だ、などとする人はいませんよね?イタリアで行われていたカルチョの前身も、同じようなものです。

3.イタリアのカルチョってどうなのよ?

では、イタリアのサッカー、つまりカルチョって、実際のところどうなのでしょうか?実はイタリアのサッカーのレベルは非常に高く、国を代表する選手が集まるイタリア代表には、いつも素晴らしい選手が揃っています。

その強さはサッカーにおいて最も重要な意味をもつ、4年に1度の祭典であるワールドカップの2006年において、なんと優勝を果たしたほどのレベルです。その他にも欧州選手権では2位に入るなどの強さを見せています。またワールドカップの優勝回は4回と、世界で2番目の回数を誇っています。

その時の全選手の現在については、「【カルチョ】あれから10年 2006年W杯優勝メンバーは、今どこでなにしてる?」の記事をご覧ください。

ですが、2010年・2014年と、ここ2大会のワールドカップではどちらも成績が振るわず、低迷期を過ごしています。何とか2018年ロシアワールドカップでは、復活した姿を見せて欲しいものです。

また、イタリア代表のユニフォームは空の色に似た水色とされ、その色からAzzurri(水色)と呼ばれています。日本代表がサムライ・ブルーと呼ばれるのと似ていますね。

4.カルチョはどこでプレーされてるの?

世界を代表するような選手をたくさん輩出してきたイタリアですが、実際にイタリア人たちがプレーをする場所はイタリアにあるのでしょうか?

はい!もちろんイタリアにもありますし、世界中にもあると言えます。イタリア人選手の多くが「セリエA」「セリエB」などと呼ばれるイタリア国内のリーグにあるクラブチームでプレーしています。

リーグというと少し分かりにくいかもしれませんが、これは日本のサッカーや野球と全く同じ仕組みで、毎年クラブチームが、優勝などを目指して、同じリーグに所属しているチームと1年間に渡って試合を行います。日本のサッカーで言えばJリーグ、野球で言えば、セ・リーグとパ・リーグのようなものです。

5.セリエAとかって何?

そしてそのセリエAなどは、イタリアのクラブ同士が戦うリーグになっています。セリエとはイタリア語でserieと綴り、「シリーズ」「リーグ」などの意味があります。

また、そのセリエにはA-Dまで様々なランクがあります。日本で例えれば、J1の下にJ2、その下にJ3というように、階層化がされています。セリエではAが一番レベルが高く、その下にB,C(厳密に今日では呼称が変更され、Cとは呼びませんが、便宜上Cとさせていただきます)と下っていくようなシステムをとっています。

6.セリエAのレベルは?

では、セリエAはヨーロッパ他国のリーグと比べてどれほどのレベルを誇っているのでしょうか?現在ヨーロッパのリーグランキングにおいて4位となっています。つまりヨーロッパで4番目にレベルの高いリーグだと言い換えることができます。

セリエAでエースナンバー10番を背負う選手については「【セリエA2017-18】シーズンを熱くする!10番を背負う全選手まとめ」、監督については「イタリアリーグセリエA 20チーム監督全20人を徹底解説」を読んでみてください。

カルチョを説明するために、セリエAの話も詳しくいたしましたが、少しカルチョに戻りましょう。

7.カルチョのスタイルは?

では、カルチョ、つまりイタリアサッカーはどのようなスタイルを持っているのでしょうか?

昔から綿々と受け継がれてきたカルチョの伝統と言えば、間違いなくカテナチオです。カテナチオとはイタリア語で、鎖付きの鍵のことを意味し、カルチョにおいては「徹底して相手にゴールを奪われない(ゴールに鍵をかける)こと」を意味しています。

これまで数々の試合においてイタリア代表、またはセリエAのチームは守備が非常に巧みなことが典型例として挙げられてきていて、実際に失点数も非常に少なかったのです。

イタリア人は4-3で勝つことよりも1-0で勝つことを好み、1-0を表すウノゼロ(Uno Zero)が称賛されるというのも有名です。

ですが最近では、このカテナチオのスタイルというのはかなり薄れつつあるようです。イタリア代表も、セリエA各チームも、非常に攻撃的な戦術スタイルを採用するケースが増えてきています。

イタリア代表の未来を背負う、若手選手たちについては、「【カルチョ】イタリアの未来を担う若手選手ベスト11」の記事をご覧ください。

8.カルチョ界の問題点

さて、そんな華やかなカルチョですが、これまでに幾度となく非常に難しい問題に直面しています。

財政難

イタリアという国自体、ユーロ導入以降、また21世紀以降、非常に苦しい財政難に瀕しており、そのあおりはクラブ経営という面にもかなり大きな影響を与えています。選手に対する給料の未払いなどが、いまだにプロリーグにおいても起きてしまいますし、経営悪化によって破産してしまったクラブも存在します。

マフィア

加えて、イタリアのカルチョには常にマフィアとの深い関係がささやかれており、特にその例としては、「カルチョポリ」と呼ばれる、八百長問題です。これは、例えば試合をするAチームがBチームに必ず勝つように、Bチーム側に金銭を渡したり、また、審判に金銭を渡して試合をAチームが勝つように操作してしまうことを指しています。

そして、その問題には、イタリアのマフィアが絡んでいます。これらの大金を動かしているのは、間違いなくマフィアとされています。これらの八百長を行ったとされるチームが、優勝したにも関わらず、セリエBに降格というペナルティを受けたり、勝ち点をはく奪されたり、ということが起きています。

財政難やマフィアに関しては一筋縄ではいかないような、非常に、非常に難しいカルチョの問題・闇とも言えるのではないでしょうか。

その他、差別などの問題についても、「イタリア・サッカー界に蔓延る差別の実態と私が出会った”ほんの”一例」の記事をご覧ください。

9.有名なクラブは?

では、カルチョ界やセリエAを代表するようなクラブには、どのようなものがあるのでしょうか。もしかするとテレビやネットのニュースなどで一度は聞いたことのあるようなクラブもあるかと思いますよ!

ユヴェントスFC

イタリア北部の街トリノに本拠地を置くユヴェントスFCラテン語の「若者たち」という単語に由来するこのチームは、2017年10月現在、セリエA史上最多の6連覇を達成し、2017-18シーズンは、さらなる7連覇を目指して戦っています。ユニフォームの色は白(bianco)と黒(nero)であり、愛称はビアンコ・ネーリ(Bianconeri)。

ユヴェントスについて、さらに詳しいことを知りたい方は、「【カルチョ】セリエA史上最強?ユベントスについて知っておくべき10のこと」も参考にしてみてください。

SSナポリ

2010年頃から、急速に力をつけている、イタリア南部ナポリに本拠地を置くチーム。かつてはあの「神の手ゴール」で有名なディエゴ・マラドーナが所属していたクラブとしても知られています。

ナポリはイタリアの中でも特にサッカーに対する熱・愛が非常に強い街で、試合前後には街中が大騒ぎになります。そして、選手とサポーター達の絆も非常に強く、「ナポリを愛しているから絶対に移籍はしない」のように発言する選手もいるなど、他のクラブに比べても家族のようなものを感じられるクラブでしょう。

ASローマ

Stemma-roma-calcio

イタリアの首都ローマに本拠地を置くASローマ。かつて元日本代表ミッドフィルダー中田英寿も所属していたことのあるチーム。一時期は力を落としていましたが、ここ数年は3位以内でしっかりとシーズンを終えるなど、復活の狼煙をあげています(2016-17シーズンは2位)。

一方、最後に優勝したのは10年以上前の中田英寿が所属していた頃。ローマの大スター・フランチェスコ・トッティが引退してしまいましたが、彼らの挑戦はまだまだ続きます。

インテル・ミラノ

イタリア北部のミラノに本拠地を置く1つ目のチームがインテル・ミラノ(正式名称インテルナツィオナーレ)です。日本代表DFの長友佑都が所属しているチームとして私たち日本人の中でも比較的知られているチームの一つなのではないかと考えております。ユニフォームの色から取られた愛称は、黒(nero)と青(azzurro)でネラッズーリ(Nerazzuri)。

また、イタリアのクラブの中で、セリエA、コッパ・イタリア(カップ戦)、チャンピオンズリーグ(ヨーロッパクラブNo1を決める戦い)の3つを同じシーズンに全て制覇した史上初のチームです。

また、インテルの歴代エースナンバー10番については、「【セリエA】ロナウドやバッジョも!インテルの歴代背番号10番の系譜を追う」の記事をご覧ください。

ACミラン

ミラノに本拠地を置くもう1つのチームがACミランです。日本代表MFの本田圭佑が2017年夏まで所属していたチームとしても知られています。

以前はイタリアの顔としても知られたシルヴィオ・ベルルスコーニ元大統領がオーナーをしていましたが、2017年に中国資本に売却されてしまいました。

また、インテルvsACミランの試合は「ミラノ・ダービー」と呼ばれ、街中がこの試合に注目し、ミラノ市民は「インテルだ!」「ミランだ!」と真っ二つに割れ、街中が大騒ぎになります(詳細は「ミラノ中が大熱狂!イタリアサッカーを代表する一戦ミラノ・ダービーとは」で)。

10.カッコイイ選手はいるの?

海外のサッカー選手といえば、やはり「イケメン」「スタイルがいい」などのカッコイイイメージをお持ちの方もいるのではないかと思います。そして、その例に漏れることなく、イタリア人サッカー選手は、まさにイケメン揃いです。

特に、スーツを着たイタリア代表選手たちは、あまりにもかっこよすぎるんです。詳しいことは、「スーツを着たサッカーイタリア代表がカッコよすぎる(衝撃おまけつき)」を読んでみてください!

11.どうやって見れるの?

では、セリエAやイタリア代表の試合は、一体どのように観戦することができるのでしょうか?基本的には、無料で視聴することは難しいため、CSなどの有料チャンネルに加入することになると思います(私も以前は無料視聴もしていましたが、自分の愛するチームや愛するイタリアのためには全くならないため、辞めました)。

現在セリエAやイタリアのチームが戦うチャンピオンズリーグなどの、試合は、DaZNやスカパーなどに加入することで視聴することができるようになります。

放映会社 内容(太字はセリエAまたはセリエAのチーム参戦試合) 月額料金
スカパー!サッカーセット セリエA:毎節4試合
UEFAチャンピオンズリーグ
UEFAヨーロッパリーグ
ルヴァンカップ
天皇杯
国内サッカー関連番組
月額2,980円
スカパー!欧州サッカーセット セリエA:毎節4試合
UEFAチャンピオンズリーグ
UEFAヨーロッパリーグ
ブンデスリーガ
プレミアリーグ(一部の試合)
月額3,980円
DAZN(ダ・ゾーン)

セリエA:2節以降、全節配信(最大でライブ8試合、録画2試合)
Jリーグ
ブンデスリーガ
リーグアン

など

月額980円(ドコモ契約者)
月額1,750円

詳しくは、スカパー、DAZNそれぞれの公式ページで確認してみてくださいね!

さいごに

いかがでしたか?カルチョやセリエAに関することを11つに分けて詳しく解説してみました。この記事を読んで少しでもイタリアのサッカーに関する興味を持ってもらえたら、嬉しく思います。

関連記事

関連商品

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

イタリア旅行にオススメ

【飛行機】カタール航空
ワールドベストエアライン第1位で快適な空の旅を。

【ホテル】Booking.com
ドミトリーから5つ星ホテルまで掲載数No.1(オススメ方法)!

【現金】キャッシュパスポート
両替不要!安心のMasterCardで滞在は心配いらず(ポイント)。

  • この記事を書いた人

ゆうさん

『BUONO!ITALIA』の代表をしています。 ローマ・ラ・サピエンツァ大学に1年間留学。シチリア出身マンマが牛耳る大家族にホームステイし、様々な側面に触れる。イタリア語はCILS C1レベル。 現在は、イタリアの国民性と中小企業経営について卒論研究中。主な執筆記事は、社会問題、旅行、カルチョ、ポップ・ミュージックなど。

-スポーツ
-,

Copyright© BUONO! ITALIA , 2018 All Rights Reserved.