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日本にも来ていた!バロック時代の巨匠・カラヴァッジョの絵画を解説

投稿日:2017-01-25 更新日:

 カラヴァッジョの作品を時代ごとに追いかける

カラヴァッジョの半生や特徴に関しては、以前の記事で紹介しました!そして本記事では、美術館や教会などで絵画を実際に見て感じたバロック期の絵画への感想なども踏まえ、彼の作品をピックアップしてみました。

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1.女占い師

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『女占い師』ローマ、カピトリーノ絵画館(1597)

ロマの女占い師に手相を見てもらっている少年の絵。女は手相を見るふりをして、彼がしている指輪を抜き去ってしまうが、少年はそれに気づいていない。

偶然通りかかった女性を連れて帰り、ポーズをとらせてこの絵を描いたのだとか。ちなみに少年は、カラヴァッジョの舎弟である、画家ミリオ・ミンニーティ。彼もカラヴァッジョ同様かなり気性が荒く、遊び仲間だったらしい。

また、全く同じタイトルの絵がもう1枚描かれており、こちらはパリのルーヴル美術館に保存されています。どちらも同じ年代に描かれました。

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2.トカゲに噛まれる少年

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『トカゲに噛まれる少年』フィレンツェ、ロベルト・ロンギ美術史財団(1596-97?1593?)

バラの花に隠れていたトカゲに噛まれて驚いた少年。バラは愛を表すため、恋の道には痛みが伴うという教訓を示そうとしたものと考えられています。

故郷ロンバルディア地方では、「○○に噛まれる少年」という絵画が多く、それらを参照したようです。また、バラが入ったガラスの花瓶には室内が映り込んでいて、よく見ないとわかりませんが、彼の静物への能力の高さがうかがいしれました。

3.ナルキッソス

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『ナルキッソス』ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館(1597~99)

水面に映った自分の姿に惚れ込んでしまうナルキッソス。ナルキッソスはギリシア神話の登場人物の一人であり、水面に映る自分の姿を見た彼は、彼自身の美しさに虜になり、そのまま泉に落ちて、水仙の花になってしまいました。

彼は天国に行った後も、三途の川に映る自分の顔を眺めていたそうです。そして彼の名前が「ナルシスト」の語源となっています。

完璧なまでの反射の描写は、実際に見るとかなりインパクトがあり、絵画であることを忘れさせるような、写真のような(写実的)すごさがありました。

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4.果物籠をもつ少年

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『果物籠をもつ少年』ローマ、ボルゲーゼ美術館(1593-94)

こちらも彼の静物への意欲の高さを表しています。彼がイタリアで初めて静物画を描いたといえばそれもうなずけるかもしれません。果物たちはどれも本物そっくりの鮮やかさ。個人的にはブドウとリンゴがすごかったです。

また、少年の表情もうっとりとした何とも言えないものになっています。光と影の使い方も巧みで、見事に三次元を表現しています。

【次ページ】バッカスやエマオの晩餐

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  • この記事を書いた人

編集者Y

1年間ローマに留学。マンマの家にホームステイをし、真のイタリア文化を身をもって体験。
観光学を専攻するために大学に通いつつも、大半の時間をローマっ子たちとの交流に費やす。
好きな街はタオルミーナとコモ。

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