本サイトの「面白くて勉強にもなる!イタリアで最も有名なYouTuber10人の動画を見よう」の記事では、イタリアで非常に有名なYouTuber10人についてご紹介いたしました。ですがイタリアにはまだまだ有名なYouTuberがいます。本記事では、サッカーに関する動画をアップして人気を博す超絶面白いYouTuber「Gli Autogol」と、その人気動画をご紹介します。
Gli Autogolとは?
イタリア語で「オウンゴール」
Gli Autogol(リ・アウトゴル)は、イタリア語で「オウンゴール」という意味の3人組のYouTuberです。ミケーレ・ネグローニ(Michele Negroni)とアレッサンドロ・イラーチ(Alessandro Iraci)そしてアレッサンドロ・トローリ(Alessandro Trolli)の3人は、2006年にグループを結成した後、ラジオやネットテレビ、テレビなどの様々なフィールドで活躍してきました。
彼らの編集技術も素晴らしいものがありますが、特に面白いのがその発想。誰かを傷つけることないギリギリのラインを攻めた、「その視点はなかった!」的な動画をYouTubeにアップし続けています。
その人気は、イタリアNo.1のスポーツ雑誌ラ・ガッゼッタ・デッロ・スポルト紙(La Gazzetta dello Sport)のオンラインチャンネルGazzetta tvにおいて番組を持ったり、民放Italia 1の人気サッカー番組ティキタカ(Tiki Taka)に出演するほど。
現在では、本チャンネルとサブチャンネルで合計約140万人のチャンネル登録者がいます。彼らの公式サイトもいつも面白い情報を発信しています!
Gli Autogolの面白人気動画10選
1.Rispondere come Buffon
タイトルは「ブッフォンみたいに返答する」です。これは2018年5月11日のチャンピオンズリーグ準決勝・vsレアル・マドリード戦での出来事に由来しています。
後半アディショナルタイムにメフディ・ベナティアがファールをとられ、レアルにPKが与えられる。主審のマイケル・オリヴァー氏に猛抗議したブッフォンは退場となり、このPKをクリスティアーノ・ロナウドが冷静に沈め、2試合合計で3-4でユヴェントスのベスト8敗退が決定した。
この際、ブッフォンは審判の判決に対して猛抗議。何度も何度も審判を批判したことがイタリアのみならず日本のサッカーファンの間でも話題になっていました。
「彼は自分が起こした惨劇を理解しなければならない。ホームチームの重圧に負け、勇気を持って試合を裁けないのなら、スタンドに座ってスナックを食べながら試合を眺めるべきだ。彼はファーストレグの試合を見て、起きたことを確認しなければならなかった。同じ場面がセカンドレグの93分に起き、PKを与えたんだ」
そして、猛抗議する際のブッフォンの話し方や言葉の言い回しをそっくりまねる形で、たった1分だけ駐車時間をオーバーしただけで切符を切られたことに対して、猛烈に抗議しています。
2.Allegri Incontra gli Autogol!
タイトルは「アッレグリ、アウトゴルに出会う」です。ユヴェントス率いる名将マッシミリアーノ・アッレグリ本人と、アウトゴルのメンバーがまさかのまさか出会ったという動画。
アッレグリのイタリア語は、ちょっぴり伸びがあるのが特徴的。そしてアウトゴルは動画の中で、しばしばアッレグリのイタリア語をマネて面白がっていました。
そこで、アッレグリ本人を前にしても、動画開始直後から、普段通りのアッレグリのマネを披露しています(笑)「モラーターーー」とか「ディバーーラーー」とか、似ていて面白い!
アッレグリ本人もまんざらでもない様子で、一緒にふざけて楽しんでいます(笑)しっかりとコメント欄にアッレグリへの感謝を伝えている辺りが、これまでもたくさんのサッカー選手に愛されている理由なのかもしれませんね。
3.Italia Germania - Aggiaggiande CAM
タイトルは「イタリアvsドイツ カメラ」です。ヨーロッパにおける最大級の国際大会であるユーロ2016の準々決勝vsドイツ戦のパロディ。この試合のハイライト画像に、アウトゴル達がアテレコをして面白くしています。
そんなこと言ってるわけがないのに、何だか口を見ているとそう言っているような気がして、にやけてしまいます。この試合は、シモーネ・ザザのPKやドイツ代表レーヴ監督の"アレ"、さらには長友まで登場します。個人的には、ブッフォンが意味もなくノイアーとシュヴァインシュタイガーをディスる場面がツボです(笑)
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4.Quando scopri che l'Italia non va al mondiale
タイトルは「イタリアがワールドカップに行けないと知った時」です。誰が知ったかと言えばあのヒットラー。日本でもネットで話題になった映画「ヒトラー 〜最期の12日間〜」のシーンが使われています。
日本では、映画内においてヒットラーの話すドイツ語が、空耳でやけに日本語に聞こえてしまうことで有名になり、「総統閣下シリーズ」というたくさんの動画ができました。
Gli Autogolも同じように映画のこの部分を切り取り、様々な動画を作りましたが、そのうちの一つです。ワールドカップに行けなかったイタリアを、ヒットラーがめちゃめちゃに怒鳴り散らすというストーリーです。字幕を見ていれば意味が分かるのも、良いですね。
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5.Derby Inter Milan - Milano Bangkok
タイトルは「ミラノダービー@バンコク」とでもすればいいでしょうか。
セリエA好きならずとも多くが知っているミラノダービー。このダービーは昔はミラノの2チームそれもどちらも世界最強のチームの対決ということで、注目されていました。ですが、ここ数年はインテルもミランも資金難などで低迷を続け、優勝争いには全く食い込めない始末。
それと同時に、インテルもミランもチームを中国資本に買収されてしまったことがイタリアでも話題になっています。そんな状況をイジったのがこの曲。シンガポール生まれイタリア人ラッパー・Baby K(ベビー・ケイ)の代表曲「Roma-Bangkok」の替え歌をしています。
Roma-BangkokではなくMilano-Bangkok、中国人にクラブを売り払った元インテル会長・モラッティと元ミラン会長・ベルルスコーニを皮肉しています。
6.Sorteggi di Champions 2017
タイトルは「チャンピオンズリーグ2017の抽選」です。言葉遣いの汚さと絵面の面白さもあって、何だか一番笑えてきたのがこの動画です。2016-17シーズン、日本代表FW岡崎慎司が所属していたレスター・シティは、UEFAチャンピオンズリーグで快進撃を続け、ベスト8まで進出しました。
その実力は疑いようがありませんが、ユヴェントスにとっては、やはりバルセロナ、レアル・マドリー、バイエルン・ミュンヘンなどと対戦するよりは、レスターの方がずっと戦いやすいと考えるのも当然です。
レスターに扮したストリップガールがやってくると、アッレグリが「おぉ~レスターはいいねぇ。やっぱりレスターだよぉ。」と変態オヤジさながらにニヤニヤしています(笑)レスターを巡って奪い合い(?)が起きるのも面白ポイントです。
7.Finale Juve Milan 4-0
タイトルは「ユーべvsミランの決勝。4-0」とでもなるでしょうか。かなりタイムリーな動画です。2018年5月10日のコッパ・イタリアの決勝ユヴェントスvsACミランのパロディです。ボコボコにされていくACミランをいじった動画なのは明らかですが、それ以上にけっこうジワジワきたのが、ミランの中国人オーナーのイタリア語。
イタリアでは「中国人はRの発音ができない。日本人はLの発音ができない」と言われ、それに関する冗談などもあったりするのですが、この動画でも中国語っぽいイタリア語で喋る中国人会長が面白いところ。ガットゥーゾ監督の妙な訛りにも注目です。
8.Rispondere come i giocatori di Serie A
タイトルは「セリエAの選手のように答える」です。日常生活において起きる困ったことに対して、セリエAの選手のインタビューによく見られるようなあるある表現を使って切り抜けようとします(笑)
1つ目の困ったことは「大学の落第」。試験を落とし続けていることにキレるお母さんを前にして「不調でいいプレーができなかった選手」風に答えます。そして2つ目の困ったことは「彼女を振ること」です。切り出しにくい恋人への別れ話も「他チームへの移籍を決意した選手」風にすれば、きっと怖くありません。
どちらもパロディらしさ全開で、きっと楽しめるはずですよ!
9.Seria A's Karma
タイトルは「セリエAのカルマ」です。2017年、イタリア最大の音楽の祭典であるサンレモ音楽フェスティバルにおいて優勝したフランチェスコ・ガッバーニ(Francesco Gabbani)の「Occidentali's Karma」のPVを使ったパロディになっています。
やはりこの動画も中国人に対してクラブを売ってしまった、元インテル会長のモラッティと元ACミラン会長のベルルスコーニの2人をめちゃめちゃに皮肉っています。こればかりは元ネタを知っているとより一層面白いかもしれませんね。
10.La Seria A va alle elezioni
タイトルは「セリエA、選挙に進出」です。ごく普通の政治の選挙のために来たはずなのに、選べる政党はなく、なぜかセリエAのチームしか選ぶことができません。
すると突然、各チームが代表演説を始めます!ナポリは南イタリアらしく、「ヨーロッパのことなんていい!まずはイタリアのことを考えようぜ!」という姿勢をサッカーにおいても貫き、ユーヴェは北イタリアらしく、「イタリアはヨーロッパでもやれることを示した。だからヨーロッパで戦うことこそが必要なんだ!」と説きます。
その他にもミラン、インテル、ラツィオの演説もありますが、最後にサッスオーロやヴェローナ、エンポリなどのいわゆる中小クラブが「俺らみたいな小さなクラブのことなんて誰も考えてくれないじゃないか!」と盛り上げます。
さいごに
いかがでしたか?どれも本当にキャラの濃い、めちゃくちゃ面白い動画で、しばらくニヤニヤがとまりませんでした。
イタリア語への触れ合い方は人それぞれです!サッカー好きの皆さんは、是非この動画を見て楽しんでください。そうではない方も、このサイトで紹介した様々なチャンネルやラジオなどを活用して、イタリアに触れて欲しいと思います。
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