「イタリアの代名詞」といえば、ピザやパスタなどを思い浮かべるかもしれません。ですが、イタリアのワインも、イタリアの食文化を彩る上で間違いなく不可欠なものです。
ここでは代表的なイタリアワインに使われているようなぶどう種には、どのようなものがあるのか、その一部を紹介していきたいと思います。
イタリアの代表的な赤ワインブドウ4種類
1.サンジョベーゼ
サンジョベーゼ(Sangiovese)は、イタリアにおいて最も多く生産されている黒ぶどう種です。まさにイタリアを代表するブドウ品種と言ってよいでしょう。
イタリア中部のトスカーナ州などで特に生産されており、カジュアルなワインから高級ワインまで幅広く使われます。
有名なトスカーナ州のDOCGワイン、キャンティ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノあたりはこのようなワインの代表格です。
単醸ワインにすると、濃いルビー色でタンニン(渋みのもとになる物質)を感じますが、バランスも良いです。また混醸用(複数のブドウ品種を一緒に発酵させたもの)としても各地で多く生産されています。
若い時には独特のすみれの香りや果実の香りがあり、熟成すると酸味が弱まりエーテルの香りが強くなります。
また、このサンジョベーゼに対し、サンジョベーゼ・グロッソと呼ばれる品種もあります。こちらは品種改良の結果生まれた品種で、イタリアの高級ワインとして名高いブルネッロ・ディ・モンタルチーノなどのの長期熟成ワインの原料となっています。
2.ネッビオーロ
ネッビオーロ(Nebbiolo)は、北部のピエモンテ州やロンバルディア州での生産が多く、最高級品種のブドウとして知られています。ピエモンテ州ではスパンナ(Spanna)、ロンバルディア州ではキアヴェンナスカ(Chiavennasca)とも呼ばれているのだとか。
このぶどう種からは、「バローロ」や「バルバレスコ」「ガッティナーラ」「ゲンメ」「ヴァルテッリーナ」といったDOCGワインが生産されています。比較的高級なワインが多いが、「ランゲ」などの比較的購入しやすいワインも。
ネッビオーロ種にはランピア、ミケ、ロゼ、ボッラの四種があります。そのうちランビア種が最も生産量・栽培量ともに多く、ミケは生産量こそ少ないけれども、高品質は保証されています。。他の2種類は、現在ほとんど栽培されていません。
ワインにすると、ガーネット色で熟成につれオレンジ色を帯びてくる。強いエーテルの香りやすみれの香りを感じられるようになります。アルコール、酸、タンニンともに多く、長い期間熟成することで、美味しいワインになっていきます。
3.バルベーラ
北部のピエモンテ州での生産が多いバルベーラ(Barbera)。このぶどう種からは、「バルベーラ・ダルバ」や「バルベーラ・ダスティ」など、比較的庶民的なDOCワインが生産されている。
ですが、栽培地によってその品質が大きく変わるとされていて、日常ワインから上級ワインまでクラスの違ったワインができるのです。
ピエモンテ州などで栽培されます。イタリア国内で人気が高く、特に北部で生産量が多いブドウ品種です。タンニンは少ないですが、果実味と酸が豊富で、鮮やか なルビー色でスミレの香りを持つワインが作られます。
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4.ネグロ・アマーロ
ネグロ・アマーロ(Negro Amaro)は、南部のプーリア州での生産が多いです。プーリアの代表的DOCワインである「サリーチェ・サレンティーノ」や「パトリリオーネ」が属しているブリンディシ・ロッソなどは、このぶどう種から作られています。
さいごに
いかがでしたか?赤ワインに使われるブドウの種類はたくさんありますので、是非勉強してみてくださいね!