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旅行の予習にも勉強にも!イタリアのことを知るために読みたい歴史本10冊

投稿日:2017-10-05 更新日:

イタリアの歴史を勉強する?

紀元前から続くイタリアの歴史。世界史をちょっと勉強した人であれば、ローマ帝国が古代で一番繫栄した国であることはしっているかもしれません。イタリアは現代にいたるまでそれぞれが独特の地域性を持ち、様々な歴史を創ってきました。

イタリアにはどこにも歴史的な建造物や遺跡、美術館などがたくさんあります。その分、旅行などの際には、そんなイタリアの歴史を少しでも知っておくと、間違いなく旅が楽しくなります。

また、旅行をキッカケにイタリアの歴史のことを知りたいと考える方もいるかもしれません。そこで本記事では、イタリアの歴史を学ぶのにふさわしい、10冊の本を紹介していきたいと思います!

古代ローマ

1.ローマ人の物語

歴史作家である塩野七生の作品は、ローマ帝国の実態を描き出す本としては最も分かりやすく、明快で、さらには楽しめる本になっています。歴史家の一部から「フィクション的だ」と批判されることも多いのですが、それでも彼女の鋭い考察や書き口、描写の方法は常に引き込まれるところが多いのが特徴です。

他の本に比べても圧倒的な情報量。特に彼女はユリウス・カエサルに対して非常に心に寄り添うような書き方をされていると私は感じており、カエサルを取り上げた巻は特にオススメと言えます。

もともとは大きな本でしたが、文庫本として販売されている改訂版は全51巻あり、もちろん私も全巻持っていて、高校・大学時代に読んでしまいました。

ご存知の方も多いかもしれませんが、彼女はローマ帝国時代のみならず、ローマ帝国のその後、ギリシア人の物語、ルネサンス期の歴史家マキャヴェリを取り上げた本などなど、あらゆる地域・時代に精通した歴史家といえます。もし書き口などが好きでしたら、ローマ帝国の物語だけではなく、様々な作品を手に取ってみてはいかがでしょうか?

2.皇帝たちの都ローマ-都市に刻まれた権力者像-

新書一冊ですが、前2世紀中頃のポエニ戦争終結前後から、紀元330年のコンスタンティノポリス遷都に至るまでの、ローマ史の主要部分をまとめて知ることができます。ローマ人の物語があまりにも多くて、ちょっと手が伸ばしにくいと考える方には、こちらの一冊が最もオススメですよ!何にせよ、ローマの歴史をザックリ学ぶための本であり、深く勉強したいのであれば、他の本も続けてよ読んでみるとオススメ。

著者は、古典考古学と美術史専攻の歴史学者ということもあり、都市計画や建造物などを詳細な情報に基づき、美術的な観点からも解説してくれているのが面白いところ

3.テルマエ・ロマエ

ここでちょっと趣の違う本を。映画化で日本中に有名になった漫画『テルマエ・ロマエ』です。ローマの温泉技師として働く主人公ルシウスが、ある日突然現代の日本にタイムスリップ。廃れた温泉旅館や動物園、一般家庭の風呂など、われわれ日本人(平たい顔族)の文化を吸収しながら、ローマのテルマエに新たな風を吹かせていきます。

コメディかつフィクションでありながらも、歴史的には非常に事実に基づいて作られており、ストーリーを楽しみながらローマ時代の歴史を学ぶことができるはずです。特にハドリアヌス帝時代に焦点が置かれていますので、ローマやティヴォリなどへの旅行を考えている方は是非。

映画版も是非

中世ヨーロッパ時代

4.海の都の物語

ローマ人の物語で有名な塩野七生ですが、実は先に執筆しているのはこちら。1982年にサントリー学芸賞、83年に菊池寛賞をこの本で受賞するなど、このシリーズをキッカケにして彼女自身が有名になっていったと言えます。

ヴェネツィアというと華やかなイメージがあります。もちろんそれに似合う地中海貿易で繁栄した時代などがありますが、それと同時に十字軍遠征では、他国を犠牲にし、自国の利益を守った国であることも事実。その辺りの実態や、ナポレオンに侵略されたヴェネツィアなど、ヴェネツィアやイタリアを訪れるなら知っておくべき事実や普遍性がたくさんちりばめられています。

5.中世シチリア王国

大学教授オススメの1冊。イタリアのかかとの先にあるシチリア島は、地中海文化の交流点。アラブやノルマン、スペイン、フランスなど、それぞれの時代に反映として、あらゆる文化に支配され、吸収し、独自の文化を築き上げてきました。

そのためか今日シチリアを旅行してみても、アラブらしい雰囲気を非常に受けた町では、なんだかイタリアらしい雰囲気とはやや違う教会や建築などを見ることができます。たった一つの島であるシチリア島。その歴史を読み解くことで、もちろんイタリアのことは学べるだけでなく、ヨーロッパ全体の歴史や、現代の背景も読み解くことができそうです。

【次ページ】近代と現代イタリア

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  • この記事を書いた人

編集者Y

1年間ローマに留学。マンマの家にホームステイをし、真のイタリア文化を身をもって体験。 観光学を専攻するために大学に通いつつも、大半の時間をローマっ子たちとの交流に費やす。 好きな街はタオルミーナとコモ。

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