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【体験記】花の都で過ごした3ヶ月。フィレンツェ語学留学を振り返って

更新日:

フィレンツェへの留学を終えて3カ月が経ちました。留学期間が他の編集員と比べて格段に短かった私には、まさに光陰矢の如し、あっという間の留学生活でした。

今では「もっと長くあの町に残っていたかった」と「もう一度戻りたい」という思いが押し寄せてきます。今回はそんな私の留学経験をここに紹介しておきますので、参考にしていただけたら幸いです。

目次

留学の概要

日本での職業

大学生

留学の種類

語学留学

滞在期間

2017年3月 - 2017年6月(約3か月)

滞在形式

シェアハウス

イタリア語学習歴

大学で3年間勉強し、休学して4年春学期から留学

留学の理由

なぜイタリアへ留学しようと思ったのか、その街を選んだ理由も合わせて教えてください

語学力への「焦り」

イタリアへの留学を決めた理由は、まず第一に、それが自分の専攻分野であるからです。しかし、それ以上に私の背中をぐいと押したのは「焦り」だったと思います。

イタリアへの初めての留学は、2015年に自身の通う大学のプログラムで経験し、トリノ大学に行きました。初めての海外渡航でもありましたし、それは貴重な体験になりましたが、まだイタリア語は初心者の域を出られませんでした。

「このままじゃ留学経験が足りないし、まだまだ物足りない」

そんな焦燥感に襲われて、思い切って大学を休学し、イタリアへの留学を決意しました。

フィレンツェという街

第二の留学先として選んだのはフィレンツェです。これは初めての留学をした時に、トリノまで北上する前にフィレンツェを訪れ、最も感動したことがその決め手となりました。

ドゥオーモのクーポラから眺めた、ティラミス色のフィレンツェの街と、響き渡る町中の教会の鐘の音は今でも思い出します。こんな街で暮らしながら勉強が出来たら…とその時からずっと考えていたのです。

加えて、フィレンツェはイタリアの中部にあって、他の都市へのアクセスが良好だったこともフィレンツェを選んだ理由の一つです。事実、ボローニャまでは30分、ピサやルッカへは1時間、ヴェネツィアやローマへは2時間と丁度いい位置にある街なのです。

留学中はできるだけこれらの近郊の都市を訪れることができればいいなと思っていました。

留学前のこと

留学前の期待・不安などを教えてください

不安

一度イタリアへの渡航を経験しており、かつ訪れた経験のある都市だったため、留学自体への不安はそこまで大きくありませんでした。しかし、初回とは異なり一人でのフライトと移動が必要だったこと、単純計算で初回の3倍の期間を外国で過ごすことに対してはかなり不安でした。

期待

一方で、期待感としては、美味しいトスカーナ料理と歴史ある建物に囲まれて生活することが楽しみで仕方がありませんでした。

留学前にしておいてよかったこと、しておけばよかったことを教えてください

しておいてよかったこと

留学前にしておいてよかったことは、第一に、イタリア語の文法は一通り頭に入れておいたことです。これを知っていれば、リスニングやスピーキングが不得意でも、自分から短く簡単な文章なら作ることができ、街中でもいざというときに役に立つからです。

第二に、大学主催のイタリア人留学生との交流会に何度か足を運び、コミュニケーションの練習をしていたことです。これら二つは留学前に行っておくことで、いわば「なんとか生き抜くための」最低限のイタリア語を身に付け、会話に慣れることができました。

しておくべきだったこと

一方で、しておくべきだったと思うのは、卒業論文執筆を見据えて、そのテーマになりそうな興味ある事柄に予め目をつけておくことでした。メディチ家、ルネサンス、共和国政治…フィレンツェには様々な歴史が詰まっているため、テーマならいくらでも探し出すことができます。

それに私は私費留学で語学学校への留学だったこともあり、積極的にアカデミックな分野をイタリア語で学べる機会を作り出しておくべきでした。

卒業論文にしたテーマは見つかりましたが、それらをしておけば、この留学もより充実したものになっていたかもしれません。

留学前に苦労したことがあれば教えてください

学習塾でアルバイトをしていたため、留学直前はかなり忙しくなってしまい、かなりドタバタしました。ビザを手に入れられたのは留学の3日前で、危うく予め購入していたフライトに、ビザの発行が間に合わなくなるところでした汗

それ以外には特に苦労したことはありませんでした。

留学中のこと

イタリア・フィレンツェはいかがでしたか?

フィレンツェに到着したのは夕方でかなり日も落ちており、なかなか契約していたアパートにも入れず不安でした。ですが入国翌日、青空に向かってそびえたつドゥオーモのクーポラを見て、フィレンツェに戻ってきた実感と安心感が湧いてきました。

街中の石畳の道を歩いたり、中心街に残る中世の建造物を見上げたりすると、まるで自分が500年前にタイムスリップしてしまったかのような錯覚に陥りました。

シェアハウスの経験はいかがでしたか?

設備などについて

部屋の設備に対して、これといった不満はありませんでした。

キッチンとトイレ・洗面所が共用とはいえ、ドゥオーモやアカデミア美術館が徒歩圏内にありながら、500ユーロ以下に収めることができ、大変満足でした。

一方で、大家さん、住人共にすべて日本人だったため、残念ながら家にいるときにはイタリア語を使う機会は殆どありませんでした。

シェアハウスでの人間関係

より大変だったのは、同居している日本人女性が極度のヒステリー持ち・男性嫌い・神経質と三拍子揃っており、かなり窮屈な生活を強いられた場面もあったということです。

こればかりは選べませんし、どうしようもないことでしたので、「世の中にはいろいろな人がいる」ということで、いい人生経験になったということにしています。

楽しかったことなどを教えてください。

語学学校の授業やアクティビティで、友人たちと遊んだりパーティーをしたりしたことは本当に楽しかったです。お互いの国の習慣や迷信についてイタリア語で紹介し合ったことがとても印象に残っています。

何より楽しかったのは、近所のトラットリアに足繁く通い、お店の人たちとおしゃべりをして仲良くなれたということです。

観光地として有名なため、お店の人々がフレンドリーなのは当たり前かと思われるかもしれませんが、何度も通うとそれ以上の関係になることができるのです。

向こうが私を見かけると「今日の授業はどうだった?」「試験は大丈夫なのかい?」と話しかけてきてくれて、嬉しいだけではなく、自然と会話の練習にもなりました。挙げ句の果てには、毎回おまけをしてくれるくらい親密になれました。

フィレンツェで最も美味しいと信じるステーキ店をそのコネで見つけられたことは、留学中に得た最大の成果のうちの一つといっても過言ではないかもしれません(笑)

苦労したこと・失敗談などがあれば教えてください。

授業で言いたいことが言えないことは日常茶飯事で、そういうことがある度に大変苦労しました。しかし、思いやりのある先生とクラスメートたちのおかげでそこまで苦しくはなかったですし、それを糧に勉強を続けることができました。

ただ、風邪をひいて高熱を出した時には、非常に心細く恐ろしい思いをしました。持ってきた薬が効いた感覚もなく、それがさらに不安を呼んで本当に怖かったです。

痛む頭と倦怠感を抱えて見つけた薬局に行くと「ごめんなさいね、ここには石鹸や香水しか置いてないの…」と言われ、やっとのことで薬局で風邪薬を手に入れることができました。

1人部屋で高熱で苦しんだ時には大袈裟ですが死ぬかと思いましたが、その時ほどイタリア語を必死になって使った経験はありませんでした。

そして前述の通り、常に悩みの種であったのは、シェアハウスにいたヒステリー持ちの日本人女性です。

せっかく憧れのフィレンツェに来たのに、なぜ日本人に楽しい留学生活を妨げられなければならないのかと理不尽に思わずにはいられませんでした。自分に非がないことが明らかなら、堂々として毅然とした態度を保つことが大切だとも学びましたね。笑

また、何度か人種差別的な扱いを受けたこともあり、辛く感じることも何度かありました。

夜中に近所の道を歩いていた時に、たむろしていた少年の一団に「黄色いサルがいるぞ!くたばれ!」と罵声を浴びせられたこともありました。

留学中しておけばよかったことがあれば教えてください。

前述した通り、アカデミックな分野の勉強を深くしておけばよかったと思います。

語学学校に通ってはいたため、イタリア語の能力は向上しましたし、CILS(伊政府公認外国人向けイタリア語能力試験)に合格することはできました。

しかし、自分が興味を持っていた歴史・芸術の分野については、浅い知識しか身につけることができなかったことは今でも悔やまれます。言語習得だけではなく、そういう勉強にも積極的に顔を突っ込んでいくべきだったと思いました。

留学後のこと

あなたが思う留学の成果(学問や語学的な意味)を教えてください。

CILSというイタリア語の能力を証明する資格を取得できたことは留学の成果の一つです。日本の大学で勉強していると、講義やアルバイトなどもあって、資格の取得まで手を伸ばせないことが多いのではと思います。

CILSには面接も含まれているため、スピーキング力の落ちない留学中のうちに受験しておいてよかったと感じています。イタリア語を仕事で使うかどうかは未定ですが、専攻していた言語の能力を証明するものとして役に立てば嬉しいです。

また、語学学校で開講されていた美術の授業の勉強にはかなり力を入れていました。そのため、建造物の建築様式やその代表例と美術作品の基礎的な知識を身につけることができたとは思います。

あなたが思う留学で得た力(生活や経験で得たもの)を教えてください。

第一に、自分なりのつらい経験を重ねて、度胸と忍耐強さを手に入れた気がします。分からないことがあれば、自分から何か行動しなければ、何もできなかったです。

もともと気が小さくて臆病者な私にとって、見知らぬ人に道を尋ねたり、スーパーで果物の買い方を聞くことですら大きな一歩でした。

そういったことを強制的に行わなければならない事態に何度も遭遇して、ある程度の度胸を身につけることができたと思います。

第二に、社交性と積極性を磨くことができ、前よりも優しく寛容になれたと思います。

語学学校の友人たちとの付き合いをする中で、とにかく会話をする機会は豊富にあり、当初は慣れてもいなかったので戸惑いました。そのうちに会話のリズムに乗れるようになってきて、彼らと話すことがより楽しくなりました。

最終的には、初対面の人々とお酒を酌み交わしつつ、ダーツで勝負ができるくらいの社交性と積極性を身につけることができました。そして、人種差別的な苦い経験や理不尽な経験を通して、それらを反面教師にすることで、前よりももっと寛容に、かつ優しくなることができました。

自分が感じたような嫌悪感を他の人には感じてほしくないと思えたことは、自分の性格に少なからぬ影響を与えたと信じています。

今後したいことを教えてください。

今後は、イタリア語の能力が落ちてしまわないように、引き続き勉強を続けていきたいと考えています。それと同時に、イタリア語で話す「中身」の充実を図りたいと思っています。

そのために、語学学校の授業で学んだ芸術・美術の勉強を進め、かつ卒業論文のテーマをこれから固めていきたいです。就職活動のことも考えつつ、とにかくこの留学を無駄にしない生活を送ることが目標です。

さいごに

イタリア留学を勧めますか?またその理由も教えてください。

留学というと、やはり英語圏を思い浮かべる人のほうが断然多いかと思います。アメリカ、オーストラリア、カナダなど、私の友人にも英語圏への留学を経験した人が大勢いるのが事実です。

ですが、他記事でも紹介しているように、イタリアは日本とのつながりが意外にも深い国といえます。フィレンツェ以外の都市に対しても、予想だにしなかった魅力を感じ、訪れたいと感じる日本の方も多いのではないかと思います。

そんな時は、思い切ってイタリア行きの航空券のチケットとスーツケースを持って空港に行きましょう!

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  • この記事を書いた人

編集者R

2015年9月に初めてイタリアへ。その後フィレンツェに留学し、近所のレストランのおじさんと仲良くなりながら、古都での生活を謳歌する。 好きな都市はフィレンツェとジェノヴァ。

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