田舎で極旨ピッツァ!三浦半島の隠れ名店・レストラン ミウラーゼを徹底解剖

田舎で極旨ピッツァ!三浦半島の隠れ名店・レストラン ミウラーゼを徹底解剖

ゆうさん

学生時代にローマ・サピエンツァ大学に留学し、シチリア出身マンマが統べる大家族にてホームステイ。今は日系企業で国際提供業務に従事する社会人3年目。イタリアで仕事をする機会を細々と狙っています。サザンオールスターズとサンドウィッチマンが大好き。

紹介して欲しいお店、ゆるく募集

BUONO! ITALIAは、紹介して欲しいイタリア料理屋さん・イタリア食材店を募集しています!詳細はページの最下部より...。

地産地消のイタリアン

皆さんはどんな時にイタリアンを食べますか?パスタやピッツァなどは多くの日本人が好きで、何かと外食時はイタリアンを食べる方が多いかもしれません。そして、美味しいイタリアンを食べる、となるとやはり都心などに行かないと難しいというのが現実だと思われているかもしれません。

ですが、なんと神奈川県の片田舎である三浦半島に、イタリアで修行したシェフが営むレストランがあります。本記事ではその魅力をご紹介いたします。

レストラン ミウラーゼを徹底解剖

入店のキッカケ

入店のキッカケは、「近所にできた初のイタリアンだったから」です。

私が現在三浦半島の片田舎に住んでいます。三浦半島といえば、マグロやキャベツなどの野菜しかない、というのが正直なところです。葉山などの「三浦半島のオシャレゾーン」に行けば、かなり多くのイタリアンがありますが、横須賀市の長井となると、そういったオシャレな雰囲気のお店がほぼないのが現状でした。

そんな中、長井という近所にイタリアンレストランがオープンしたという噂を聞きました。イタリアに留学していた私としては、「近所にイタリアンなんて是非行ってみたい!」という風に考えたわけです。

そこで家族と相談し、ディナータイムに訪れることになりました。

店の雰囲気

外観

長井の細い住宅街の中にあり、車だと通り過ぎてしまいそうな、非常にこじんまりとしたお店です。「地場ものあります」の旗があり、三浦半島でとれた野菜やお肉を使った料理が食べられるお店のようです。

また、外からはピッツァを焼くための窯も見ることができます。

内装・テーブル

とてもかわいい内装です!小さなレストランですが、イタリアらしさに溢れ、非常にかわいい!イタリア南部の特産品である陶器のお皿や、肖像画、イタリアの新聞などが素敵です。私が留学中に訪れたチヴィタ・ディ・バニョレージョにあるトラットリアも、こんな感じだったなと思い出しました。

ちなみに、この写真上部のイタリア語は「三浦半島の食材だけを使ってつくったイタリア料理。これが"イタリアン・ミウラーゼ"スタイルです。」と書かれています。

席は、テーブル席が4つ、カウンター席が1例になっています。

ミウラーゼのオススメ料理!

ミウラーゼの魅力はなんといっても、三浦半島産の野菜やお肉などを使って調理される、地産地消のイタリア料理です。常に新鮮な素材を活かした料理が食べられる上、高級食材であっても、リーズナブルなお値段で楽しむことができるのが特徴です。

そして、イタリアのトリノ近郊の町で修行されたオーナーが、イタリアンと三浦半島の素材をかけあわせた最高の料理を提供します。

【三浦半島野菜とは】

神奈川県南部にある三浦半島。その温暖な気候を活かし、大正時代から積極的な野菜の栽培・出荷が行われてきました。特に「三浦大根」や「早生キャベツ」が有名です。

現在のような、やわらかいキャベツは、昭和41年に三浦市で「金的」という品種が栽培され、これが早春キャベツの最初となりました。現在、つくられている「金春(きんしゅん)」という品種が導入されたのは昭和52年です。

三浦半島・横須賀での歴史 JA横須賀葉山

現在私たちが食べるキャベツの祖である「早春キャベツ」が生まれた三浦半島。その他にもカボチャやトマトなど様々な絶品野菜が栽培されている、神奈川県の一大や再生産地が三浦なのです。

ピッツァ・マルゲリータ

「散々野菜の話をした後に、ピッツァかよ!」と思わるかもしれませんが、このお店で、一番頼むべき料理は、間違いなくピッツァ・マルゲリータです。三浦半島・葉山産の薪を使ってサッと石窯で焼かれたピッツァは真ん中から耳までモッチモチ!また、ただ甘いだけでなく、ほのかなトマトの甘酸っぱさが感じられるのも特徴的です。

私自身、舌にそれほど自信があるわけではありませんが、ローマ留学中には、ナポリピッツァを含む様々なピッツァを各地で食べまくってきました。そんな歴戦のピッツァたちと比べても、レストラン・ミウラーゼのピッツァは、全く負けていません。

日本でも東京で色々とピッツァを食べましたが、それよりも全然美味しかったと思います。家の近所でこのクオリティのピッツァに出会えたこと、それだけで幸せです。

ちなみに、レストラン・ミウラーゼでは、季節の野菜に合わせてランチ・ディナー両方で様々なピッツァを提供しています。秋に訪れた時には、「ゴルゴンゾーラとバジルのピッツァ」春には「スナップエンドウ、インゲン、絹さや、筍とスモークベーコンのピッツァ」と「新ニンニク、芽、新玉ねぎ、唐辛子、トマトソースのピッツァ」を頂きました。

地元素材を使った旬のアンティパスト

季節ごとに替わるアンティパストは、バリエーションが豊富でどれも色鮮やかです。また、ほぼ全て三浦半島でとれたものを使っています。

私が秋に訪れた際に、一番美味しいと感じたのが、サルシッチャです。サルシッチャとはイタリア語でソーセージという意味。ですが私たちが普段食べるソーセージとはかなり異なり、あらびきのお肉による弾力ある食感、一本が大きく食べごたえがあることなどが特徴です。

サルシッチャと野菜のビネガーマリネ

このどちらかというと味の濃い強烈なサルシッチャと、野菜のビネガーの優しさが見事にマッチしていました。

その他にもイカ焼きと野菜のビネガーマリネや、地豚ベーコンとタンのスモークスライスなど、食欲をそそるアンティパストがたくさんありました。シェアすれば、色々な種類のものが食べられると思います。

イカ焼きとビネガーマリネ

また、ちょっとだけ高級路線のアンティパストになりますが、「葉山牛のタンの石焼き」という料理もあります。こちらは三浦半島を代表するA4ランク牛である、三浦葉山牛という牛のタンのステーキです。アツアツの石の上で焼けるため、自分の好きな焼き加減で食べることができます。

葉山牛タンのステーキ

こちらのお味はまさに絶品。こりこりとしたタンの食感だけでなく、噛めば噛むほどジューシーな肉汁が口の中に広がります。タンでここまでジューシーなものは、あまり食べたことがありません。

【三浦葉山牛とは】

三浦葉山牛とは、三浦半島で生産された黒毛和牛の総称で「三浦半島酪農組合連合会」の会員が優秀な和牛の血統を選択し、特有の肥育技術をもって1頭1頭丹精こめて育てた和牛のことを指します。かながわブランドにも指定されたこの三浦葉山牛は、A5ランクとして格付けされる牛もいるなど、高級牛としてよく知られています。

忘れずに食べたいドルチェ

さて、ここまではお料理の話でしたが、デザートも忘れずに食べて欲しいです。ミウラーゼのドルチェの中で私が本当に美味しいと感じるのがジェラートです。

秋に訪れた際は、サツマイモのジェラートを食べたのですが、これまで食べたことのない非常に濃厚な味で、やみつきになってしまいました。また春に食べた苺のジェラートは、苺の甘さがストレートに伝わってくるものでした。特にこの苺は、三浦半島の中でも一番の苺農家さんから仕入れたものを使っており、オーナーのこだわりが垣間見えます。

苺のジェラート

知っておきたい情報

ランチセットがある

レストラン・ミウラーゼには、季節に合わせたランチメニューが用意されています。ディナーでは少しお高いと思う方も、ランチであれば、美味しいイタリアンを安く食べれると思います(定休日や臨時休業日などは、訪れる前に必ず確認しておいてくださいね)。

駐車場は1台のみ

レストラン・ミウラーゼが持つ駐車場は、一台のみです。そのため、近くのコインパーキングに泊めるか、徒歩などでアクセスするか、近くの商業施設(すかなごっそなど)の買い物ついでの訪れるかが良いと思います。

公式Facebookも要チェック!

月に数回のペースで更新されているレストラン・ミウラーゼの公式Facebookページ。新鮮な食材へのこだわりが伝わってくる野菜や料理の写真、美味しそうなジェラートがつくられている動画、休業日情報などが記載されています。

タカトシの番組に出演

こちらはタダの豆知識です(笑)タカアンドトシと温水洋一さんが毎週土曜日出演する「ぶらぶらサタデー」において、2016年にミウラーゼも紹介されています。

オーナーがとってもイイ人

以前訪れた際、私がローマに留学していた話をすると、イタリア話でかなり盛り上がりました。話していて感じたのがオーナーの気さくさと人の良さ。「もっと多くの人にミウラーゼを知ってほしい!」という思いから、私も今この記事を執筆しています。

さいごに

いかがでしたか?三浦半島の長井という田舎にあるレストラン・ミウラーゼ。きっと思ってもいないような絶品イタリアンに巡り合えるはずです。三崎をおとずれる方のほぼ全てが通る国道134号線沿いにあるので、観光の行き・帰りにもオススメ。

皆さんもレストラン・ミウラーゼで、三浦半島の食材に舌鼓を打ちながら、素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

【店舗情報】

店名

イタリアン・ミウラーゼ

住所

神奈川県 横須賀市長井 1丁目17-16

アクセス

京急バス・バス停長井から徒歩3分。

連絡先

046-884-8403

開店時間・定休日

 11:00~14:00 17:00~20:00,LO19:00(月曜火曜定休。その他臨時休業あり。)

予算

 ランチ:1,000-1,600円、ディナー:2,000-4,000円程度

食べログ

https://tabelog.com

SNS

Facebook

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ミウラーゼさんは、家が近所だったこともあり、たまたま自分で見つけたお店で、大好きになりました。ご夫婦で経営されており、こぢんまりしていますが、味は最高。それ以来、ミウラーゼには定期的に通っています。

そして、この経験から、こういった店をミウラーゼ以外にも探したいですし、発信できたらなぁと思っています。なかなかイタリア本土へ遊びに行けない状況で、こうした店を少しずつ探していくことが、私の楽しみになっています。

ですから、「ウチに遊びに来て!」「ウチの○○は絶品だよ!」などフランクな感じでオーケーですので、もしよろしければお声がけください!お店のオーナーさんでも、ファンの方でもオーケーです。どこにでもいそうな20代の男性がふらっと遊びに行くかもしれません(笑)

     

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