留学前のあれこれを解決しよう!
留学前の準備において、何かと悩みや不安は大きいはず。特にイタリアともなれば、英語圏留学に比べれば情報も少なく、分散されているため、なかなか正確な情報収集が難しいところ。私たちBUONO!ITALIAも、そんな現状を変えるために、留学に関する様々な記事を執筆してまいりました。
ですが、誰もが私たちのように大学でイタリア語を勉強していたり、20代という若い時期の留学をしたりということではありません。そこで、イタリアへの留学を考えている方なら、きっと誰にでも役に立つ書籍を10冊まとめてみました!
続きを見るBUONO! ITALIA式 イタリア留学を成功させる4STEP
読んでおくといい書籍10冊
1.Study in Italy
やっと登場したイタリア留学の「The決定版」です。地球の歩き方が「イタリア留学専門雑誌」を刊行していた時期から15年が経ち、その間イタリア留学に特化した雑誌はなかなか誕生しませんでした。
本雑誌では、それぞれの街に合わせた特徴を、たくさんの写真などとともに説明するだけではなく、それぞれの分野でイタリアを目指した、イタリア留学体験記や、語学学校のPRなどもあります。
イタリア留学を考えている人であれば、そして留学を既に終えた私のような人でも、楽しんで夢を膨らませることのできる一冊です。
2.留学とホームステイのイタリア語
私はローマで1年間ホームステイをしていたのですが、やはり外出先で使うイタリア語、友達と使うイタリア語とは、使う言葉の性質がやや違ったりします。何より学生ルームシェアと違うのは、一緒に住む人がイタリア語のネイティブであることが多いという点。
あらゆる場面で様々な単語や言い回しを使う上、私たちが「A(単語名)ってどうゆう意味?」と聞いても「え!AはAよ!」と詳しく説明してくれなかったり(笑)イタリア語の参考書はあっても、こういったイタリア留学におけるより実践的な書籍はあまりないので、是非オススメしたい一冊です。
留学をしたい人向けの資料編や、トラブル時のシチュエーション解説、ネット検索において役に立つ言い回しなど、ホームステイのあれこれがほぼ全て紹介されています。
3.手紙・メールのイタリア語
「人に向けて書く」という行為全般において対応した優れものです。いわゆる手紙やメールなどのオフィシャルから、SNSやLINEのようなサービスにおけるメッセージなどのカジュアルにまで、細かな言及がなされています。
留学中は、大学教授にメールを送ってアポを設定してもらったり、書類がいつまでも届かないから市役所にメールを送ったりすることが、人によっては多くあります。
特に若い方はWhatsappなどのSNSのイタリア式活用術、やりとり方法に精通しておくことは、コミュニケーションにおける快適さを得る重要な要素です。まさに現代式の書籍と言えるでしょう。
4.3人子連れイタリア留学記
専門学生や大学生のような若者ではなく、歳を重ねてからイタリア留学を検討されている方にオススメ。
著者の萱沼さんは、偶然留学支援サイトで「子連れで留学したい方へ」という一文を発見し、「そんなことってできるの?」と驚き、疑い、そして夢見るようになっていきます。この時、長男は4歳で長女は2歳。勧められたのはBagno di Romagnaという親子留学向けの町。
そこで母と子どもの奮闘が始まります!どんな時でも、子どもとの愛を忘れない母の姿に、心温まるに違いありません。
5.日本人が知りたい、イタリア人の当たり前
日伊学院や大学講義などで活躍するアンドレア・フィオレッティ氏と朝比奈佳尉氏による一冊。
50つのイタリア語のダイアログ(和訳つき)と、100の質問から構成されていて、イタリアのことに詳しくなれるだけでなく、イタリア語の勉強までできてしまう優れもの。文化や社会をイタリア語でも勉強できるという点で、画期的な一冊です。
内容は「どんな番組が見られているの?」「どこからが北イタリアで南イタリア?」「イタリア人は時間に遅れるのが当たり前?」など、興味を惹かれるテーマが盛りだくさん。
続きを見る価値観の違い?私がイタリア人は時間にルーズではないと思う理由
6.イタリアを知るための62章
イタリアについて、最もシンプルに知識を深めることができます。読みやすい内容ですが、著者は誰もがイタリアの中世や現代などのプロの専門家たち。
「イタリアといえば?」と聞かれて、料理、アート、ファッション、カルチョ、マンマ、といったイメージが浮かぶ方にオススメです。
あまりイタリアに対して単一的な見方をしすぎると、留学中にギャップに面食らうこともあります。この書籍は、いい意味であなたの期待を裏切り、きっとこれまで知らなかった知識をもたらしてくれるはずですから。
ちなみに、歴史についてもう少し詳しく知りたい方は、2017年12月10日に発売されたばかりの「イタリアの歴史を知るための50章」が最適です。
7.イタリア文化 55のキーワード
イタリア文学の研究者・和田忠彦教授が監修。イタリアの文化的要素をあらゆる視点から捉えることを目指す一冊。
内容自体は決して「初心者向け」ではなく、ある程度イタリアのことを知っている人、そしてさらに自分の興味関心を広げていきたいと考えている人に最適です。
8.ねじ曲げられた「イタリア料理」
本サイトでは、「Made in Italyの崩壊」と題した記事をいくつか記してきました。
だからこそ、この書籍にはいくつも共感できる点がありました。私たちが今日よく知るイタリア料理。それに対して抱く幻想が、読み進めるごとに次々と壊されていきます。
イタリアというのは、どうしてもステレオタイプ的に語られてしまうことが多い国。事前にこのような情報を持っておくことも大切でしょう。
9.参考書一冊
イタリアに住み始めてからは、机の上だけでなく、日常全てでイタリア語を勉強するチャンスがやってきます。ですが、日常生活を送る上で、これまでになかった疑問がどんどん生まれてくるものです。
「あれ、何で今コイツは接続法使ったんだ?」「ちょっと難しい表現使いたいと思えるくらい話せるレベルになったのに、今度は逆に文法忘れちゃった」などなど、意外と留学前に勉強した参考書があると、基本に立ち返ることができます。
日頃から愛用できる参考書を一冊持っておき、それを留学先にも持っていき、定期的に確認すると良いでしょう。
お気に入りの参考書をお持ちでない方は、「留学経験者直伝!イタリア語学習に役立つ参考書徹底解説(初・中級編)」の記事を読んでいただければと思います。
10.イタリア留学フェアの雑誌
毎年東京と大阪のイタリア文化会館にて開催される、「イタリア留学フェア」。その際に配布されるガイドブックも、イタリア留学について検討する際に非常に分かりやすく、オススメです。
こちらは非売品ですので、是非年に一回のチャンスを逃さず、訪れてくださいね。留学フェアに関する詳細は「今年もスゴイぞ!11月のイタリア留学フェアを120%楽しむ10のポイント」の記事でご覧ください!
さいごに
いかがでしたか?既に読んだことがある書籍もあれば、そうでないものもあるでしょう。留学前は、ただ語学を勉強しておけばいいわけではありません。国の文化について多角的な側面から知見を深めておくことは、留学時の一層の成長に繋がるはずです。
紹介した書籍を読んでいただいた後で、、イタリアのことをもっと深くしっていただけたら、私たちとしては嬉しい限りです。