ローマ大学との手続き
前回の続きです。
前回は、日本の大学を通して行う作業について説明しました。そして今日はローマ大学に留学する際に、具体的にどのような手順を踏んでいくのかを説明します。
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ローマ大学のホームページを参考にすると、日本の大学は全てBilateral Agreementsと呼ばれる「交換留学生」としての扱いを受けます。これは、ヨーロッパなどを中心に普及しているエラスムス留学制度とはやや異なりますが、私たちにとっては何の影響もありません。
日本の大学に通う私たちは、このBilateral Agreements用のページを最初に利用することになるかと思いますが、このページは恐らく毎年使いまわしのはずですので、いつでも活用できるかと思います。
登録は曖昧
これによると、秋からの授業に参加するためには4/30までに登録を済ませなければならないと書かれていましたが、私の大学に申請のメールを送ってきたのは5月頭でした。かなり適当です。既に大学間での学生派遣に関しての申請は済んでいるはずなので、とにかく重要なことは根気強く待ったり、大学の教授に催促のメールを送ったりすることでしょう。
また、日本の大学で派遣留学協定を結んでいるのは、ホームページから確認する限り、東北大学・上智大学・お茶の水大学・東京大学・神戸大学・早稲田大学・東京外国語大学となっていました(記載順)。
必要書類の提出
時期:留学の約5ヶ月前(2016/4〜5)
ローマ大学は他の大学に比べても資料が多く、手続きはかなり面倒くさいと言えるでしょう。ですが、ここでたくさんの資料を提出し終えれば、まずは大丈夫なはずです。
まずはローマ大学側から求められた資料を用意(ページにもメールにも説明あり)してメールに添付、送信しましょう。これがかなり多いので、順番に説明していきます。
1.在学証明書
今あなたが大学に在学していることの証明書
2.成績証明書
大学での過去の成績評価が掲載された証明書
3.履歴書(CV)
過去の経歴です。書くことが無くて困りました。中学から大学まで書いておきました。アルバイトも入れました。書き方は、英語圏大学留学者向けのものがネットにあふれているので、それを参考にしましょう。
4.志望動機書(Motivation Letter)
なぜローマ大学を選んだのか、ここで何をしたいかについても書く必要があります。
5.推薦状(Recommendation)
ローマ大学に行くに当たって、大学の担当教官から推薦書を書いてもらう必要があります。私の大学の場合、ゼミの先生にお願いすることになりました。自分だけの作業で完結させることができないので、なるべく早く作業を進めておくことをオススメします。大学からのハンコも必要です。
6.登録書(Student Application)
自分の個人情報などを記載します。
7.履修登録書(Faculty Topics)
自分がどの授業を取るのかについての資料。Learning Agreementとも呼ばれます。シラバスを確認しながら、授業を選んでいきます。
私はかなり適当に選びました。この時の授業によって自分が派遣される学部が変わるのですが、私たち留学生はあらゆる授業を受講することができるので、そこまで深く気にする必要はありません。こちらは、ローマ大学の責任教官の方にサインしてもらいます。
8.パスポートのコピー
パスポートのコピーです。カラーでなくても良いです。
具体的な準備などは、このページにすべて記載されていました。これを読んでおけば、さらに詳しいことが分かるはずです。
以上を添付して送ると、さらなる情報は6月初めに送ります。との返信がありました。
パーソナルページへログイン
時期:留学約3か月前(2016/6)
返信は6月の中ごろに届きました。メールに添付されているURLから、自分のメールアドレスと記載されているパスワードを使ってログインします。ちなみに私の時は、先方がパスワードを送り忘れたため、再送をお願いしたところ、3日後くらいになってパスワードが届きました。根気が必要です(笑)
ログインすると既に入学許可証があるはずなので、一応確認しておきましょう。これがあれば何かと一安心です!入学許可証は個人情報満載のため、ここでは割愛させていただきます。
登録書(Register Form)の送付
時期:2016/6
入学許可証が見つかったら、今度は登録書を記入します。まずはパソコン上での作業が必要になります。先ほどとは違うもう一つのURLからログインし、必要情報を記載していきます。担当教員の電話番号やイタリア語・英語の成績など、これまでよりも突っ込んだ内容を記載する必要があるので注意です。
以上を書き終えたら、書いた内容が登録されたPDFをダウンロードすることができるので、印刷します。こちらも、教員や大学からハンコ等が必要になるので、少し時間がかかるかもしれません。全て終わったら、送付し返します。
必要情報の添付
時期:2016/6~9
先ほど入学許可証をチェックしたURLに再度ログインします。今度はUploard Documentsに進んでください。すると色々と提出しなければならないところがあるのが分かると思います。こちらはメールで送るのではなく、ファイルをこのページに添付していきます。
ちなみに、ここで提出するものは、新しいもの、これまでに既に提出したものと多岐に渡ります。
1.飛行機の搭乗券
飛行機のチケットを添付します。恐らくeチケットを送ればよいのではないでしょうか。
2.ビザ
在日本イタリア大使館から受け取った、就学ビザを添付します。
3.履修登録用紙(Learning Agreement)
Learning Agreementsが最もめんどくさいです。2016年度から追加されました。責任者の名前や電話番号だけでなく、自分が受講する授業に関しての単位(Credits)を計算して算出しなければなりません。
本当にめんどくさくてわけがわからなかったので、私は分かるところだけ適当に書いて提出しましたが、特に問題はありませんでした。
4.証明写真
学生証に使うもので、大きなに指示があるので、注意してください。遅くなってしまうと学生証の発行も延びてしまうようなので、なるべく早い方がいいかもしれません。
※写真は学生証に使うと記載されていましたが、実際に受け取った学生証には写真はありませんでした。果たして何の意味があったのかはよくわかりません。
また、これまでに提出した、成績証明書・履歴書・推薦状・パスポートはここでも提出します。以上を出国までに添付しておきましょう。
追加情報その1
時期:2016/7
その後、ローマ大学からはこんなメールが。
1.タックスナンバー(日本にはない、納税者番号のこと)の割り当てにビザが必要なので、ビザを受け取ったらなるべく早くメールを送るように。
※タックスナンバーについては、申請以前にも日本で番号を知ることができます。
2.住居に関してはローマ大学が斡旋してくれるものがあるので、その中から選んでも良い。どのような住居があるか、実際にPDFで送られてきました。その中から気に入ったものがあれば、なるべく早く連絡して、取り置きをするようにしましょう。
3.授業は9月最終週〜12月まで。9月最終週までには少なくともローマに着いていて欲しい。
4.テスト期間は1〜2月の間。
5.留学生のウェルカムデーが複数回設定されているので、もしよかったら来て欲しい。
追加情報その2
時期:2016/9
9月の留学直前になると、再び大学から連絡が届きます。内容は
ウェルカムデーの日程が決定したので、是非来てほしい(滞在許可証等の書き方や交流会など)
留学生向けのイタリア語の授業のクラス分けを行うので、指定日時に来てほしい
というものでした。私はウェルカムデーに関しては行っていないのでわからないです。クラス分けに関しては、難しい試験などがあるわけではなく、担当教員と話しながら自分の言語のレベルを決めていく、という簡単なものです。
さいごに
現時点で進められる手続きは、以上になります。随時更新をしていきますので、ローマ大学への留学を考えている方は、チェックをお忘れなく!