エミリア・ロマーニャ州の都市リミニを徹底解剖
アドリア海沿岸のリゾート地リミニ。古代ローマの時代からフラミニオ街道とエミリア街道が交差する軍事的にも重要な交通の要であった場所。
また、夏のリミニの砂浜には、カラフルなビーチパラソルが並び、カラッとした暑さと青い海がどこまでも広がり、街中が開放的な雰囲気に包まれます。
ここでは、そんなリミニの観光スポットを6つに分けてご紹介していきます。
1.ロング・ビーチ
夏のリミニと言えばビーチ。砂浜は、海水浴やビーチバレーを楽しむ人々で賑わっています。また、ビーチ沿いには、バールやレストランが立ち並び、観覧車もあり、夏のバカンスを満喫できます。
海岸沿いに続く長い遊歩道には、水着姿でのんびりと散歩しているカップルや家族連れ、4人乗りのレンタル自転車や電動キックスケーターで走りぬける若者たちなどの姿が見受けられます。イタリア国内外から訪れた海水浴客たちでリミニの夏のビーチはとても賑やかです。
なお、電動キックスケーターは、その場でレンタルできるようで遊歩道の端などに並べて置かれています。
また、ビーチ近くのホテルに宿泊した場合は、ホテルが契約しているビーチでパラソルやビーチチェアーなどを借りられるということです。さらに、ホテルによっては、浜辺のレストランで海を眺めながら食事を摂ることもできるようです。
夜は、生バンドの演奏やDJが曲をかけるレストランやパブ、ライトアップされたビーチなど昼間とは違った雰囲気を味わえます。
もちろん、ビーチ近くのメイン・ストリートには様々なタイプのショップが軒を連ねており、ショッピングも十分に楽しめます。また、日によっては、出店も並んでいるようです。
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2.フェリーニ公園
そんな賑やかなビーチのそばにフェリーニ公園があります。リミニ生まれの世界的な映画監督であるフェデリコ・フェリーニの名を冠したこの公園には、大きなカメラのオブジェが置かれています。
よく手入れされた緑が茂るこの公園内を散歩している観光客や地元住民らの姿が昼夜を問わず見受けられます。
3.アウグストゥスの凱旋門
ビーチを少し離れて町の中心地に行くと、歴史ある建造物が色々とあります。トレ・マルティーニ広場から少し歩いたところには、ローマ帝国の初代皇帝であるアウグストゥスを讃えて紀元前27年に建てられたアウグストゥスの凱旋門があります。
また、この堂々とした凱旋門近くのトレ・マルティーニ広場にはジュリアス・シーザー像が置かれています。
4.ティベリウスの橋
古代ローマに関して、リミニにはさらにティベリウスの橋があります。ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥス時代の紀元14年に建設に着手し、皇帝ティベリウス時代の21年に完成したということです。
この橋は、今でも使用されており、日々、橋の上を人や車が行き来しています。
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5.マラテスタ聖堂
リミニの領主であったシジスモンド・パンドルフォ・マラテスタが、1450年にもともとここにあった教会の改修に着手して作ったマテラスタ聖堂。
ただし、リミニ観光協会のサイトによると、1460年に教皇との政治的対立のためにシジスモンドが財政的基盤を失ってしまい、建設は中断されたということです。
そのためレオン・バッティスタ・アルベルティが設計した外観はクーポラ型の丸天井になる予定だったのが、未完成のままで終わってしまったということです。
聖堂内部には、シジスモンドと彼の妻イゾッタの墓があり、また、ジョットが1312年に描いた十字架やピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画「聖シジスモンドの前にひざまずくシジスモンド・マラテスタ」などを鑑賞できるようです。
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6.シジスモンド城
1432年から1468年までリミニの領主であったシジスモンド・パンドルフォ・マラテスタの住居であり要塞であったシジスモンド城。
シジスモンドが居を構えた城塞として、権力と覇権を周囲に見せつけるためにも1437年に建設に着手したということです。シジスモンドは、1468年10月7日にこの城で息を引き取ったそうです。
さいごに
ビーチもあり、歴史的建造物もある魅力的な町リミニ。海水浴をしたり、街歩きをしたりしながら、ゆっくりとした休暇をリミニで過ごしてみるのも良いかもしれません。
また、リミニ駅前のバスターミナルからサンマリノ共和国行きのバスが出ており、近隣の都市へのアクセスも便利ですので、リミニを拠点としたイタリア観光を考えてみるのも面白いかもしれません。
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