今日お話するのはイタリアの料理屋さん事情。ガイドブックなどを見てみると、料理屋さんにも様々な名前があるはず。リストランテやトラットリア、ピッツェリアなどなど、「どれがどれだかわからない!」ということにならないように、それぞれの違いについて説明してみます。
イタリアの飲食店6つの見分け方
1.リストランテ(Ristorante)
1つ目に紹介するリストランテ(Ristorante)は、私たちがイメージする「一般的な」レストラン。もともとは高級レストランをのみをリストランテと呼んでいましたが、現在は少しカジュアルな料理屋でもリストランテと書かれているところはけっこう多いです。そのため、事前にお店の雰囲気などを確認してから、服装などを決めた方がいいかも!
日本のガイドブックに載っている店は、もちろんリストランテが多いです。
2.トラットリア(Trattoria)
2つ目に紹介するのは、トラットリア(Trattoria)。リストランテよりは高級感はありませんが、前菜からメインまでのフルコースがあることが特徴です。
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また、「トラットリア」という名前でもけっこう値が張るお店もあるため、一概に名前だけでくくることができないのが、ちょっと難しいところ。
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3.オステリア(Osteria)
3つ目に紹介するのは、オステリア(Osteria)です。オステリアといっても、様々なタイプがあり、価格帯はピンキリ。トラットリアと同じように捉えていただけたらいいかもしれません。
通常は気軽に楽しめるイタリアの「居酒屋」とでもいったところでしょうか。豊富なワインの品ぞろえがあることも多く、食べるだけではなく、飲むことも楽しむことができます。
4.ピッツェリア(Pizzeria)
4つ目に紹介するのは、ピッツェリア(Pizzeria)。こちらはピザ専門店のことを指しており、非常にわかりやすいですね。リーズナブルかつ、しっかりとした味のピザが楽しめるお店。以前紹介したスポンティーニ(Spontini)も、ピッツェリアの1つです。詳しくは「想像を絶するアツアツピサ!ミラノの老舗ピザ屋スポンティーニとは?」の記事をチェックしてみてください!
5.タベルナ(Taverna)
5つ目に紹介するのは、タベルナ(Taverna)です!こちらは小料理を提供するような小規模な居酒屋や大衆食堂と考えてみてください!名称の由来は、ラテン語の「小屋」からきています。タベルナという言葉自体はギリシア語に由来を持っているとされており、イタリアよりもギリシアでの方がよく見かけるかもしれません。
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6.バーカロ(Bacaro)
最後に紹介するバーカロ(Bacaro)は、ヴェネツィアに見られるお店のスタイルです。店先にはバーカウンターが並び、少しのお酒やコーヒー、小料理を食べることができ、奥には椅子席があってトラットリアのようになっています。
バーカロが多いヴェネツィアの夜は、一軒だけではなく「はしご」がオススメ。バーでお酒を飲みながら、現地の人たちと交流するのはとても楽しいものです。
ちなみに、バーカロのようなスタイルのお店は他の都市にもありますが、このようにバーカロという名前が与えられ、オリジナルなものとして有名になっているのはヴェネツィアだけでしょうか。
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飲食店の種類がいっぱい!
いかがだったでしょうか。注意しておいて欲しいのは、「お店の種類だけが判断基準にならない」という点です!恐らく、名前はオーナーが自ら決めていることが多いので、「いいやリストランテにしちゃえ!」や「自分たちはまだまだだからトラットリアでいこう」など、様々な背景を経てその名前になっていると考えられます(笑)
イタリアに行ったら、いろんな料理屋さんに入ってみてくださいね!
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