シチリアでしか食べられないデザートって?
イタリアといえばティラミスやパンナコッタ、ジェラートなどの美味しいスイーツがある国。もちろんそれらはイタリア全土で愛されていますが、ではシチリア島に限った時に、シチリア人たちはいったいどんなドルチェを食べて生活しているのでしょうか?
本記事では、シチリアでしかなかなかお目にかかれない甘いスイーツを10個取り上げ、皆さんにご紹介したいと思います!
イタリアのドルチェを日本で
コロナ禍でなかなか旅行に行きづらい昨今...。日本でも美味しいイタリアのドルチェ(スイーツ)を楽しみませんか?まずは日本で大ブームになっているマリトッツォ!!
また、お取り寄せできるジェラテリアの代表格は、「マリオ・ジェラテリア」!新鮮なミルクの味が口いっぱいに広がり、フレーバーもたくさんあって、自分へのご褒美にも、贈答用にもピッタリ。
ちなみに私は、イタリアのビスケットであるカントゥッチやビスコッティーニも大好きで、ネットだけでなく食料雑貨屋さんなどでもついつい買ってしまいます(笑)
シチリア名産ドルチェ10個
1.カンノーリ
シチリアといえばカンノーリというほど、シチリアを代表するドルチェであるカンノーリ(Cannoli)。Cannoliは複数形で、単数だとCannoloと呼ばれますが、呼称的には前者が圧倒的によく聞きます。
小麦粉ベースの生地を揚げて筒状にした中に、リコッタチーズやバニラをたっぷりと入れます。そしてカンノーリの口の部分にはピスタチオやチョコレートなどがこちらもたっぷりとふりかけられています!また、中にはシチリア名産のマルサラワインがクリームの中に混ぜられていることも。とにかく甘くて甘くてとっても美味しいのです!
シチリアでは朝ごはんとしてもしばしば食べられます。冷たいコーヒーであるカフェ・フレッドと一緒に食べれば、シチリア流夏朝ごはんはパーフェクトです。
2.グラニータ
シチリアで最も手軽に食べられるドルチェであるグラニータ(Granita)。フルーツ風味のシャーベットになっていて、日本で言えばかき氷のように、シチリアの夏の風物詩です。今日ではシチリアだけでなくイタリア全土で愛されるドルチェになりましたが、それでもシチリアのお店で食べるグラニータは、他の地域とは圧倒的にレベルが違います。
ザックリですが美味しいグラニータを見分けるコツを。店先などに並んでいて、「自動かき混ぜ機(名称不明)」などで作られているグラニータは、いわゆるありきたりなクオリティであることが多いです。逆にジェラートのようにショーケースの中に入っていて、注文すると店員さんがそこからよそってくれるようなお店の方が、確実に美味しいものを提供しています。
オススメの味はレモンやぺスカ(ピーチ)やマンドルラ(アーモンド)。店によっては最大4つの味まで1つのカップに入れてくれることもあります。
3.ジェラート
こちらはシチリアに限った話ではありませんが、やはり暑い夏のシチリアで食べるジェラート(Gelato)は、何だか特別感があって美味しいのは事実。シチリアらしい味と言えば、やはりこちらもピスタチオやマンドルラが最もオススメです。
番外編.ブリオッシュ×グラニータ&ジェラート
さて、ブリオッシュ(Brioscia)ってご存知ですか?シチリアでは丸い形をしたデニッシュのように柔らかいパンのことを指すのですが、シチリアではこれをグラニータやジェラートと一緒に食べるのが一般的かつ、美味しい!
初めて知ったのはローマにいた時。ホームステイ先シチリア出身のマンマが「そろそろ暑くなってきたし、ブリオッシュにグラニータを挟んで食べたいな~」と毎日のように言っていました。
他の地域ではブリオッシュとジェラートは時々食べられるものの、グラニータとの組み合わせはシチリアならではのようです。シチリア人にとってこの組み合わせはまさに最強らしく、朝ごはんにも昼ごはんにもおやつにも食べられるほどの、伝統的なドルチェ。
カップに入ったグラニータ、コーンとセットのジェラートもいいけれど、シチリアに来たからには、ブリオッシュとセットで注文してみれば、きっと満足できるはずです!
4.トッローネ
見た目に超インパクトがあって、お菓子屋さんで見かけたらきっと味見してみたくなること間違いなしなのが、このトッローネ(Torrone)。
イタリア国外でも広く親しまれていますが、国内でもルーツがどこにあるかは諸説あるようです。いずれにせよ、アーモンドの産地として代表的なシチリアでは盛んに生産・消費されています。煮込んだ蜂蜜の中にアーモンドを流し込んで固めたお菓子なのですが、他の地域に比べ、シチリアのトッローネはアーモンドを前面に押し出しているため、とてもかわいい見た目になっています。
5.ブッチェラート
パレルモやトラパニなどの北西部シチリアの伝統的なクリスマスのドルチェとして知られるのがブッチェラート(Buccellato)。乾燥させたイチジクを生地に使いながら、アーモンドをいっぱい乗せたお菓子で、現在では旅行客向けに年中作っているお菓子屋さんもあります。
フルーツがたくさん入ったブッチェラートは食べごたえもあり、一口進めるごとにフルーツの香りが口いっぱいに広がりますよ!
ちなみにイタリア中部の町・ルッカでも同じ名前の伝統お菓子がありますが、そちらは干し葡萄とアニス(せり科の草)の種が入っており、形もケーキというよりはパンに近いもので、かなり異なっています。
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6.カッサータ
カッサータ(Cassata)を一言で表すと「超甘いアイスクリームケーキ」でしょうか。カンノーリと同様、こちらもリコッタチーズを使い、さらに砂糖や蜂蜜などに漬けた果物やアーモンド、チョコレートなどを混ぜます。その美味しそうなチーズとリキュールなどをしみ込ませたスポンジを層にするのです。
特に甘いものになるとクリームを緑色の糖衣で包むようにして、さらにそこに砂糖漬けの果物を飾ります。とにかく甘いです(笑)
ちなみに、伝統的なカッサータはホールケーキのように非常に大きいため、それの小さい版であるカッサティーナ(Cassatina)をカッサータとして店先に並べるお菓子屋さんも非常に多いです。
7.パスタ・ディ・マンドルレ
アーモンド生地のことを総称してパスタ・ディ・マンドルレ(Pasta di mandorle)と呼び、シチリアではこのパン生地をもとにしてビスケットやパンなどの様々なお菓子を作っています。
発祥は12世紀頃とされる歴史ある伝統的なドルチェで、その影響はシチリアだけに収まらず、プーリアやカラーブリア、サルデーニャ島にも伝わりました。
生地には蜂蜜が練り込まれ、さらにはオレンジやレモンピュレとの相性が抜群に良いのが特徴。パンとして焼きあげて、粉砂糖を振りかけて食べるのが最高に美味しいです!
8.セミフレッド
発祥に関してはシチリアかスペインか中部イタリアかはっきりしないものの、イタリア全土でも非常に愛されているドルチェであるセミフレッド(Semifreddo)。
「セミ」は半分「フレッド」は冷たいという意味で、ジェラートなどを半解凍した上、凍らせたメレンゲや生クリーム、ムースなどと合わせて提供されることが多いです。シチリアらしくいただくためには、ピスタチオやアーモンドのセミフレッドでしょう!
日本ではあまり知名度が無いのでは?と思っていたのですが、レシピサイトなどにもいくつか作り方などがあり、徐々に日本でも有名になっているドルチェ。シチリアで先取りしてみては?
9.フルッタ・ディ・マルトラーナ
先ほど紹介したパスタ・ディ・マンドルレを使って作られるのがフルッタ・ディ・マルトラーナ(Frutta di Martorana)。フルーツのような形をしているのですが、実は全て生地からできているというから驚き!
生地を、様々なフルーツの形をした木製の型に入れたり、手作りで丁寧に形を作り、そして色を塗ります。塗って乾かすを繰り返すという、まさに職人技のような作業を3日間ほど続け、最終的に本物のフルーツのようになります。
こちらも12世紀に誕生している伝統的なドルチェですが、もともとは11月2日の「死者の日」に食べれるものでした。
10.デザートワイン、リキュール
シチリアといえばワインも有名ですが、特にその中でも知られるデザートワインには、パッシート・ディ・パンテレッリア(Passito di Pantelleria)が、格別な味を誇ります。シチリア出身のマンマも、「私はワインはあまり飲めないけれど、パッシートだけは本当に美味しい」と嬉々としながら話します。
ズィビッボ(Zibibbo)という、独特な甘みを持つ品種を、より味の凝縮される干しブドウにして、生産しています。
その他にもレモンを使ったリキュールであるリモンチェッロ、アーモンド(Mandorla)を使ったリキュール、イチゴを使ったローゾリオ・フラゴリーノ(rosolio fragolino)などもオススメ!
さいごに
いかがでしたか?あまりにも多くて食べきれないほどたくさんの種類があるシチリアのドルチェたち。あなたが食べたい見つかりましたか?シチリア旅行中には是非ジェラテリアや、お菓子屋さん、カフェに立ち寄って、かわいいドルチェを食べてみてくださいね。
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ちなみに私は、イタリアのビスケットであるカントゥッチやビスコッティーニも大好きで、ネットだけでなく食料雑貨屋さんなどでもついつい買ってしまいます(笑)