まとめ
正直なところ、ベルルスコーニ退任は正しいと言えるのではないでしょうか。確かに過去を振り返れば素晴らしい時代を歩んできたミランですが、ここ数年はベルルスコーニや副会長の意向を汲んだ選手選びやフォーメーションづくりを強いられる監督が多く、もはや誰が監督なのかわからなくなっていましたから...。
ですが、ベルルスコーニが会長であった時代に、ミランが世界最強と呼ばれていたこともまぎれのない事実です。彼が会長となった1986年以降、ミランはセリエA(イタリア国内リーグ)で8回の優勝、UEFAチャンピオンズリーグ(ヨーロッパ王者を決める戦い)で5回の優勝を誇っているのですから。
ミラン上層部の刷新は悪くはありませんが、果たして引き継いだ中国資本が上手くやれるのか。そういった意味で、やはし辛抱強さが求められるのでしょうか。また、イタリア人志向のベルルスコーニ退任は、日本代表本田圭祐選手の今後にどう影響を与えるでしょうか?まだ見通しがきかない点が多く残されています。