トウモロコシで美味しいピザやパンが食べれるように
食物の研究家であるこのイタリア人は、トウモロコシのもつたんぱく質と小麦がもつたんぱく質(グルテンなど)が似ていることに気づき、トウモロコシを小麦の代替物として使えないかと考えた。おなかの脂肪が気になる私たちにとって、グルテンは手ごわい敵だった。しかし、パンやパスタをつくる上で、粘り気を生むため、また小麦独特のいい香りを出すため、どうしても必要なものだったのだ。
その歴史が、この実験によって変わった。2人の研究によって、トウモロコシでできたパンやピザが全く同じように楽しめるようになったのだ。
この2人は、トウモロコシからたんぱく質を取り出した最初の科学者ではない。だが小麦を使ったときと同じ味や形を保てるようなやり方で、その取り出す過程を示してくれた最初の人であった(補足:裏を返せば、これまでの研究では、抽出はできても、あまり美味しくなかったり、香りが無かったりしていたということでしょう)。
このような成功は、多様な小麦を使う料理において、トウモロコシを用いながらも、同じ味を引き出すことができるようになることを可能にしてくれるだろう。
さいごに
いかがでしたか?これまでも様々な局面で常識を覆してきたと言えるであろう、トウモロコシが、またも新たな可能性を開いてくれそうですね。恐らくまだ日本では報道されていない“かもしれない”ニュース。先取りになることを願っています。